ヤマギシのむらnet

中国交流に行ってきました



4月12~19日まで、前半は北京で開かれた保育事業の学会に、会員の周さんから依頼を受け、講演をして来ました。
講演の内容は、実顕地の事や太陽の家の事をスライドを交え話しました。規模は20~40歳代の人達が40名くらい集まった講義型でした。
中国では園外に出る事が無い様ですので、太陽の家の散歩する暮らしは意外だったと思います。

今回の企画の会社社長の上司の女社長が、「何故ヤマギシは中国に無いの?」「私、これやりたいけど、どうやったら出来るか教えてくれる?」と関心がある様子でした。そのまた上司、政府の教育ファームのホテル社長の所まで行って、色々質問されました。「あなた幸せ?」「もっと良い服着たいと思わないの?」「もっと良い家に住みたいとか、良い車に乗りたいとか思わないの?」と聞かれました。私が「物には、あまり思わない。」と言うと、「あなた天国にいるのね。」と言われました。「僕は競争社会で頑張って来て、慢性疲労。目の周りがクマで黒くなる位、頑張ってきたけどね。子供の頃にヤマギシを知りたかったよ。」と最後に言われていました。
社長達の集まりは、みんな30~40歳代で、とても面白かったです。

 後半は、会員の劉さんにお世話になりました。
劉さんは河南省西峡県で幼稚園を経営されています。20年ほど前、ご夫婦で三重大学の留学生で日本に来られ、学費を稼ぐ為に豊里実顕地で社員をされていました。故郷に教育をという志で、コツコツとお金を貯め、念願叶い、2011年幼稚園開園、2014年からは小学校も開校しています。
その天童幼稚園・小学校を見せてもらいました。園舎は、日本の学校の校舎の大きさで、小学校と2棟建っていました。園児が700人以上になり、狭いので、もう1棟建てる予定だそうです。
途中、劉さんの所に、幼稚園を作りたい、という夫婦が訪ねて来ました。
顔から首にかけ、ひどく猫にやられたか、何故か引っかき傷のある夫婦でした。話が終わり、帰られてから、劉さんに、「あの傷は何でしょうね?」と聞いたら、「夫婦喧嘩よ。あんな喧嘩をする様では、幼稚園は作れませんね。」と言っていて、可笑しかったです。
劉さん夫婦の仲の良さも、幼稚園つくりの元なのですね。

 8日間の中国交流は、密度の濃い、楽しい体験でした。何を食べても美味しかったです。
中国から、色々な事が客観的に見え、これからが益々楽しみになり、帰ってきました。

豊里実顕地 村岡佳世子