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実顕地づくり研 ~生活経理編~


生活経理編とあって、女性参加率の高い研鑽会でした。
「経理のことで、何を考えたらいいの?」
「こういう場で出していい話かどうかわからないし…」
最初はそういう戸惑いのようなのもあってか、静かな始まりでした。

途中、食生活の具体例が出始めたあたりからだんだんと研鑽会が活発になっていき、直接経理のことはあまり出なかったけども、色んな具体例を通して考えた感じかなと思います。

・食材提案に対して、食生活で一つ一つ準備するのは大変だから、個人で買ってもらうこともある。でも個人が直接食生活のところから持っていくようすると、高価なものを沢山持って行かれるかもしれないから、できない。

・代引きを窓口で受け取る時、頼んだ本人と連絡がとれてなければ受け取らない。以前に一度、連絡とらないまま受け取ったら「それは受け取らないでほしかった」と言われた。だから基本、連絡がつかない限り受け取らない。

・愛和館のエプロンのポケットを使えないように縫いつけてある。それはポケットに何かを入れっぱにして衣生活に送らないように。ポケットのものを出して洗濯へというのを、何度確認してもそういうことがあって、その事で洗濯機が傷んだり、衣生活の人がそれを言って来た時のやりとりで精神的に疲弊するので、ポケット自体を使えなくした。

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その他にも具体例は色々ありましたが、これに共通しているテーマは何だろう…?と考えました。
「基本的に村人を信用してないのかな?」
「誰か一人二人が失敗をしたり、文句を言ってきてゴタゴタしたら、それをベースに、全体がそうならないよう仕組みにしてしまうことが多くないか。そのためにみんなが不便になっていくような」

僕にとってはエプロンのポケットの話が分かり易く、確かにそうやって縫いつけて、一人一人がポケットのない不便さを許容すれば、衣生活の人とそのことでのやりとりはなくなるし、洗濯機にも優しいかもしれない。
でもそれでええんかな…。

「文句言われないように」「怒られないために」
意外と、そういうところから発想してることって、多いかもと聞いてて思いました。

代引きのことも、エプロンのことも、それを通してどんな実顕地をつくっていこうとしてるのか、なのかな?

今回は「生活あるある」みたいな例がいろいろ出て面白かったです。
きっと各実顕地色んな具体例があると思いますが、これからどんな感じで進んでいくのかな。

内部川実顕地 石角聡
一志養鶏部のヤッケ 再三の呼びかけにも関わらず工具、部品などが残ったままで洗濯機にかけて遂に洗濯が壊れそれならば胸のポケットを縫ってしまおう。

一志養鶏部のヤッケも胸のポケットが縫われて、
物が入れられないようにしてあるので洗濯係とのいざこざは無い。
次はズボンのポケットか?・・・

 

 

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コメント

  • 笹川麗子(北条G)

    気づかないうちに 良かれと思ったりこれがいい!と思ってやっていることで
    本当はどうなんだろう?っていうこといっぱいあるかもしれないな
    (いやきっといっぱいありますね~)

    こういうテーマを取り上げてくれていることが嬉しいです
    いろいろ考えたり振り返るきっかけになります

  • 平島春美(春日山実顕地)

    きょうの連絡研での話
    個人洗濯場のとなりにちょっとした小さな室内干場があって、そこに張り紙がぶらさがっている。
    「ここを使う方は衣生活に声をかけてください」それは結構何年か前からぶら下がっている。
    だれもが通る洗濯投入口の後ろなので、影干ししたいものや、たまに個人で洗濯する人は自分で干したことを忘れがちなので、そこが使えたらいいな、と頭の隅でちょっと思ってたみたい。
    声かけたら使えるわけだけど、いつでも衣生活の人がいるわけじゃないしまぁ、いいかと外の干場をなんとなく、使って済ませていた。
    今の衣生活のメンバーもほとんど入れ替わっていて、その張り紙のいきさつを知らない。
    どうやら、かつて名無しの衣類がいつまでも干されていたことがあって、この張り紙になったよう。衣生活で「あの張り紙いるのかなぁ~」と話題になったようだ。
    春日山衣生活では今、衣生活以外の生活部の人が洗濯に入ってみて、洗濯全般の見直しを一緒に考えているところだ。そんな流れの中でこの張り紙に眼がいっての発信かな。
    「声をかける」って当たり前になってる暮らしだけど、その底になにがあるのか?
    ちょっとハッとした連絡研でした。

