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第30期幼年さん 行ってらっしゃーい♪♪


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3月18 日(水)今年度の幼年さんの出発セレモニーが春日山学育舎でアットホームに行われました。
今期は学園から学育にかわって初めてのスタートでした。きょうも仕事を早めに切り上げた村人がいつもは子供達が遊びまわる広間にぎっしり集まりました。
子供達の発表もさることながらお母さん達の歌も素敵でしたねー。それもそのはず全員高等部女子出身なんですね。
昨年暮れにお父さんになった葛原光太郎さんの村人挨拶も微笑ましく、温かい笑いのうちに終わりました。

春日山実顕地 平島春美

一年間幼年さんのお姉さんをやってみて  徳井みな子

一年前春日山に来て、何の経験もない私がちゃんとやって行けるのか不安な気持ちと楽しみな気持ちとでスタートしました。
 最初の頃は幼年さんに朝「起きるよー」、「片付けるよー」って声かけするのすら怖かったです。
それは今まで私が、人が何をしていようがその人がやりたくてやっているからいーじゃないか、という考えで生きて来たので、人に「こーするよ」「あーするよ」って言うのが苦手で、私が言っても聞いてくれないだろうという思いがあったからです。
幼年さんと一緒に過ごすのは楽しいけど、私一人で幼年さんを見ているときなど、元気すぎて押さえがきかなくなるのが怖かったです。
だから、週一回行ってるお茶のお稽古や病院に行ったりと、何かしらここから逃げる事ばかり考えていました。
 自分の中で変ったなと思ったのは、10月に研鑽学校から帰ってきてからです。
その時、「みな子お姉ちゃん」って幼年さんが来てくれて、こんな私でも受け入れてくれていたんだなーって、幼年さんにとってはお姉ちゃんなんだなと思って嬉しかったのと「布団敷くよー」って声かけしたときに幼年さんがスって動けるようになっていて、幼年さんは私が言っていたことをちゃんと聞いてくれていたんだなと気づきました。
それからは声かけや、思ったことなどが言えるようになりました。
 この一年で幼年さんをきちんと見られるようになったかは分からないけど、みんなで一緒に暮らして行くことの大きさを感じました。
何時の間にか幼年さん一人一人が好きになっていました。邦子さんや真知子さんと過ごすのも面白かったです。
すごく楽しかったです。来年もやりたいって思うくらいになりました。幼年のお姉さんをやらせてもらえて本当に良かったです。ありがとうございました。
 実習生はこの一年の予定で、終わったら地域に出てやってみたいと思っていましたが、春日山で過ごしてみて楽しくなってきて、あと一年春日山でやってみたいと今思っています。
これからもよろしくお願いします。

幼年さんのお母さんとして        筒井邦子

 一週間ほど前に酪農部の朋香お母さんから‘‘出発前に牛移動を一緒にやりませんか’’
とメールを貰い、16日にこの一年で5回目となる牛移動をやらせてもらいました。
 思い返せば、猫の手隊として暗躍した‘ニンニクはずし’‘紫蘇の実取り’根性がついたミニトマト収穫に栗拾い、
サクランボにぐみ、すももに柿が実ったら、いの一番に声をかけてもらい、よじ登って採れたことが子ども達はとても嬉しそうでした。
レンコン畑に「ドジョウがいればな~」とつぶやいていたお父さんの言葉をしっかり聞いていて、
散歩でザリガニ採りをしていたら偶然見つけたドジョウをバケツにたくさん採り,得意になっていました。
自転車乗り、跳び箱、縄跳び、マット運動もやりました。『できない』からの一歩のふみ出しが楽しさに変りました。
毎月いろんな歌を覚えて、お腹から声を出して歌うおもしろさ。
太陽の子らと共にやったリズム運動や幼年楽園村、合宿、ちびっこ運動会ではお兄さん、お姉さんとしてがんばりました。
滅多にできない植樹のお手伝いをやらせてもらい、未来の里山を描きました。
 いろんなことがフラッシュバックしますが、何より思うのが、本当に多くの人達に見守られてきたんだなぁということです。
送り出してくれたお父さんお母さん達、様々なことを用意してくれた村のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん達がいてくれて、本当にたくさんのことがやれました。
 今も毎日衝突してケンカをしますが安心しておもいっきり自分をさらけ出しているからこそなのかなぁと思います。
 たくさん食べて、遊んで、寝て、どしどし散歩で力がついた6人です。これからも見守ってください。
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