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第1616期ヤマギシズム研鑽学校2に参加してみて


 長いことご無沙汰していた研鑽学校でした。13年ぶりでしょうか。いやもっと前でしょうか。なにせ覚えていない程昔に、入学して以来のことです。

 同じ実顕地で長いこと任に就いていると、とかく自分がやっている、あるいはすすめていると思うようになってくる自分がありました、また一般社会との接点も数多くなり、付き合いも一般的な見方考え方になりがちでお金の要る社会もまんざらでもないかな等も、チラチラ見え隠れするようになり始めました、このままでは錆び付いてしまうのではと思い、研鑽学校を考えました。
 最も近くにある実顕地なら早い時期に参加できるのではと思い春日山実顕地を提案させてもらいました。もうひとつの理由に義母の近くにて、生活をしながら様子を見たいとの思いもありました。

大内義一さん
-研鑽学校の一斉作業で苺定植ー

 今回の研鑽学校メンバーは、平均年齢が61才で地域会員を4名含んでの15名で始まり、本研以外は全て実践という内容でした。以前に参加した時のパネル方式はほとんどなくなり、わかりやすい事例で研鑽会をすすめるというもので、和気あいあいで笑いありの連続でした、職場研鑽も「今までで一番にぎやかな学生です」と、受け入れの人が言うほど、テーマを意識して言う態度・聴く態度を実践できた14日間だったと思いますが、中身のほうはこれからこれから、ゆっくりと潤しながら表面に顕れるように各自出発しましたのでよろしくね。
 
 自分的には私意尊重公意行の研鑽で、「公意は自分が良いと思っていることとは異う」と研鑽できたことが驚きで、さらに「私意と同じと思える一致点(公意)が見出されたとしても、それは最初の私意と異なるものではないだろうか」と発言する人がいて本当に目からウロコでした。

 今回学生として受け入れてもらう中で、春日山実顕地や豊里実顕地での各職場のみなさんが、今の研鑽学校と同じ最高最善の研鑽を、一緒に考えて行こうとする姿勢を見せてもらい、共にこの運動をやらせてもらう一員としてエネルギーを共有したような感じを受けました。
「一生かけてのこの芝居」大根役者ではありますが、一緒にやらせてください。

 1616同期の皆さんへ やってみての感想も投稿 よろしく

【春日山実顕地 大内義一】
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コメント

  • 奈良市 中村文子

     第1616研鑚学校はいろいろ沢山の味わいや発見でしたし、笑いも一年間分以上も笑った笑った!!
     今回の研学で特に印象に残っている一つに、後半でロビー美化係を引き受けていましたから、そこに気を置き一日は始まりました。その夜の研鑽会の後、市野さんが「ちょっと」と手招きでロビーに入りました。逸ちゃんも来てくれていて「ちょっと異うねんナ、言葉で何て云ったらえゝかナー」と一生懸命の熱い心が伝わり乍らも「こういう事?」と繰り返す私。フト、頭で一生懸命正解を探し考えている自分の姿が俯瞰されるのでした。「まだ解ってないかも知れないけど、作業量に合わそう、正確にこなそう、とするのでなく、納得するしないの問題でなくやってみるということなの…?」「フン、まあそうかなァー」もう一時半を過ぎる熱い心を一杯いただいて熟睡しました。
     職場作業で一番心に残ったのは豚の赤ちゃんのお乳を飲む姿です。乳房をマッサージするようにして飲む子、たヾ一生懸命飲む子、なかなか場所を決められない子、お乳の出の少ない所(後足の方らしい)を好む子、一緒に生れてもそれぞれ能力も個性も違う。豚のお母さんは「こちらがよく出ますョ、ほらほら」とも云わず子供に任せて穏やかです。人間の私は「こうあって欲しい」「こうした方が良い」と云ったり悩んだりして、子供の意思を尊重して来たか?

