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春日山の愛和館は今


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アルバムを見る⇒きょうのラーメン屋さん
今日の昼食はラーメン!
農産加工部メンバーによるラーメン屋さん♪

春日山食堂入口の戸が自動扉の様に開くと声がかかります。
「一人前でいいですか?」
「半分でいいわー」
「二玉入れてくれー] 等々
入口でお客さんとやり取りするのは薫ちゃん

「福崎さん、いい?、二人前」
「はいよ!」
立て込んでくると、
「聞こえたかなー?」と湯がいているメンバーまで、走り寄って声をかけていました。

大盛況のラーメン屋さんでした。
食卓もそんな様子を眺めながら、楽しく食べています。
きょうは親子デーでもあり、土曜日なので、東部宿舎の人達もこちらに食べにくる日です。いつもは会わない人とも一緒にテーブルを囲みます。

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アルバムを見る⇒みんなで楽しみました

春日山の愛和館の改修工事が終盤に入っています。
11月末にはリニューアルした愛和館に移ることになりそうです。
この間2ヶ月弱、春日山食堂での食事風景が色々な場所で話題になっています。
普段の食事風景も随分変わりましたが今日のように職場単位で作って振舞ってくれる日があったりします。
今日の農産加工部のラーメン屋さんも先日のベジタ部の天ぷらに刺激されたようです。
『楽しそう!うちもやろうよ、ラーメン食べてほしい!!』と今日の日を迎えました。
(テーブルで湯がきとお湯替えが難しいのでラーメンはお休みしてました)

普段の食事風景での一番の話題はテーブルが4~6人掛けなので、当然ながら10人テーブルに比べ小さくてお互いの距離が近いことです。
最初は「近すぎて、離れた席で食べたくなる」なんて言っていた人もありましたが、今では「この距離感がいいよな~」という声が主流です。
話がよく聞こえるので、話題に乗りやすく、一つ置いて隣の話題にも、割り込んでいけます。どのテーブルも話に華が咲いて、滞在時間がとっても長くなりました。ついでに食べる量も増えたような気がします。

各テーブルにガス台がなく、電源も各テーブルに取れるほどないのでテーブルメニューはできません。焼くものは中型のガス鉄板台が3台用意されていて、いろいろな人が入れ替わり立ち替わり、入り合って焼いています。
普段は1台の鉄板で、充分間に合います。フライヤーも並列していて、揚げ物も同じように、食べる人の前で揚げながらです。
焼き物や揚げ物は案外誰でもできるので食生活の人だけでなく、この時間は私(僕)が!という人も現れました。
食卓は食べる事とおしゃべりに専念できるので、なお一層ゆっくりできるようです。

春日山食堂ですので、食器や器具などもできるだけ、そこにあるものでやろうとスタートしました。各自が使う食器はメラミンの中皿、お茶碗、丼ぶりの3点にお箸(3種の神器なんて呼ばれてます!)飲み物用にカップももちろんありますが。
どの食器に何を入れるか?
周りを見回したりします。カレーの時丼が案外食べやすいという声もありますね。
メニューも調理器具の関係もあり、そんなに手の込んだものは作っていません。
食器もおかずもカウンターに並んでいます。メニュー版がないので今日のメインデッシュは何かな?と最後までいかないとわからない?
お皿が途中でいっぱいになっちゃうことが多々あるのです。
テーブルについて、はたと隣の人のお皿に別のおかずがのっていたりすると「それどこにあった?」と又取りに行ったり。お箸が食器と並んでいます。私はこのお箸を持ってくるのがなかなか身につきません。しょっちゅうお箸を又取りに行ってるのは私だけではないようです。一度身についた習性を修正するのってなかなかです。

テーブルの上にはあるのは調味料セットと台布巾が1枚。
とってもシンプルです。
そうそう、お弁当を作っていないので今まで、お昼は着替えず、作業場所で食べていた一団の人達が12時過ぎに‘‘小ざっぱりした作業着’’で食べに来るようになりました。
(人が多い時間は避けてとの気遣いがあるようです)
「この雰囲気が又いい」という声がよく聞かれます。
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「今までにない光景」

先日の研鑽会でこんな話が出ました。
10人テーブルでなくとも食器がメラミンであってもメニューが色々なくても、作業着であってもそこは愛和館になっていく。(もちろん、陶器のきれいな食器もうれしいですが)
形がどんなに変わっても、ゆるぎなく変わらないものが確実にある。
そこを愛和館にしているのは私達ひとりひとりのなんだね。

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アルバムを見る⇒愛和館の新しい顔数々

じゃぁ愛和館ってなんだ?
新しい愛和館に移っても、「この感じ」で行きたいね。
本当に楽しみです。どんな愛和館の暮らしを作っていけるのか?
旧愛和館の枯山水の庭も一部埋められ、生い茂っていた松も数本伐採され、正面の顔が一変しました。
私達の中身も一変するものと揺るぎないものとどう織りなして作っていきましょうか?

春日山実顕地  平島春美