ヤマギシのむらnet

関西集中研(2/28~3/1)に参加して


1-P1150740

 前日準備研の前に愛和館で夕食をしていたら、ななめ右向いに加賀から一緒に春日にカイロをしてもらいに来た乃武子さんが座った。その手前隣に北大路さんが座って、僕に、「集中研?のぶこさんさんも入るの?」と聞いた。「、?、のぶこさんて誰のこと?」。会員さんでのぶこさんて名前、記憶になかったので、ひょっとしたら、準備研に参加するっていう重松さんかと思いながら、名前はのぶこさんでなかったとは思いながらも、「重松信子さんっていう人?」と聞いたら、「違うよ。」と、まさか遠藤信子さん??と思いながら、「それって別な研鑽会のこと?」と聞き返す。北大路さんは困惑気味な様子で、「もういいよ。」なんとなく噛み合わない感じ、、、。そのことはそれで終わった。

 交流館に歩いて向かう途中、不図その場面が脳裏に蘇って、あれって、、乃武子さん、、のことだったの??と思いあたる。新しい発見をしたような不思議な可笑しみと、嬉しさが湧いてきて、北大路さんに出会ったら確認してみよっと思ったけれどその機会がなかった。

集中研のメインテーマは人の話を「きく」
「きくって相手ではなくって、全部自分の側でしていることだよね。」と誰か。
そういえば、同時通訳の第一人者の長井鞠子さんが著書「伝える極意」の中で、通訳の作業は 1.聞く 2.理解する 3.分析する 4.翻訳する 5.話す。の5段階に分かれ、それを瞬時に行う、実は日本語同士のコミュニケーションも同じではと言っていたなあ、、。

 「全部自分の側でしていることなのに、日常生活が支障なくうまくいっているのが不思議。」
「まあふつうはね、でも子供の幼年部送りの時はそうはいかなかった。夫婦でとことん話し合った。」
「おとうさんに研鑽学校2週間行ってきたいと言ったら、勝手にしろ、って言われたので、じゃ勝手にしますと言って、行ったことあった、、、。」
「そらおとうさん怒るわ。」

 ”勝手、、?理屈と勝手” NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」の中で、宮崎美子さん扮する芸者上がりの義理の母が「人はみんな一人や、それぞれ勝手がちゃう。理屈もちゃう。せやからこそ、腹の底から一つになれる瞬間いうんはごっつうありがたいやってわかるんやで。」あの場面ちょっと衝撃的だった。このお母さんがこんな平易な言葉ですごい事言いえてしまう妙味。

「自分でアパート探して、引越し屋さんに頼むとお金かかるから、全部一人で運んで、やっと住み始めたら、夕方になると隣の運送屋さんのお兄さん達がうちの部屋の前で、たむろして騒いだり、花火したりして、窓も開けられないし~、洗濯物も外に干せないし~、部屋の中はカビが生えてくるし~で。借りる前に見に行った時は、そんなことなかったのに。日曜日に見に行ったから。半年で引っ越し、、。」

 見たことも行ったこともないのに聞いているとその情景が脳裏に浮かんでくる。自分の生きてきた過程で身についた何かと彼女の何かとがクロスする瞬間、多分全く異なる映像にも関わらず共有しているもの、、?
 
 僕の「きく」は、誰かの「言う」で、僕の「言う」は誰かの「きく」。
一泊二日の集中研、朝9時から翌日の昼3時まで、コロコロと朗らかに楽しく、「きく」と「言う」の実践の連続でした。そしてつづく。
  

加賀実顕地 新村正人
コメントがあります( 表示する | 表示しない

コメント

  • 平島春美(春日山実顕地)

    久しぶりの新村ワールド。
    集中研は一体どんなだったんだろう?と思いを馳せました。
    みなさんいい笑顔!

    • 新村正人(加賀)

      春美さんもいい笑顔だったよー。雨に濡れながら撮ってくれてありがと!