ヤマギシのむらnet

タイ交流に行ってみて~


タイにて~当たり前のことが頭の中でガラガラと崩れていく~

 朝、暗闇の一角がピンクからすぐにオレンジ色に染まると、太陽が姿を現す。
濃い朱色である。
テラスには色んな鳴き声の鳥がやってくる。

 タイの農場は広大な敷地で、ユーカリ・ニームの樹木が続き、魚の養殖池もあり、その間の道を、背に一コブある牛が3頭、チリンチリンと鈴を鳴らして歩いて草を食べている。

 車道から門に入ってくると、海老加工場が建ちその奥に西洋風建築のタイ実顕地生活館がみえてくる。
12月中旬~2月中旬で、上田さん・加藤さん夫婦に受け入れてもらった。

タイ国立博物館で


 海外は初めて、外国語も出来ない中高年であるが、歩ける内に一度は行ってみたいものだという好奇心と、元気な胃腸を頼りに来たものである。

 日中は暑い!猛暑に感じる。トマトの脇芽が2日位で、すぐに伸びる。しかしミニトマトはルビーのように輝き、オクラは花畑さながらの景色である。夏野菜は豊富で、バンコクのスーパーや活用者に冷凍品と共に届けている。

 「所変われば、品が変わる」の諺からすると、タイのことは語ればきりがないが、日本で生きてきた私にとって当たり前のことが頭の中でガラガラと崩れていく。離れてみて、日本のことや、実顕地のことや、自分の事やら何かしら見えてくると感じてくる。

 春日山に帰ってくると、懐かしい顔ばかりである。
太陽の家に行くと、どの子も成長してくれていて嬉しい。元気の良い歌声を聞いていると「この太陽」をタイのメンバーにも是非見てもらいたいものだと思う。

 そして、いずれこの子らが大きくなってタイ実顕地へも行けるようやらせて欲しいものだと。何かしら気持ちが湧いてくる。

(春日山実顕地 山鳥富美代)

タイ実顕地 海老養殖池の前で