‘‘フランスに特講を紹介’’なるか?
5月のゴールデンウイーク特講に参加したドリアンさんが春日山に特講後滞在しています。お父さんはフランス人お母さんは英国人で彼が香港に留学中に知り合った彼女が中国人という超インターナショナルな方で今は彼女のいる北京に住んでいます。英語、フランス語、中国語、日本語もかなりお上手でした。このインタビューも半分くらいは日本語で一生懸命に話してくれました。
ベジタ部が受け入れて、他の職場にも行っています。特講の係だった永見さんのいる養豚部にも2日間いってみました。職場での彼の特講の時とはまた違った姿も垣間見たようです。今日はベジタ部の桜本さんと御在所岳を8時間かけて、登ってきたそうです。真っ赤に日焼けしていました。
そんな彼に特講の感想や、実顕地で暮らしてみてを聞いてみました。
*特講はどんな経緯で知ったんですか?
インターネットでヤマギシズムについて調べました。元々「自治社会」について興味があって、いろいろ調べていました。イスラエルのキブツとかです。日本の自治社会については聞いた事がありませんでした。ヤマギシズムについての英語の情報が少ないです。去年インターネットで知ってとても興味が沸きました。ウェブサイト上で香港のシャーマンさんを知り、ソンジュンさんを紹介されました。彼から特講を勧められました。
*特講の感想を聞かせてください
特講の一週間は特別な体験でした。同じ人といつも一緒に生活をともにして、食べて・寝て・風呂に入って、長い時間をかけて、同じテーマに取り組んで考える。知的な運動です。外の世界と連絡をとらない特別な空間でした。新しい世界を作る感じでした。
*それは自分の中にですか?
自分の中にと、その場に社会をつくる。新しい家族を作る感じでした。
一週間終わったら、みんなと別れるのがとても寂しいーと感じました。
特講での質問はとても深い。いくつかの質問は今までも考えたことのあることでしたがひとつの事をこんなにも長い時間をかけて集中して考えた事はなかったです。これは特別な事でした。
自分の中に深い印象が残りました。将来にかけてこの質問はずーと考え続けるでしょう。
時間をかけることは本当に大切です。自分がかわるには時間が大切ですし、強い力になります。
ヤマギシズムの目的に興味が沸きました。具体的な事も知りたいと思いました。
例えば「意思決定」はどのようにしているのか?
*ヤマギシの目的ってどのように理解されたんですか?
人間社会に幸福社会を創り出すための新しい方法を創造する。新しい社会はいままでの歴史のなかのとは違うんですね。例えば共産主義だったら、幸福の思想は社会の全体を考えていない。社会の一部は幸福になれるが大部分は幸福じゃない。全ての人の幸福を考える、これは大切、人間以外の世界、動物や自然とかも考える対象、これはとても大切。詳細には捉えられませんがそのように感じました。山岸さんの本(実践の書)は全部翻訳されていませんね、一部ですね。最初の理解のスタートですね。
*ドリアンさんは中国でどんな仕事をされているんですか?
主に3つの仕事をしています。
第1は美術館のビジネスパートナー、中国の友達と小さな美術館の運営をしています。
コンサルタントとか、文化交流の企画などです。
第2はイギリスとフランスに中国の紹介の記事をメデアに送っています。自分の短編小説も送っています。
第3は翻訳です。中国語から英語に。中国語からフランス語にします。
*小説ってどんなものを書かれるのですか?
アジアと中国についての小説、最近香港についての小説が終わりました。中国についてのエッセーも書きます。フランスの雑誌に送っています。今短編小説の準備中です。今年中には書けると思います。
*特講を終わって春日山で10日間位暮らしてみてどうですか?
皆さんやさしい、とても友好的な態度で迎えてくれます。温かい感じです。
ヤマギシズム社会の構成メンバーにはなりませんでしたので、研鑽会には参加しませんが職場の小さな研鑽会(出発研)に参加しました。ベジタ部・養豚部に行きました。どこも同じように友好的です。明日は津木実顕地に行きます。小さな実顕地も行ってみたい。
*春日山の人がドリアンさんに友好的で優しいというのとは別に春日山に流れている空気はどのよ うに感じますか?
緊張感がなくて、穏やかでとてもいいな~と感じました。どこの場所へ行っても(愛和館・風呂・職場等々)それは同じです。
春日山実顕地とヤマギシズムについて文章を書きたいです。もっと詳細について聞きたいです。
実顕地の暮らしはいいな~と思いますが意思決定はどうなっていますか?
例えば
・新しいパソコンが欲しい時誰と研鑽して、どのように手に入れますか?
