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みんなが気になる実顕地運営(6)


みんなが気になる実顕地運営(6)
 
自分にとって実顕地ってなんだろう
餃子づくりに現れた・・・

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三重県地区では3月、4月、5月と続けて餃子づくりをしました。
そんなこの間の様子や、そこから感じたことなどが食品加工の清村さんから寄せられてきました。下記に全文を紹介し、今月のテーマを考えていくきっかけになればと思います。

 

この一通のメールが、世界を変えた!
『 みんなで餃子を作って、食べましょう~♪♪
先月の餃子の日は、途中でなくなってしまって、最後の人まで食べてもらえなかったので、今回は、他Gとは別の日にして、豊里愛和館の分で1万個作りたいです。送信者:豊里G食生活 今井有記』
彼女の「一人が食べる目安なし」で、みんなに思いっきり食べて欲しいという熱い願いからのメッセージが発信されました。豊里では、これに呼応して、次々と名乗りを上げる人が出てきました。そして、「食べられない人」を作ってしまったことが、前向きな大きなうねりの原動力を生み出しました。
「では、三重県地区の分はどうしようか?」「一度三重県地区皆で寄って考えよう」そして岡本食品加工に集まっての研鑽会。
「月に一度くらいは作って食べたいね」
「そのためには二つのチームにして月2回は製造したいね」「今までは、自分のところの分を作ったら次の実顕地にバトンタッチしていく方式でやってきたけど、区切らないでみんなで寄ってみんなの分を作るところから片付けまでしようよ」
「楽に、楽しくね!終わったらできたても食べてみたい!」
「野菜準備も各G持ち寄りでやれるね」「 春日山は、キャベツあるから担当するね。玉ねぎはどこのGもあるからどこがやる?」
「ニラも入れたい・・!」それなら私がやると濱川由紀子さん
「作る回数が増えるので、男の人にも入ってもらって、小野口君を、牧草・稲わら収穫等に送り出せるようにしたいけど・・・。持ち帰って検討しよう」「2チームで作ったら、全国Gにもおすそ分けできるようになるね!」
なにしろ賑やかに嬉しそうに出し合って、どんどん、豊里の、冷凍食品部門の枠がなくなり「ともにつくる」つながりが形成されていく様子に、こころ踊らされた。
製造当日、餃子焼きセットとクーラーボックス持参で、5時前から待機していた美里の長谷川さんをはじめとした、興味津々の男性4名が参加し、早速小野口君から手ほどきを受け、準備も着々と進みだしました。女の人たちも持ち味に合ったポジションにつき、ゆったりとした雰囲気を醸し出している。
私も何時になく時間・役柄に追われるでなく、心地よく動かさせてもらい、ここにも今日ひとつ形成されているものがあるなと。
片付けも終わり、出来立てギョーザを食べようと始めたのが、何と炊飯ジャーまで用意してくれていて、「焼き方上手!」と感嘆の声を上げながら思い思いの話題に花を咲かせて。「餃子で昼食会だね!」「次回もこれしよう!」本当に楽しそう。
「うン? 餃子をつくった?!」「身体がすごく楽だけど、何をつくったのかな・・?」「ひとが寄って、楽に楽しく、自由に、やれることをやって、重なり合って・・・醸し出された空気を満喫謳歌している。」
それこそが実顕地って言えないかな。敢えて言うなら今日の、今は、「ギョーザ実顕地」になっているって言ってもいいのかな。つくるでなく、場所の名前でもなくてね。
後日談、LINE登録の「チーム餃子」では「次回は、つけもの持っていくよ」「ギョーザ焼き鉄板をつくった」等などすすみ続けています。

 

この実例から「自分にとって実顕地って何だろう」という問いかけが生まれてくるようです。
日ごろ私たちにとって当たり前になっている「実顕地」とはどんなものだろう?
6月自動解任期に考えてみたいテーマでもあります。
また今月の研鑽学校Ⅱは豊里実顕地で、養鶏法研鑽会は一志実顕地で開催される予定です。共につくり進んでいきたいものです。

実顕地研鑽部
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コメント

  • 福崎志穂(春日山)

    餃子つくりやってみて

    初めて仲間入りさせてもらいました。いつも関われない人達と一緒にやらせてもらえて、楽しくて幸せなひと時でした。
    機械がまあまあ順調に動いていてちょっと手が空いていたので、空いた時間で、トイレを美化したり、なかなかいいやり所を見つけてしまいました。(^^)
    トイレが綺麗になったら、次にベジタから誰かを送り出したいなあ。

  • 麻野幸子(豊里実顕地)

    「交流」って 長期研とは 何かちがう目的も味わいもあるんだろうな、と日頃 気になってはいた。
    それと、養護部の次男 洋平に何か気分転換出来ることはないかな~。
    そうだ、今の季節、北海道!洋平もブルーベリーなら摘めるかも!
    穂別交流だ! 実に私らしい発想。

    出発の朝、洋平のまぶたが張れてる。農繁期の所に行って病院通いになったら迷惑がかかる!どうしよう?母はウロウロ。
    が、当の洋平、全然めげていない、体調も良さそう、行く気充分。
    「他でもない実顕地に行くんだからね」と声をかけてもらい、実家だったら行くな~、と出発。 途中、物もらい らしいと気がつく。
    穂別に着くと春香さん「明日、様子をみて町立病院に」と落着いて受け入れてくれた。うれしかった。眼は3日ほどで全快。
    春香さんと話す機会があった。
    「実顕地って誰のものでもなく、誰でも、 障害があっても、養護の人も。どんどん交流してほしい。一人加わることで空気がかわる。」
    忙しい中、慎之介さんは2回、洋平とマンツーマンを。
    「慎之介さん、俺を前から知ってたみたい」と嬉しそうに。
    帰りには「又、おいで」と声を掛けて貰いました。
    「聞かれてもよく言えないけど、来てよかった」と洋平。

    幸子さん、大西さん夫妻、そして交流のメンバーと共に穏やかな暮し。

     特講や研鑽学校はムリかもしれない人でも、誰にでも、「交流」という、丸ごと実顕地を味わえる仕組みがあるんだな~、と。

  • 豊里実顕地 葛原良和

    私の実顕地での暮らしは、毎日研に出ることで始まりました。
    一日のこころを振り返ったり、村の動きを知る機会になっていると思います。

    今日は毎日研で餃子つくりの話を聞きました。
    「今日の、今は、「ギョーザ実顕地」になっているって言ってもいいのかな。つくるでなく、場所の名前でもなくてね。」
    というのを聞いていると、実顕地って、建物でも、組織でも、歴史でもなく、その時の人と人との間に、どんどん変化しながら瞬間、瞬間、それぞれの人のこころに現れているものかなと思いました。
    「楽しかった、よかった、だけではとても表現しきれないものがある」と出されていましたが、その時、その時、のそれをどのように感じているか、新たな言葉にして表現していきたいとの視点は、私もいっしょに大切にしていきたいと思いました。