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村の暮らしの中で【春日山楽園村】


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2014年春日山夏の子ども楽園村が昨日閉村し、81名(幼年さん20名、小学生61名)の子ども達が元気いっぱい出発していきました。
子ども達、スタッフ、子ども達を送り出し一緒にやらせて貰った地域の会員さん、受け入れる村人とひとつの家族で、一日一日楽しみながら楽園村を創ってきました。

幼年フォト

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夏の楽園村ならではの、初めてや久しぶりに参加した子も多く、その中には台湾から来た4人兄弟もいました。初日の班ミーティングでは緊張して声もでなかったスタートでしたが、毎日の食事の中で「牛乳ください」と言える様になった1年生の男の子に、5年生の台湾の男の子がさっと牛乳を取ってくれた場面は、言葉が通じなくても暮らしの中で育ち合っていく心を感じました。

今回の楽園村では、ひよこの入雛(生まれたばかりのひよこを初めて鶏舎に入れること)をプレゼントして貰いました。養鶏部のお父さんから、ひよこにとっては春に入雛がよいけれど、夏の楽園村に来た子ども達にぜひ用意してあげたいと声をかけて貰い、全員でやらせて貰いました。はじめはひよこがこわかった子も、みんながやっているのをみて、私もやってみようと抱っこできた子、最後までこわがっていた男の子が1羽手にのせれた時に、自分のことのように喜び合った子ども達、夕食に鶏の唐揚げが出て、命を頂いていて生きていることを感じ取った子ども達。その日から毎日夕暮れ時には交代しながらひよこの寝かせもやらせてもらいました。

酪農部のお母さんからは、牛のお産が始まったから見においでと声をかけてもらいみんなで駆け付けました。数人は、お産介助を一緒にやらせて貰いました。その時の真剣で、誇らしげな眼差しの高学年男子の姿は本当にかっこよかったです。息をのんで見守る中無事に生まれ、その後みんなで子牛舎まで運ばせてもらいました。

マンツーマン

マンツーマン


農ある村の暮らしの中で、大きな大きな繋がりの中で、共に生きていくということを子ども達と感じながらの1週間となりました。
毎日の職場体験で、いろんな職場で受け入れて貰ったことも大きかったですが、4日目に村の仲良し班に、楽園村の班毎に受け入れて貰った班TO班や、6日目に6年生は、半日村の人と一緒に過ごしたマンツーマンも、子ども達も楽しめたし、後で、受け入れた村人のほうこそ楽しませてもらったと聞きました。子ども達と一緒に班TO班に行くと、入れ代り立ち代り15~6名の人が受け入れてくれて、子どもと夢中になって遊んでくれる人達ひとりひとりの心に触れさせてもらいました。

職場体験

村の仲良し班と「班to班」

公人の丘で(仲良し班1班)

公人の丘で(仲良し班1班)



水鉄砲(仲良し班6班)

水鉄砲(仲良し班6班)

そして春日山だけでなく、今年に入ってからの「実顕地一つからの出発」の動きの中から、送り出しあっていろんな実顕地の人と今回の楽園村で一緒にやらせて貰えたことが、自分達にも大きくてこれからの村づくりにつなげていきたいと思います。

とにかく、よく遊び、よく食べ、よく寝、、夜の集いでも元気いっぱいに歌って、踊ってという楽園村でした。
その中でお兄さんお姉さんスタッフの存在がとても大きかったです。みんな、学校や仕事の合間をぬって、時間を作ってこの楽園村に帰ってきたくて来てくれた人ばかりでした。そんなお兄さんお姉さん達の中で、子ども達が子どもらしくのびのびと遊び、時にたより、あこがれる中で、お兄さんお姉さん自身も成長していく姿が印象的でした。

最後に、途中までおうちに帰りたいと泣いていた女の子が、7日目に友達ができ笑顔になり、帰る時に「秋も楽園村ある?次の楽園村も来るからね!!」と元気に出発していった姿に、1週間の楽園村の醍醐味を改めて感じています。