お金はどうなっていますか?
・ヤマギシズムの大きな方向はどうやって決めますか?
・自然との調和・人間同士の調和・自治体となる方向はどうやってバランスをとりますか?
・全国の実顕地の大きな研鑽の場はありますか?
・毎年おおきな研鑽の場がありますか?
・外国の実顕地で、文化の違いがあっても基本的にはシステムは同じですか?
・仕事をしたくないという人がいてもOKですか?
・具体的に役にたたない事(音楽とか文章を書くとか)に興味があったら、どうしますか?
・新しい実顕地を作って拡大するという戦略は今あるのですか?
(これらの質問にひとつひとつ答えたという感じではないのですがいろいろ話ができて面白かったです。提案の事、おこずかいの事、自動解任の事。お世話係の事、世代交代の事、等々話題にしてみましたがどこまで伝えられたでしょうか?)
条件つきの幸福ではなく、変わらないもの、幸福ってなんだろう?自分にとって幸福って何だろう?と考える時、自分をもっと理解しないといけないですね。絶対の答えがないですね。
自分が変わっていくというのがありますね。
特講について細かい情報がないのも、今ならわかるような気がします。
ヤマギシズムについて文章を書くのは私にとって、挑戦です。
*フランスの雑誌にヤマギシズムについて、(特講について)書く予定があるんですよね?
そうです。フランスの哲学・伝統は明るいことが大好きです。法律も明るい。
すべての事はなるべく明るく説明すべきと考えます。
だからちょっとヤマギシの紹介の文章は難しいね。でも道はあると思います。
*今インターネットの時代ですから何処で誰が見てくれているかわからないですね。どうして、その フランスの小さな雑誌からヤマギシについて書いてくださいとなったんですか?
この雑誌は新しい暮し方、哲学、環境維持開発についての文章を出版しています。
だから、ヤマギシズムについての文章はちょうどいい。スイスの特講とかに興味があれば、繫がります。なにかいい書き方があるかな?ヤマギシの村へとか特講にちょっと行ってみようかな?という興味を持ってもらえるようなもの文章。
今ヨーロッパではたくさんの「疑い」があります。環境維持開発の思想は充分じゃない。
日本の友達はフランスの田舎にちいさなコミュニティをはじめました。
今一番欠けているのは新しい考え方ですね。環境維持開発だけではいきません。
自分にとって、ヤマギシズムの思想の目的は新しい中身があります。
*そうは言っても私達は実際村の中で暮らしていたらいろんな事があります。そんないい事ばかり じゃないですよ。
それはもちろんです。人間ですから、いつも変わっていきますよね。一番怖い考え方は多分ずーと変わらないギュッと固まっている考え方ですね。
:*北京にはいつ帰られんですか?北京の彼女も特講に参加できたらいいですね。
6/3に航空券とりました。彼女は映画のプロダクションで映画を作っています。
大変忙しい。彼女だけでなく、友達にも特講を勧めたいです。
一週間の時間を作って、特別な空間に参加するのはいいですね。
頭が健康になる感じでした。
*ぜひ又いらしてください。日本に来たら、とりあえずここに、という足掛かりとして、いいですよね。
はい、来年もまた、時間を作って来る予定をしています。
それは楽しみです。
きょうは長い時間ありがとうございました。(1時間の予定が2時間になってしまいました)
コメント
堺にも来ました。日本語が8割ぐらい通じるので、特講のこと、感想を聞くよりも、どう拡めていくかを話し合えたら良いですね。
5月のゴールデンウイーク特講は研鑽学校Ⅰの隣の棟で始まりました。
研鑽学校は楽しくて、賑やか、にぎやか。特講生が集中できるように、特講会場側のガラス戸は閉め切り、外周りを歩くときは手話状態。
それでも、逢沢さんにシーと何度も、叱られながら・・・時間が気になるかもと、風呂・食事の時は時計を外し、もう怒り研は済んだか、残れているだろうか、と。
送り出したときは、ホ~と。みんな、大きく育ってほしいなあ・・・と親心でいっぱい。
今回の研鑽学校でも、自分の原点は特講にあるんだなあと思いました。
フランスに特講が紹介されるかも、と聞いて心弾みます。
15日の夜から津木に来て、養鶏部でやっています。
お客さん、と言うより友達が来ているという感じで、溶け込んでいますよ。
今日は夕方近くにある「蛍の湯」に農達が案内してさっき帰ってきました。
とってもよかったそうです。
スペイン語も通じるので、佐藤さんが大喜びです。
明日は佐藤さん、とっておきの温泉に案内するそうです。