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金の要らない仲良い楽しい村での出来事


標柱 金の要らない仲良い楽しい村

 肉牛ではビニ手を再利用する時、片栗粉を付けてもう一度使っています。片栗粉は食生活の持ち帰りコーナーから貰っていました。

 ある日、食の担当者から、
「肉牛で使う物は職場の経費だよ」と声かけられた。
「肉牛で1年に何回かほんの少しだよ」と答えたけど、
「肉牛で使う物は産業部でしょう」と 返ってきた。
「はい分かりました。検討します」
と言ったけどなんか腑に落ちなかった。

 次の朝、職場で昨日のやりとりを報告したら、
「職場で用意したら」との声の方が大きかった。

 私は麦茶とかの買い物しているから買ってくるのは簡単なんだけど、それだけかな・・・
ひとつ財布でやろうとしているのに。生活と産業と分けてはいるけど、同じ財布じゃないのかな? 
 

肉牛ではビニ手を再利用する時に片栗粉を使っています。

 生活と産業を分けているのは、便宜上やっていると思って来た。
 運研でも、細かい数字をあげて生活経理の報告や、産業部からも大雑把に今年は赤字とか聞けるけど、村人みんな経営者の立場から、自分らの暮らしや収支を分かりやすく、一緒に考える資料として見て来た。

 夫々の職場で経営資料を上げてみているのは、なんのためなんだろうか?
外部から購入はするし、やり取りもあるけど『金の要らない仲良い楽しい村』の看板の中身はなんなんだろう。

 何キロもの片栗粉ならともかく、わざわざ購入しなくても、ひとつ財布の中のことだからとも思っている。
 肉牛の片栗粉は食品で使ってはいないけど、食品用の片栗粉が人間にも牛にも安全で使いやすいのだけどな〜。

【豊里実顕地 喜田栄子】
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コメント

  • 平島春美 (春日山実顕地)

    『紅伊豆の出荷作業を終えて』
    紅伊豆の出荷作業はほんの2週間位のことなのですがその窓口をやらせてもらって今年2年目になります。今年は果物全般に出来がいいのもあって(怪人・案山子さんの活躍もあって)昨年より1000房位多く収穫されました。房を大きく仕立てこともあり(量目オーバーで切り落としが結構出た)天候?の加減ではぜた粒が多く出たのもあり、自家用が多く出ました。お蔭様で?全国の実顕地にいつもの年より多く送れました。全国の人達におもいを馳せる楽しみのひと時です。こんな時お金が介在しない有難さを痛感します。「おいしかったよ!」のFAXやメール・電話をあちこちから頂きました。なかには「お礼は実践で、、、」なんて頼もしいお便りも、、。役得です。

  • 喜田栄子(豊里)

    なな瀬さんのコメントを読んでハッとしました。
    ひとつ財布と言いながら、どこまでそのことを意識して、そこから考えていこうとしていたかな?
    よくしていきたいのは誰の中にもあるけど、つい自分の方からだか見ていろいろ思う。
    モンゴルの人を家で受け入れられないかとなった時、もう一人女性がいれば受け入れると返事しましたが、実際はなかなか5階に住むとなる人は決まらなくて、先にモンゴルの人用のテレビが設置されたり、鍵が付いたりしました。
    私の中では「私の言ったことはどうなっているのか」との思いが膨れました。
    そのことを担当の人にメールで書いてみたら、自分の立場、気持ちをただ言いたい自分が見えてきました。
    “モンゴルの人を受け入れたい気持ちは変わらない。入ってくれる人が出てくるまでは今のままでやっていこう”と思いました。
    そうすると、22号5階に部屋移動する人を探す担当者の苦労や、5階にはわざわざ引っ越ししたくないだろうなーと思えてきました。
    なな瀬さんの“実顕地だったらとか、ひとつからみたらは”私の場合ポイントかもしれないな~。常識の延長で日々暮らしている自分に気づかされました。

  • 佐々木久江  豊里

     今使っているもんぺは衣生活部で作ってもらったものです。
     浴衣をリフォームしたもので涼しくてとても動きやすく気に入っています。
     4枚もらった中で1枚は部屋着で使っています。
     こうなるまでに養豚部の女の人や衣生活部の人と公意を見出してきました。
     その過程が楽しく面白くて、味わい深いものでした。

  • 奥田なな瀬(春日山)

    先日の研鑽会で産業部の人から、春日山では防疫上、地域からの参観・体験作業など畜産関係の職場へは、春日山に3日以上滞在してから受け入れる、という基準を改めて考えたいと出されました。
    日頃子ども企画に関わっている私は、ぜひ1泊2日の合宿でも子ども達を職場で受け入れって貰えたらな、楽園村に迎えに来たお父さん・お母さんにも、気軽に子ども達が体験した職場に触れてもらいたいなと、日頃感じていることを出しました。
    日帰りで参観したいという団体の方を何件か断ってきた例も出されました。
    何人かの産業関係の人からは、やっぱり不特定多数の人を受け入れていくリスクが出され、その場では結論が出ず検討していこうとなりました。

