ヤマギシのむらnet

夕張実顕地交流へ『ふたり』で行ってきました


P1140580

春日山実顕地の佐川智子さんと館野家公子さんがじゃが芋収穫で忙しい夕張実顕地へ「ふたりセット」で2週間行ってきました。智子さんは目が不自由なので、一応家公子さんは付添になり、乗り物がふたりで一人分なんです!
智子さんは春日山ではマッサージと鍼灸を仕事にしています。近くのクリニックへも週一回出かけて、治療にあたっています。「夕張、いいねー マッサージしてもらえるじゃない」と大概の人は思っていたのではないでしょうか。「まぁ~必要ならするけど、折角だから、他の事したいわ~」と本人は言っていました。
そんな二人に帰って来てから話を聞かせてもらいました。

家公子
 いいわー 二人で行くと。楽しいし私はどっちかっていうとボーとしていて、あんまりはっきりしてない事が多いけど、智ちゃんしっかりしてて、「やる!」って決めたらサッとやるの。
智子
 えーそうやった、、、?
家公子
 ほら、おみやげ買に行った時ね、川添さん達もいるしワインも買ったんよ。いっしょに飲めたらいいなー思って。時間が合わなくて、実現しなかったけど、、。5000円使っちゃって、持って行った2万円の1/4じゃない。私なんか心ぼそくなっちゃって頭の中で計算しちゃった。それなのに智ちゃん温泉行こーって言うじゃない。折角来たんやし、、、。
由仁町の近くの温泉で600円だから、まぁ行けるんだけど、私一人だったら、行かない。
行って良かったね~。コーヒー色の温泉とかいろんなのあったね。
智子
だってさ、実顕地の中ばっかりだったら、どこにいても同じじゃない。温泉3回行ったね。それとね、「北海道といったら海鮮丼でしょー!」って。5時までに全部仕事済ませて後は頼んで、はるかかなたの北広島(?)まで車で3~40分かかって行って食べたね。小樽も行きたかったんだけど、、、『小樽で海鮮丼っていうのが夢』だったんだけど、小樽はふたりでは行けないから、ちょっと都合がつかなかったね
それと握り寿司も食べたね、お皿がうづ高く積み上がる感じで、あれはすごかったね、高級な感じで。それは出してくれたの。(笑)一皿44o円なんてのあったね。ネタが違うもの、こっちとはね。美味しかったねー。
支笏湖も行ったね。露天風呂の水位が湖と温泉が同じなの、水が行ったり来たりしてて。
岩に苔が生えてたり、、。家公子さん泳ごー!ってふたりしかいなかったからパチャパチャね~。
家公子
ひとりだったら寂しくって泳ごうなんて発想でてこないよね。だいたいひとりだったら温泉行こうなんて思わない
智子
今は農繁期だから、涵養日以外はビッシリ働いてきたよー。川添夫妻もいてね。川添さんにんにくの皮剥いてた。裕子ちゃんはその日段取りでいろいろ動いてる。誰かの涵養日は替わって入ったり、土曜日はパン屋さんの横で土曜市始めて、そこでやってる、裕子ちゃん張り切って市やってる。近所のおじちゃんと仲良くなって、リピーターも増えてるとか。
時岡さやかちゃんも来たし、、豊里の吉田牧生さん夫妻も観光で立ち寄ったり。そうそう、春日山の田中伸ちゃんもきてて、一生懸命やるから養鶏で信頼されてる感じした。私達うるさいから、あっちこっち行かせてもらったけど、伸ちゃん最後に札幌行ったのよね。
受け入れ研が若いじゃが芋隊のお兄さん達と一緒にあって、仲良し研もあったね。
じゃが芋隊は宮本信ちゃん中井君、奥谷君、川口真二君・梶山素直君、枡屋君だったね。
あとは大潟の大西雄介君が来てて、じゃが芋の次の麦の準備までしていくって言ってたね。
いいね、「何とか隊」って感じ、毎回行ってるからもう自分達で段取りしてどんどんやってる。夕張には淳平君もいるしね。

