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指先に集中する


 今日のお風呂美化では指先の感覚を楽しみました。美化した風呂場には「石鹸受け皿」が12個あります。先ず石鹸は全部回収します。その後「石鹸受け皿」を取り外して洗います。

 受け皿には前夜使用した石鹸が付いていてヌルヌルしています。これを指で擦りながら水で洗いながします。受け皿の裏表それに底に当たる部分の水はけ用の切れ目も丁寧い洗い落とします。

 一度洗ってから指で全体に汚れがないか水を掛けながらチェックします。この作業は目では見えない微細なものですから、心が落ち着いていることが大事です。指先に心を集中して隅っこのほうとかで僅かなヌルミを発見するのがとても面白いのです。

   そして汚れが落ちてきて指先に力を加えていくと、キュツキュッという音がしてきます。この時の汚れの落ちた後の水と受け皿と指先の触れ合いの感触がとても快適なのです。それに微かに鳴り・響くキュッキュッ音がとても心地とよいのです。

 今、自分はこの場で何をしているかを自分自身を実況中継しながら観察するのがヴィパサナー冥想ですが、その応用編として指を使っているときはその指先の感覚に心を集中します。とても充実したお風呂美化になり、心を育てる場になります。

 生きとし生けるものが幸せでありますように!

吉田牧生 7月23日
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コメント

  • 吉田牧生(豊里)

    「無邪気な子供のように」

    小さな子供は、土をいじっても喜び、シャツのボタンがはめられたと喜び、靴をはけたとささいなことに大喜びです。私も子供のようにやってみたいと今やるそのことに徹して、どんな挑戦がやれるか楽しみます。先ずはそれには過去も未来もありません。あるのは今だけです。お風呂の美化のときも、ポリッシャーで15分の人生。石鹸受け皿の洗いで7分の人生と、ユニットごとの人生です。「この瞬間にこれをやる」という瞬間の連続として、今日一日を生きるのです。

    • 由 ラプス (ドイツ)

      吉田さんへ
      すごくうれしいです。
      私はドイツに住んでいるので、豊里のお風呂を使う事はほとんどないのですが、実は実験地に帰るとお風呂が気になるの(生活館もだけどねお風呂が特に)きれいに美化されていると村の人たちが元気なんだなと思うのです。7年前に日本に帰った時はかなりショックでした。女の人のシャワー室のタオル掛けの壁がカビカビだったし中も掃除されていなかった。みんな元気ないのかな??とか思って。
      私もその時掃除すればよかったんだよね。
      その分・・・、スイスGに行った時にはお掃除張り切ってやっています。
      吉田さん次回の豊里の里帰りが楽しみです。
      豊里Gの人たち元気ですか?
      ドイツから気にしています。
      私は元気です。