    この記事を読んでその研鑽会のことを思い出しました。自分の部や立場からよくしていきたいというのはお互いにあって、みんながよくなる方向にお互い考えているのだけど、自分のほうからだけ考えていると何回考えても同じ答えがそれぞれに出てくる感じで・・・
    佐川さんのコメントにある、一つからみたらどんな感じなんだろうとか、実顕地って、とかふと思いコメントしました。

  • 喜田栄子(豊里)

    お金の事では迷っていました。
    養豚の久江さんが防疫のため肉牛で更衣しているのだけど、
    大きなモンペとエプロンが欲しいと言って来たとき、
    買い物は行ってもいいけど、経費はどこから出すのかな~と素朴に思いました。
    結局久江さんが自分で買って来ました。

  • 喜田栄子(豊里)

    人の動きでは産業部、生活部や実顕地を超えて動いているけどなー。
    風呂磨き、魚菜に畑にと職場を越えて動いている。
    わら収穫もいろいろな職場の若者が適期に集まって無時間で動いてる。
    ネオポリスの玉ネギ定植では養鶏法の人やいろんな職場でやるのが楽しい。

    お金についてはなにか邪魔するものがあるのかなー。

  • 佐川清和(春日山)

     未だ各地の法人経理の担当事務員は、
    「外部では、生活との連携部分を疑問重視される・・と聞いてます 」
    のところでびくびくしている傾向がみられます。

     大丈夫です。村の中での請求書の仕分けやお金のやり取りはすべて生活経理と法人経理の担当者間で現行の税法に基づいて適正に処理されているからです。そのやり取りまでも他の村人までが知らないでも 一体生活を満喫できる仕組みになっています。

     鶏の餌として購入した米ぬかを、ちょっと拝借して食生活で漬け物のぬか床に活用することなどよくあることです。そこに養鶏部から生活部に15㌔×20円=300円の請求書が切られ、目安の実質経営資料に反映される。

     そのことの行為の意図が不鮮明のまま、こんな些細なことの日々の積み重ねで村の空気が醸しだされていくと、どんな村になっていくだろうか?

     確かに90年代初め、「一体の完全専門分業社会」顕現を目指して生活と産業を徹底して各人の労働時間までももらさず分離してみたことがあります。
     一般では、生活(暮らし)と産業(会社など)が最初から分離していますが、自分らの目指す社会は本来生活と産業が一つで構成されているから戸惑うことが多々ありました。
     
     いつしか専門分業の確立の方へ力が入り、つまり我がところがまず成り立てばよい、他の部門(実顕地・人)はとりあえず関係ない、意識が気持ちが増大されていきました。
     
     肝心の「一体」が置き忘れさられたような観がありました。
     これではいかんと、全国実顕地一つ、一つ財布からの実働に重点を移しつつ、全国各部研の充実や実顕地間交流、経営研やお母さん研や青年部研が活発に始動し始めた昨今だとみています。

     村ネット、ヤマギシネットストアの立ち上げもそれです。
     
     一つから見たら、なんと実に老若男女多彩なメンバーで実顕地は満ちあふれているのだろう!とみえてくるから不思議です。

  • 佐々木順子(多摩)

    北大路さんのコメント読んで、す-っと気持ちは解決します。
    「あ!そう~かあ。」ってね。

    自分の職場の立場での考えは、実際に最終的には、
    「今は、どう考えていきますか?」
    「今は、どんな考えで?、方向で?」
    と職場研と豊里法人と、武井さんと、
    何回も何回も、聞いて、聞いて、いつまでも、ヨチヨチ歩き状態で確認の上でやってる事だから、と、してる点があります。

    生活とバラバラって感じはないですが。
    外部では、生活との連携部分を疑問重視される・・と聞いてます。
    その事が、ちょっと邪魔しちゃってるかなあ~。
    今は整理して、区別して、連携して見ていこうとしてる傾向はありますね。

  • 北大路順信(春日山)

     何年か前から実顕地の自立経営とか部門の経営資料とか言われだしてから、実顕地一つの財布とかいう意識が薄くなってきているのが気になります。
     農事組合法人とか有限会社とかいうのも本来実顕地には要らないもので、法律上仕方ないので採用しているだけです。
     実顕地の部門間も実顕地同士のお金のやりとりも一切ない実顕地生活を実現させたいです。

  • 佐々木順子(多摩)

    自分は産業事務所の法人経理してて、その立場としては、産業と生活は便宜上で分けている・・って考えは、ないですね~。

    カタクリは産業で購入したらいいのじゃないかしら?
    それだけ・・の事だと思います。
    まとめて購入なら、肉牛部の分だけのレシ-トを別に発行してもらったら・・いいじゃん。