<飛行機代はふたりで一人分、仕事もふたりで一人前と申し送られていたとか>
家公子
そうなの,「半人前をふたり送りました」って聞いちゃったから「なにー!」
「ふつうそういう事はどこかで止めておくでしょうー!?」
しかもれい子さんもそれ言っちゃうから、、、。
「ふつう、そういうの言わないでしょ、それ言う?!」発奮しちゃったの。
智ちゃんの動き見てー!、とても目の悪いハンディのある半人前の人とは思えない。
でもね私、魚菜がすごい狭くって、暗くてやりにくいなぁ~って思って「ここでやる」って決めるまで、やりにくい方ばかりに気をとらているうちは半人前だったね。
「ここは突破しなくっちゃ!」って思ったの。そしたら、気が楽になったの。洗うのは魚菜でして、切るのは厨房でとか工夫もでてきて、そこから一人前かな。
裕美ちゃんがまだ食生活にあんまり慣れてないから、こっちの言う事をそのまま聞いてくれて伝わっていく感じがした。
智子
私は動きがちがって、洗濯物取り入れたり干したり、ロビーの掃除したりあちこち美化して、あとは食事のセットしたの。メニューを聞いておくと、「箸がいるかな?油がいるな、、とか」頭が色々動くのが楽しかった、次はこうしてああしてと生活のこういうのも楽しいなって思ったね。
家公子
そうなの、目が見えてるの?みえてないの?って思わず聞きたくなる動きだよね。
最後にあぁ~やっぱり見えてないんだーって思ったのがね、暗いところで、バケツに足を突っ込んだのよね、私達だったら、(バケツ)を蹴飛ばす位の足の上げ方だけど、智ちゃんは足をしっかりあげて、歩くから階段も私達みたいに、踏み外したり登り損ねたりしないんだね、それが置き忘れたバケツに足を突っ込んだのを見て、あぁー見えてないだーってね。
智子
こうやって実際にいろんな人と知り合って、話聞くと違うよね、穂別に行った時、牛蒡と長芋見て、いつも春日山の日曜市で見てるから、あぁ~ここから来るんやなぁ~って、密接な感じした。
家公子
交流って面白い。この北の方でいろんな人を受け入れている。行ったらその場の人になるって感じ。智ちゃん夕張の人でなんか、ちょっと心配な人がいて、その人みて心をくだいてた。あの人大丈夫かな?早めに手をうったほうがいいかな、、、。とか。積極的に話しかけたりしてた。私だったら、ちょっと引いちゃうもの。
智子
こっちで中野さんとか見てるから、、なんでも早めがいいかな、と。
<中略>
家公子
次はふたりでどこ行こうか、、、描いといてね、決断は智ちゃんで私はついていく。
行くのは冒険みたいでおもしろい。道迷っても道はつながってるしね。ふたりでどこでもいっちゃう。みんな忙しいから送り出すだけで精一杯。そんな中で行かせてもらうだから充実しなくっちゃねー。
智子
家公子さん、運転できて、ナビもつかえるし、、、。
川添さん達がふたりはすごい!って言ってたとか。
自分達は涵養日はグッタリしてる、うちらに触発されて支笏湖にその後行ったんやって。
家公子
食べ物もじゃが芋とかとうもろこし、すっごく甘くて美味しかった。プルーンも木成りの食べて美味しかったー。リンゴも落ちりんごでジャム作った。すっごくフレッシュで美味しかったの。次はコンテナもって拾いにいって、ふたりでワクワクしながら、プルーンも拾いに行った。忙しい合間にコンロも合間ぬって大なべでジャム炊いたの。貰って帰ってきた。(きょうはそのリンゴジャムで作ったアップルパイを頂きながらお茶しました)

最後に前田さんお手製の専用テーブルを囲んで、ジンギスカン鍋だったそうです。
これもまた美味しかったー!ようで楽しいおいしい交流の様子が笑いとともに伝わってきました。

【聞き手:平島春美(春日山)】

すっかり仲良し

コメントがあります( 表示する | 表示しない

コメント

  • 多摩 佐々木順子

    佐川智子さんの話言葉、超久しぶり~です。
    なんか、ほっこり、素直になって、ほっとしますね。
    楽しさは、二倍三倍だよねって、伝わってきました。

  • 奥田裕実 (夕張)

    一緒にやらせて貰いました 食生活になって5か月 それなりに慣れては来ましたが ジャガイモ交流を受け入れるのは初めてで おにぎりだ お弁当だ お茶だ と全てにバタバタと始まりました 
     やるうちに それぞれの動きも 決まって来て スムーズに成って来たように思いました
     智子さんは とても積極的で 何でもやれるよ と言ってくれるのが嬉しかったし 凄いなと思いました 手が空くと 窓磨きをしてくれたりして 歌を歌いながらやっているのが いいなと思いました
     家公子さんは 多摩でも食をやっていたと聞いて メニューや味付けや 段取りや 色々アイデアを貰い 包丁の研ぎ方も教えて貰いました 
     今年の収穫は 天候にも恵まれ お二人の帰る日の10日が 最後の”いんかのめざめ”の手掘りで 総動員体制になっていて 午前中に夜のメニューの鮭のフライの衣付けをやって貰い 食からも 裕子ちゃんと私と 行くことが出来 無事雨前に終われ やったーという感じでした ありがとうございました