     研鑽学校が終わって家に着いてみると、何と!!!家は清潔な空気。片付けお掃除がされている。翌朝、夫が「庭見てみ」と云う。「エッ!もみじの無精ひげみたいに伸びたのがきれいになってるー。雑草もないジャーン!!」ビックリクリクリ。今まで「やってほしい」と声かけても何じゃかんじゃ文句云って、「もういいワー!」と云っていた私に……。その時久々にコーヒーを入れて上げたくなって入れてあげるとサラリとした軽いおいしさに入っていた。ところがドッコイ!その三日後、「それ、こうした方が合理的じゃないのー」と洗い物をしてくれている夫に声をかけると、「やめてくれ!横からゴチャゴチャ云うナ!!」 アービックリ!!ここでシャッター下りるスイッチ「オー危な」「もう聴けない人やね」「強情者!!」の心つぶやくヘダタリモードスイッチでなく「そうネー」と肯定スイッチにONしてみる。今まで自分を守ろうとするため心を閉ざしておろしていたシャッター開けなければ……。もし毎日お掃除をしていてもお寺のお堂や大仏様も晦日の大掃除(お身拭い)をする。人間だって見えにくい塵も積り溜ってゆくでしょう。共に暮した研学の仲間に聴いてもらったり、観てもらったり出来ると思うと心が軽くなる。仲間達ありがとう。係さんの温かさ、村の深い熱い慈愛がこの研学で心にジンワリ!と浸みました。私の特技、テルミー温熱療法で村の老蘇さんに体ほぐし、心ほぐしのお手伝いお役に立ちたいナー。そんなことも少しずつでもさせてもらいたいナーと思います。
       ヨロシクネー。

    • 新村正人(加賀実顕地)

      やあ、文子さんお便り楽しみに待ってたよ~。あ~うれし!その場の情景と文子さんの安らかな心情がさわやかに、心地よく伝わってくるような気がします。これからもヨロシクネー!

  • 新村正人(加賀実顕地)

     トマト定植の一斉作業の時に僕の近くにいた女の人が、目の前で一緒に作業していた社員の青年に、「公意を見出したいと思うのですが、お名前はなんですか?」と言った時、周りの人から、それって変だよみたいに声がいくつかあがった。「えっ、そう?」。実践テーマが「公意を見出したいのですが、と口に出してから公意を見出そうとする。」だったので、トマトハウス内は至る所、絶え間なくこの声が重なり合って、超賑やか。的を射ているのかいないのか、とにかく熱の入った実践。帰る時に受け入れの宮崎さんの、こんな賑やかな一斉作業は初めてとの声に、僕達結構研鑽が進んでいるのかもとほくそ笑みながら帰路に就く。午後の整理研では「今日は50打数3安打?」って誰かが出したり、、、。
     春日山の研鑽テーマで「私意尊重、公意行」のテーマが出された時、日々の暮らしの中で、公意行というのは、実際どういう風にすることなのかなと思った事があった。その時思い至ったのが研鑽学校。実顕地公式ホームページの社会構成のところで自分が公言しているように、公意で用意されている研鑽学校に定期的に入学して、その自分から生まれて来るものでヤマギシズム生活をしていく、それが自分にとっての公意行かなと思った。今回の研学に入らせてもらって今もそう思っています。

  • 佐々木久江 豊里

    由美子さんの受け入れ研に出たくていろんな人と公意を見出していきました。
    1人で運転していった事がないので誰かにのせてもらおうと声かけたりメールしたり、なかなかみつからず運転してみようとなるまであきらめませんでした。自己中以外のなにものでもないです。
    どうしてそんなにいきたいんだろうとふりかえってみました。養豚部の出発研で由美子さん・文子さんの話に耳を傾けたこと そこから自分の父親と私の実顕地生活が繋がって思えたこと!
    あと5月の研学Ⅱ(公意を見出し愛を感じる趣味の会」のなせるわざかな。

  • 春日山実顕地 浦崎雄一

    今日の事です。今回の研鑽学校に2班から3人参加していました。大内さん・内野由美子さんと私です。仲良し班の受入れ研が本日の午後7:30とロビーのボードに記されていました。私の職場は生活庶務の村人窓口です。基本的に夜8:00まで業務があります。私の中には2週間送り出して貰っていたのですんなりと行くかと思っていました。
    ここで公意を見出せるかなと(素振り)をして声をかけてみました。
    関係者3人に声をかけましたがそれぞれ都合があり、その時間には入れないとの返事でした。そこで班の世話係に午後8:00からにして欲しいと連絡を入れました。係の方で検討して午後8:00からになりました。
    これを読んだ人は、何の変哲のない事だなと思われるやも知れませんが、私の中では余計なものが付かない淡々とした心境でした。

  • 石川雄三 豊里実顕地

     はーい 皆な元気? もちろん元気だよね! 
    研学中は随分と「公意を見い出す」の練習をさせて貰ったおかげで、かなり強烈な「焼き」が入ったようですよ。 今日の多くの場面で「これって、公意を見出したことになるのかな」とか 「あっ!公意はどうなった?」とかね。 とても普通に「公意」って言葉が、事ある毎に浮かんでくるからね。
     「意識生活してる」と云えるかどうか、まだ分からないけど、今のところ「公意を見い出す」一点に絞ってやって行けそう。 もう二度と、研鑽学校に入学しなくて良いくらい続けば大成功だけど、皆がそうだと「研鑽学校も経営的に苦しくなるから」、いずれまた入学しようよ!ねえ皆さん!

