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みんなが気になる実顕地運営


みんなが気になる実顕地運営
 

      実顕地の「顕」とは 何だろう
      動くことによって新しい自分を発見

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昨年末の養豚部の動きからはじまり、各地で実顕地づくりの研鑽会がもたれています。研鑽会に参加して今までとは違った発想で実顕地をつくっていきたいと、そんな気持ちの変化をメッセージとして寄せられたものを紹介します。

阿山実顕地で33年、加賀実顕地で9年暮らしてきました。
その間実顕地づくりということで、実顕地メンバーはもちろん、地元の人や業者の人社員の人たちと一緒にやってきて、阿山実顕地にも、加賀実顕地にも熱い思い入れをもっていました。
ただ、その為か実顕地を離れるというか、あまり交流などしたことがなく、昨年9月初めて長期の交流の声がかかり、夕張実顕地に夫婦でジャガ芋交流に3週間行ってから、引き続き磯部農場に交流ということで行って、加賀実顕地に戻ってきたら、加賀実顕地を閉めるという話が持ち上がりました。
加賀実顕地の人はみんな加賀が大好きです。離れたいと思っている人は誰ひとりいません。加賀実顕地を閉めることなんか、ひとりひとりの発想には全くなかったです。しかし三重県の各実顕地から加賀実顕地に来てもらっての研鑚会を通して、みんなの気持ちが変化していきました。今までとは違う発想で実顕地を作っていこうという意欲が沸いてきました。私も自分の実顕地観やヤマギシの養豚についての見方が大きく変わって行きました。
今回、これからの雄物川実顕地、那須実顕地をこれからどうしていくかという研鑚会に私も大雪の中連れて行ってもらい、それぞれの実顕地の人たちがそれぞれの実顕地に懸ける熱い思いに触れて、私も阿山実顕地や加賀実顕地に懸ける思いと共通するものを感じて、那須の人たちや雄物川の人たちと、新しい自分と出会う旅に一緒に出かけたくなりました。(後略)

現象面を指して「閉める」や「終わりにする」という言葉にすると、どこか寂しさや苦しさを感じさせますが、みんなと一緒に出し合って考えていくと、実は全く違う世界が観えてくるようで、一人一人の中から湧いてくるワクワクする気持ちが伝わってきます。
日頃、実顕地に暮らし実顕地をつくっていこうとしている私達ですが、「実顕地」とは何を指して云っているのでしょうか? また、実顕地の「顕」をどのようにとらえているのでしょうか? 顕すためにやるのか? 顕す、というところからみて物事を考えるのか? それとも顕れてくるものなのか? 日々私たちは何を顕し続けているのか、この一連の動きからも改めて考えてみたいテーマです。

動くことによって新しい自分を発見とありますが、これからの実顕地というような大きな動きもありますが、毎日の村づくりの中でもいろいろな機会がありそうです。
ここ最近では船南での育雛・そこから全国への鶏移動、北条へ寄っての鶏精肉、三重県地区あげての餃子づくり、新しいことへ挑戦し続ける鮮魚部の動き、春から始まる適期作業交流。それぞれの職場間や実顕地間でもいろいろな動きがあることでしょう。
そんな中で動いていくことで新しい自分を発見したり、私とあなたの間にあるものを育てていけるそんな村づくりが描けてくるようです。
今月は別海実顕地で研鑽学校Ⅱが、来月は岡部実顕地で養鶏法研鑽会が開催される予定です。参加者の研鑽機会としてはもちろんですが、受け入れる実顕地にとってもまたとない機会となることでしょう。
今月も愉快に楽しい村づくり、共に進んでいきたいです。

実顕地研鑽部