ヤマギシのむらnet

被害状況-那須③


地震から丸二日たち、那須では電気と水が使えるので、なんとなく楽観していますが、周辺状況は悪化しています。

1.ガソリンは注文しても入らなくなりました。軽油は14日に200リットル予約しましたが、入荷は未定です。 当面の場内在庫はありますが、いつまで持つか正確には不明です。 これまでは配達された燃料を車に入れて出かける形でしたが、できるだけ外で給油して持ち帰ることが必要になりそうです。

2.電気は輪番停電制が始まるかも知れません。13日15時に東電から発表があります。
3.余震が続いていて、豚舎の破損した部分も、2日前よりむしろひどくなっています。 今朝、山内・幾瀬さんと調べたところでは、飼料センターの雨樋が大きく壊れています。 M字型の大屋根の雨を集める構造になっているので、雨が降るとエサがぬれます。 使用不能の宿舎も増えてきました。
4.福島原発の影響は不明ですが、那須実顕地からの直線距離は約120キロです。 半径20キロ以内の約21万人に避難指示が出ているそうですから、その中には家畜を放置して避難する農家も多いはずです。 今回の地震で、原発が安全ではないということは証明されたので、今後の世界中、日本中のエネルギーの使い方は変えざるを得ないでしょう。この面で、実顕地内でも検討すべきことは多いでしょう。

5.大田原の方が地震は大きかったようです。 正午のニュースでは市役所の本館が使用不可になったそうです。市内の建物の被害のランク付けが始まっています。 大田原宿舎は瓦の落下状況など、外部者の受け入れは難しいかも知れません。

(那須実顕地 山本孝志)

コメントがあります( 表示する | 表示しない

コメント

  • 佐藤元泰(春日山)

    エサの入荷はできるのですか?

    • 山本孝志(那須)

      エサの入荷はできています。
      1、14日朝6時、新潟方面にエサ引き取りに言った業者が、軽油切れで止まっている、ガソリンスタンドが開くのを待っているが、給油できるか不明、先方に遅れると伝えてくれとのことでした。その後、無事往復できた様です。

      2,配合飼料は品目を絞って供給されている。12日、運送会社が帰りの軽油を貸してくれというので、融通した。

      3,15日の段階では、次の燃料入荷日はまったく不明となったので、最大限食いつなぐ様に、頭を動かしはじめている。
      灯油は養豚車輌に使えるので、暖房には使わないというようなこと。

      当面のエサはあり、燃料がいつまで持つか、持たせる知能が開発できるか、ということです。