     それから、麻野幸子さん! 些細なことで申し訳ありませんが、「自分の実情」の見えた場面は、研学生仲間で名付けた「トマトハウスバトル」での一シーンです。 内容はご存知のとうりです。

  • 麻野幸子(豊里)

     豊里では石川さん、上田さんの研鑽学校受け入れをしました。建設部に作業に来た石川さん、最初「公意を見出したいです」と賑やか。が、3日目に鮮やかに変わったと私の眼に映った。「公意を見出したい」という基を見つけた様だった。「他の2人と一緒に来て良かった」と出発。「あと3日しか残ってない」とも。 更に、この残り3日間が大きかったらしい。

    イチゴハウス作業で、ある人と徹底して「自己中」でやり合って、自分の実情を目の当りにした。で、これからが描けたそうだ。
    建設部での石川さんとは又、変わっていた。頭で分かったから、実行実践段階に入れるものとの違いを感じた。

     建設部で作業受け入れをやって、岡崎さん、中山さんにも触れて、「私意尊重 公意行」と「一体観に立つ」との繋がりを検べていきたいと思えた。
     

  • 佐々木久江 豊里

    養豚部に行った由美子さん、文子さん 感想どうですか?

    • 内野由美子 春日山実顕地

      研鑽学校の後半の作業に文子さんと豊里養豚部に行かせて貰いました。
      三日目 前日の大雨でさぞかしやることが沢山あるにのではと 思って行ったところ 予想に反して 「今から出発研をします やってみてなにかあったら」と声掛けられました。それで私の中身の進み具合をだしました。 昨日 一体とはどんな感じか という研鑽をしたそのあと実践として公人の丘に散歩に行きました。感想を出し合った時に 「なにげにそこにある木と俺は一体だったんやなあ めちゃめちゃ涙が出てくるんや どうしよう」 と言うんです。私は全然わからないし 実感もなかったのでそんな気持ちには全くなれず私の方が泣きたくなりました。 そして翌日の朝 なにげにお茶を飲んでいたら 市野さんが今日はなんにちや? と聞いてくるので 9月18日と答えると「わしの誕生日や 生まれ変わった記念日や]と言うんです。それで ここでやらなくて何時やるの?という気持ちになりましたが この時点では 自分のたちどころ についての自分自身の感触はありませんでした。 豊里に行く為バスに乗り景色をながめていたらあきらかに 見え方が違うんです。景色が私に飛び込んでくる感じ 私がその景色とでもいうのでしょうか そんなことを出発研で話していました。 受け入れの友子さんとのりちゃんは 自分のことのように聞いていてくれたようにみえました。 そして「今日は進めたい仕事もあるんだけどじっと座ることもゆみちゃんにとっていいかなと思ってそういうことも用意してあるんだけどどっちがいいかなあ」と言っていました。 餌やりなどの作業を一通り終わると 次に用意して貰った仕事は ちょっと小さくて十分おっぱいの飲めないちび豚が集められてあり 別棟に引越しです そして人口乳をもらうわけですが その部屋の中にべたっと座っているコトが 私のやる事でした。おかあさん豚から離れた子豚はさびしくてさびしくてしょうがないからおかあさんのかわりなんだそうです。どの位いたのかわからないけど なんとまあ心地よいひとときで たった2時間あまりの作業にここまで心を掛けていてグッときました。 色々養豚での事を振り返りながら帰りのバスに乗っていると 今日も昨日もおとついも 私と友子さん 私と豚さんは一体だったと気づきました。これは頭でわかったとするのでない自分自身の感触といった感じでした。そしてこの感触なら何度も感じたことがありました。 つまりひどい話ですが わたしは一体というものの感触を忘れてしまっていたんです。 しかしそういうことは 今回限りにして これからは この感触 この心情を 大事にしていきます。そしてなによりこの心情そのものが私意尊重をしようとする私のこころだと思います。