ヤマギシのむらnet

オーストラリアは今夏です。


こんにちは、オーストラリアは今夏です。が、暑さはそれほどでもなく、地元の人によるともう既に雨季に入ったらしいです。今年の日本の夏は暑かったので僕としては助かります。鶏にとっても良いですね。

さて僕は先月の16日に日本の交流からこっちに帰って来て1ヵ月が経ちました。気持ちを新たに出発して毎日楽しくやっています。日本では養鶏法参加や実顕地交流、娘の誕生と中身の濃い4ヵ月間を過ごさせてもらいました。

その間一ヵ月半ほど豊里実顕地で稲ワラ収穫交流をさせてもらいました。日本に居るときに何年か続けて参加していますが今回のワラ収穫は今までとは違った味わいがあり自分にとって良い刺激になりました。

地元の農家の人たちとの繋がりの中でワラの乾き具合、天気に合わせて適期に質の良いワラを収穫する。若者主体のメンバーでどんどん進める適期作業には活気があって純粋に楽しかったです。思い切りやらせてもらいました。

今回一緒にやったメンバーはほとんどが学園出身者で参画者と社員と立場は違っても良いワラをとろうとひとつになって進めていけたと思います。そんな仕事は楽しいしそこがやりたいと思いました。自分じゃなくワラにあわせる。これは学園で培った大きな要素だと思います。

ワラ収穫をやって行くなかで自分の20代は、このワラ収穫やいろんな実顕地での交流で成長させてもらってきたんだなあと感じました。それと同時に次の年代の子たちにもつなげていきたいと思いました。

次の世代を育てる、ワラ収穫メンバーと一緒にやっていて話をするなかでテーマになったことです。ワラ収穫もそうですが、これから一緒にやって行く仲間を増やしていくにはそういう目が大事だなと思います。育てるというと大げさな感じですが、もっと繋がっていきたいという感じです。

Australia

みんなでウェイクボードに行きました。

オーストラリア実顕地は、交流の人やヤマギシのヤの字も知らない若者も多く受け入れていますが、滞在期間に関係なく、ここに来る人達が心も体もここの実顕地の構成メンバーとして繋がっていく空気みたいなものを産み出して行く事でもあるのかなと思っています。先月、康さん和子さんが日本に帰国している間に交流で来ているキョンムク君が蔬菜を、裕子さんは雛の育成を全面的に任せてもらいました。実際面では、うまくいかない事も色々あったようですが、任される事で主体性が生まれた様で、みんなと研鑽しながら進めている姿をみていると配置や交流と言った立場は関係の無く、一緒に作っているお互いなんだなと感じました。それと同時に、ほぼ初心者に「これやってみろ」と任せてくれる大きさを、僕は改めて感じ、そういえば自分もそうして学んでこれたと思います。

若者研も時々やっていて、お互いに一歩踏み込んだところを話し合う機会にしています。特に海外に出てくる人の多くに、“新しい刺激を求めての自分探し”や“価値観を替えたい”といった自分に対しての変化を求めて来る若者が多い中で、自分のスタイルとは何かとか、今まで来た人も、3ヶ月ないし6ヶ月の滞在の中で、それぞれ自分の中の壁にぶち当たり、皆の中に出して考えて、それを彼らは実践し、一人一人成長して帰って行ったように思います。

ここには本当の意味で彼らが成長するように、こうするのがよいとか形じゃなく、大きな愛情を持って、時に厳しくも見守ってくれている人がいるし、それを実践できる場があると僕は感じています。今までは自分の成長の事ばかりに着眼していたのですが、今度は自分がそうして貰って来た様に、自分が彼らのやれる場を用意し、彼らと一緒に本当の道を探っていきたいと思っています。楽しみです。

(オーストラリア 小川陽平)