ヤマギシのむらnet

春日山の育成牛、
豊里へ出荷始まる




 7月25日、春日山酪農部から豊里乳牛部へ18頭の育成牛(ホルスタインのメス)を送り出しました。

 春日山で本格的に乳牛の後継牛育成を始めて6年になります。よりよい牛を育てたいと、みんなで知恵を寄せ合ってやってきました。
乳牛ですから、お産をして母牛になった時にお乳を出してなんぼです。

 春日山で育った牛達の生産乳量が思うように伸びない時期があり、なんでだろうかと原因を探っていった時に、乳腺細胞が発達する育成時期に太らせるとダメだということが分かり、えさの中身を見直したりと、試行錯誤の連続だったように思います。

 1頭1頭の牛が持って生まれた能力を最大限に発揮できるには?という観点で日々飼育に携わっています。
ここ1年ほどはX精液(精液を遠心分離機にかけてあり90%の割合でメスが産まれる)を使って、メス仔牛の生産に力を入れてきました。
成牛を大事に飼育する方にも力を入れ、成牛の出荷や淘汰が減ったため、今回育成牛を豊里に送り出せるようになりました。

 まだまだ発展途上で、自画自賛だとは思いますが、なかなかいい牛が育ってきていると思っています。

 かわいい仔牛達と一緒にやれる毎日はとても幸せで、日々つぶらな瞳に癒されています。今回送り出したうちのかわいい娘達が、豊里で活躍してくれる日が楽しみです。

【春日山実顕地 波田朋香】
コメントがあります( 表示する | 表示しない

コメント

  • 柳   文夫

    他が繁栄して、ついでに自分も繁栄していく。

    そういう構図そのままに、

    そういう心そのままに、

    フレームの大きな(肋骨が大きく発達した)育成牛が、

    春日山から出発して行きました。

    能力一杯に、元気に働く牛たちと

    豊里のメンバーの笑顔が、目に映るようです。

    すべては、この日の為にあったのかと、

    今までの、様々な出来事が思い返されます。

    春日山のクローズ自家育成牧場としての価値が

    大きく浮かび上がってきました。

    ますます、面白くなる酪農を、共にやっていきましょう。

  • 村岡悦史(豊里)

    春日と豊里の酪農部門が、こんなカタチで繋がって一緒にやれる日が来ようとは、感無量です。
    春日の人たちの見送りを背に、出発したら豊里まではあっという間です。
    移動のストレスもなく皆とても元気で、豊里で生まれ育った牛のようにすっかりなじんでいます。
    (かわいい娘達が)豊里でどんな風に暮らしているのか、見に来て下さい。

  • 稲井ゆかり(春日山)

    この日が来るのを、どれほど夢見てきたでしょう・・・!!
    北海道からの導入はやめて、うちの育成一本でやってこうとスタートして、とにかく牛を落とさない、
    一頭一頭をさらに大事に飼う。 欲しいものがあっても今年は我慢の年だね、と。                 「子牛御殿」と当時いわれた子牛舎が建って丸5年がたちました。
    ここで育った子牛を出荷できることが本当に嬉しい。
     春日の酪農も全国の酪農も、栄えていくような一役が、ここ春日山酪農部にもあるのでは・・・?
    みんなで知恵と心をよせて、やっていきたいなー。