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バイオガス発電稼働2周年


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1月8日にバイオガス発電が運転を開始してから2周年を迎えました。
150kwの発電機を1基から運転を開始して、昨年8月にもう1基増設。発電能力は300kwになりました。
現在は250〜260kwで稼働し、1日の発電電力量は6000kwhを越えるようになりました。
これは4人家族の一般家庭の400世帯分の消費電力量に相当します。春日山近隣地域で言うと、川東地区254世帯、山畑地区152世帯、計406世帯分の消費電力をまかなっていることになります。
また、2年間の総発電電力量は2,430,000kwhで電力会社への売電売上げは、2年間の春日山全体の使用電気料金相当分になりました。
現在は発電電力も向上しており、半月発電すれば、ひと月の使用電気料金をペイできるようになりました。

バイオガス発電に着手する前は堆肥として活用していた糞尿を、発想を変えエネルギーとして活用していることに、社会的な意義を感じます。
メタン菌がより活性化する条件を見出したり、発生したバイオガスを効率良く発電機に供給するサジ加減が面白く、発酵槽の覗き窓から発酵状態を見るのが楽しみです。

これからの課題は電気エネルギーとほぼ同量発生する熱エネルギーの活用で、ハウス野菜栽培、温泉、熱エネルギーを使った冷暖房、野菜工場…と、夢が膨らみます。

春日山実顕地 岡野充樹
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コメント

  • 安倍 徹 (三重)

    私は地球温暖化防止活動中勢協議会の会員として再生可能エネルギーに取り組んできました、が私に出来る事は「オフグリット」
    つまり太陽光発電による自前の電力で生活することくらいで、バイオガス発電に凄く興味があり、貴設備の建設中に話を聞きに行ったことがあります、世界の温暖化防止活動が再生可能エネルギー推進で加速度的に進行している現在バイオガス発電はこれから益々盛んになることと思われます。 私も万歳ーと叫びたくなる心境です。 嬉しいな 嬉しいな!!

  • 笹川正明(北条G)

    面白く読ませて貰いました。バイオガス発電の効果が身近な例から簡潔に述べられており、非常に分かりやすいです。次回の記事では、メタン菌の活性化具合や”さじ加減”など、工夫しているあたりも解説交えて紹介して欲しいなぁ。
    そこんところ、宜しく!