2014年の夏の楽園村は終わりましたが、今日からまた新たなスタートです。

夏の春日山楽園村2014

夏の春日山楽園村2014

【春日山実顕地 奥田なな瀬】

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コメント

  • 内山智喜(愛知)

    この夏楽で2年ぶり4回目の子スタでした。
    4回もスタッフとして入る理由としては毎度味わう楽園村が終わったときの充実感や心のスッキリする感じを味わいにきているんだなと

    そしてまたそんな楽園村にできたらなと思い子供たちとスタッフ、そして村の人と共に楽園村期間中を過ごした。

    子供たちも3、4日目あたりからじわじわとよっている感じがあり、それに伴い子供たちもいい顔して来てきてそんな顔をみていると気持ちが良かった。

    自分のやりどころとしては子供たちの意見と自分の意見をすりあわせお互いにどううまくやっていくか?というところで
    更にその子をやる気にさせるには?なども考えていた。
    もちろん1人ひとりキャラクターも違うしそれに合わせアプローチも違ってくる。
    これがなかなかうまくいかなく難しいものでした。でもそれがスタッフをやっていて楽しい要素の一つでもあると思う。

    伸び伸びと子供たちやスタッフが暮らしてる中に一緒にいて自分もこの楽園村から何かもらっているなって改めて思った。
    いま振り返り楽園村は文字通り楽園だったなと思う。

  • 北間理子(春日山実顕地)

    私の仲良し班3班は『班to班』でリース作りをしました。
    静かに暮らしたいのに静かになれなかった私。
    月曜日の仲良し研で、「工作がいいのでは」と出され、なんと「理子ちゃん工作得意でしょ、明日までに何か作ってみてよ。」本番は水曜日。
    「よしやってみようーやるしかない!」その夜アイディアが浮かばず、大学生の娘に電話。
    「新聞紙を丸めてそこに布を巻きつけてリースは?」「うん、やってみる」無我夢中で試作品を2つ作る。身近なもので作るのがいいかなと思い、衣生活にある布やレース、紐やボタンを使う。次の日のお昼、仲良し班の人で寄り「もっと小さいのがいいのでは」とそこで又試作。
    ぐぐぐぐっと心が寄り寄せたくなる『班to班』
    色んな人に声を掛けたら、布・ドライフラワー・木の実・貝殻・小さなぬいぐるみ等春日山中からわくわく・ドキドキする材料やアイディアが波のように寄せられ驚くばかり。子供達が思う存分楽しめるように材料は色鮮やかに、まず見た時『うわっ!』と感激できるように豊富に準備。
    何ひとつお金をかけずに。準備に心と頭を90%本番は10%
    『班to班』飛び込んでみたら海は限りなく広く気持ちよく泳げたかな。
    大人も子供も夢中になって楽しめたのがなによりうれしかったです。

  • 紺野正二郎(春日山)

    毎朝の職場体験に、仲良し班に受け入れてもらった「班to班」や村人と6年生のマンツーマン、そして年に一度の入雛を楽園村の子ども達にと用意してもらったり、村全体で子ども達を迎えた楽園村でした。
    そんな村の空気の中で受け入れてもらい、子ども達どおしもぐっと寄っていった感じです。

    中でもスイカ収穫した後にやろうとなった全員でのスイカ割りの光景が胸に残ります。
    スイカをたたく子も、応援する子も、スタッフもみんなで一緒に楽しんでるのを少し離れたところから全体を見たとき、その光景に何か溢れてくるものがありました。

    子ども達の心にも何かが残っていく、そんな楽園村でした。

    今回お兄さんスタッフとして東京から参加した子が、
    「なぜだかよく分からないけど、楽園村というか村に帰ってきたくなる、なんでだろう?何かがあるんだよな」
    と言っていました。
    その子の中でも、何かが心に残ってるからこそ、またこうして帰ってきて一緒にやれる。
    まあ、その「何かが」なんなのかわからないですが(笑)

    たくさんの溢れる心のなか一週間を共に暮らす、それだけで楽園村になっていくように感じます。

    また帰ってきたくなる、そんな村でありたいなと思います。