  • 大津正雄 (三重)

    「 わーすごいことするな、こんなんか !! 」というのが最初の感想。
    まあ、でも、やりとりの中で、こういった方法に至ったのかなと。
    日常の些細な出来事のようにみえて、実はとても大きなことで、自分の中にも
    ある。それを越えていくのは、可能なのではないかと思う。
    多分、自分の中のもので生きていたら、そういった気持ちが立ち上がって来る
    ことはないのだろうが、あり方、考え方、こうあるべきだ、等でしてると、
    人がしてないと非難したくなる。どうしてもそれは出てしまう。自分は自分を
    縛り、キチンとやっている。それをしてない人をみると、黙っていられない。
    人の中には、そういった作用があるのかなと。
    うっかりや、まちがい、甘えを許容できない。それは、家族を越えては
    通用しないのかな。自分にもあるテーマなので、
    思わずコメントしてしまいました。

  • 大角宏一 (豊里)

    「少なくとも僕は高等部や大学部で、そういう村人の仕事ぶりをみて育ってきました」
    てつや君のことば きついなあ!
    そういう仕事ぶりやっているかなあ??大人の普段の行動が若い人たちにいわずもがな引き継がれていく。それが家風というもの、豊里の家風といえるものは? 良きもの、悪しきもの——-
     久しく会ってないのでどうしているのかと気になっていた。
    ありがとう、惰性で生きているだけだったので活を入れられたよ。
    「失礼しましたm(__)m」ではないよ。実顕地は参画者だけのものではないと思っている。社員や地域の人たちの温かい思いを受けてお互いが育ち合っていくのではないか。
     今後ともよろしくね。

  • 濱崎 忍(豊里)

    日頃、食生活部のエプロンなどの作成をしながら考えることは、ポケットは物を入れてからのふさわしい形、大きさ、位置、使う人の体形、好み、職場での動きの必要度、季節により布地の厚さ、動きやすさ、等など色々あります。
    私の手を離れてからの洗濯で色落ちしないように、縮みに合わせてのサイズ確認迄は考えますが、正直忘れ物が入っているとか、糸ほこりなどの事までは考え及びませんでした。
    作成していると10人十色でいろんな物に出来上がり本当に面白いです。面倒とか手間とかの考えが出ることもありますが、ほとんどは次どうしたらいいのかな?と考えることの楽しさはあります。     

    最近新しい出来事としてスマホにしてみて落としたら画面が割れるので絶対に落とさないこと、と聞き、重いのと大きいので普通のポケットでは落ちやすいかも、小さなバックではいつも持ち歩かないと忘れそう、などあり注意しながら持ち歩いていますが、今のところポケットは必要と考えています。

  • 渡辺峰子(観音寺)

    元々一つから見たら、さみしいな、と思います。
    どんどん規制していく生き方。
    もっと自由闊達な実顕地をつくりたいです。

  • いとうてつや 三重

    エプロンの話を読んで思ったのは、何故そう消極的な解決方法にもっていくのかな?と。
    確かに急いでいるときにその確認を忘れてしまうこともあるかもしれないけど、洗濯に出す前に確認する、っていう一手間をかければ、ポケットも使えるし、洗濯機も傷まない。
    もし、忘れて衣生活の人が言ってきた時も、次はどうしたら良いか話をする。
    案外、普段チョッと面倒だな。って思うことこそ大切なのでは?

    作業をして散らかったらその都度箒で掃くとか、使った道具は元に戻すとか、面倒かもしれないけどその事が結局次の準備にもなって、結果的に早く確実に気持ちよく仕事できるように思ったりします。
    少なくとも僕は高等部や大学部で、そういう村人の仕事ぶりをみて育ってきました。

    ポケットから出し忘れるから塞ぐとか、面白くないのでは?面白い面白くないの問題じゃないかもしれないけど、やるならみんなが面白い、気持ちいい方が僕はいいけど。
    面倒と思うその一手間こそ大切に向き合ってみる。そういう気持ちをもう一度思い出してみるのも悪くはないのではないですか?
    失礼しましたm(__)m

  • 平島春美(春日山実顕地)

    エプロンのポケット縫い付けちゃうの? 
    エプロンってポケットがほしくてする、って感じあるけどなぁ~。
    ここまでして、何が残るのかなー?
    かくいう私もポケットの中身出し忘れる事よくあるけど、、、。