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仲良しを奉納【阿山手力神社まつり】


 ちょっと前のことになってしまいましたが…。
 10月18日に手力神社のまつりが行われ、今年も阿山実顕地がお店を出しました。
 手力神社は阿山実顕地のすぐ近くにある小さな神社。毎年10月17日のまつりは、『三重県で一番遅い時期の花火』があがるまつりとして知られていて、地元の人、帰省してきた親戚、市内や滋賀県から来た人たちで賑わいます。阿山では毎年奉納として食べ物のお店を出してきました。

 今年は阿山実顕地から住んでいたメンバーが春日山や東部に異動し、まつり前には3組の家族が住んでいるだけという状況になりました。しかも、その内の1組である佐々木夫妻をまつり当日にタイ実顕地交流に送り出すことに。
 でも手力さんのまつりとなれば、もちろん元阿山メンバーも放ってはおきません。私達夫婦も含めこの1年余に阿山から異動したメンバーが声をかけてもらって、現・元メンバー寄っての準備研で今年の奉納はうどんとホットドッグに決まり、例年より1割増しの400食を用意することになりました。

 予定の17日は荒天で夕方になってから翌日18日に順延が決定になり、全員あらゆる予定を組み直しです。
 18日も朝から雨。結局夜まで降り続き、まつり・花火の間中ずっと小雨が降っていました。
テントを多めに張り、ぬかるみ対策にフェルトマットを敷いて、椅子も出してテントの中で食べてもらえるようにしたところ、これが大好評。
 例年通り焚き火も用意して花火を待つ間に暖をとってもらえるようにしました。うどんも芯から温まるとすごく喜ばれました。ホットドッグのプチパンは順延で固くなってしまったのが残念でしたが、お土産にする人もいて、こちらもどんどん売れていきます。

 お店の中はうどんを湯がき続ける坂本さん、西村さん、ひたすら盛り付ける明子さん、桂子さん、地元の人と再会を喜ぶ真裕美さん、ホットドッグを作る和子さん、敦子さんと私。お客で来たのにいつの間にか接客している重山さん。フェルトシートを敷き足している稲井さんと岡野さん。春日山の老蘇さんたちは寒さをものともせず花火を見上げています。

時折の
「おいくらですか?」
「奉納させてもらっているんで、結構ですよ」
のやりとりも例年通り。

 東湯舟の地で阿山実顕地がやれるのも地元の人たちに支えてもらってきたから。
 毎年まつりに奉納のお店を出すことで地元の人たちに認めてもらっているところが大きいと思うのです。今年も無事手力さんに仲良しを奉納することができました。

 来年はどんな形になるかわかりませんが、できることがあれば心を寄せていきたいなぁと思っています。

 それにしてもまるで同窓会のようでした。
 実顕地にいて、前に一緒にやっていた人達とまた…という機会はなかなかありません。
 個性豊かな一人一人がここにいてくれる、それだけで嬉しい。阿山で一緒にやっている時にはなかなかそこまでは思わなかったなぁ。一晩だけだから?まつりだから?やっぱり一番近いのは同窓会かな。

 送り出してくれたそれぞれの職場の人たち、全面サポートしてくれた春日山と東部の食生活の人たち。みんなのおかげで楽しい味わいをさせてもらいました。ありがとう。

【春日山実顕地 岡野喜子】