ヤマギシのむらnet

地球を風のように吹き抜けて行く娘


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ひょんなことから彼女は春日山にやってきました。
Yoianta Siuさん(ヨランタ シュー)25才。アメリカ国籍 
両親は香港の人。
生まれはアメリカですが6才まで香港の祖父母の元で育ち、6才で一人アメリカに渡り母方の叔父叔母さんに育てられ、14さいまでアメリカ、アメリカの大学で造園の勉強をして、その関係の仕事を2年半アメリカでしていました。〈かなりな高給取りだったらしい)大学で教養科目として(彼女は趣味と表現)仏教と戦後日本文学を学んだ。
英文で川端康成、阿部公房、太宰治など読んでいる。最近の作家はあまり興味がないけど吉本ばななは好きとか。英語・広東語を話し韓国語・日本語・ドイツ語も少しわかる。
招待主は逸ちゃん。韓国実顕地に彼女がウーファー(登録している農家で働いて、宿泊と食事を提供してもらう仕組みのもの)で滞在していた時、逸ちゃんも交流で韓国実顕地にいて、仲良くなったそうです。

四国のお遍路さんを1番所から88番所まで、まわり(時には寝袋で野宿して)予定より早く回れたので、連絡先を知っていた逸ちゃんを頼り、春日山にやってきました。
お遍路さんは歩く瞑想ともいわれ、冬は特に人と出会わないので静かでよかった、と。
だから、ことさらヤマギシに興味があってやって来たのではなかったのです

アメリカで仕事を始める前に韓国で5ヶ月間過ごしました。
その時出会った、都会の喧騒から逃れて田舎に移り住んだ夫妻の生き方が印象に残って、アメリカを引き上げる時に韓国に行ったようです。
アメリカで働いている時はお金をどう生み出し、どう使って、どう貯めてとその事が嫌になって、全部売り払って韓国に行きました。韓国で今まで34軒の農家にホームステイしながら生活の写真を撮って,記事を書いたりしている。(1軒の農家に1~2ヶ月)
ここ3年以内に自分がなにをしたいか考えようと思っている。
その流れで韓国実顕地にも滞在しお遍路さんにも行き春日山に流れ着いた? 
(韓国から3ヶ月に1回は出国するので日本には度々来ている)
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実顕地の印象はどんなですか?
普通の農家は生活するので精一杯
韓国実顕地もここも哲学があると思った。
どう生きていくか?それに沿って生きている。
韓国実顕地も古いメンバーと新しいメンバーとの問題を何とか解決しようとしている。
ここも60年続いている。人と人との問題はきっとあるだろうが、そこを乗り越えて続いているのには何か方法があるのだろう、そこを理解したい
今回は滞在プランが1週間くらいなので新しい発見があったりはなかったけどで気楽に楽しく過ごしました。逸子さんともっと仲良くなった。
(色々な職場に出没し、みんなから愛されたようです。)
牛で牛床を掃除したり、パン工場でパン作り、衣生活ではお風呂美化、食生活で鯖寿司を作り、住生活ではお爺さんと循環(生ごみ集め)もしました。韓国でもいろいろな事してました。

逸ちゃん曰く
彼女がどう感じたかもあるけど、まわりの人が彼女に何を感じたかが面白かった。
彼女のこころの在り処が面白い。
彼女にとって、今一緒にいる人が家族、どこにいても違和感がない。
会いたい人・会わせたい人が自然に寄って来る感じだった。

ヨランタさん曰く
中国の占いで私は水と木が半々なんですって。だから一つ所にじっとしていられない。
風の強いところに住んだらいいんですって。  佐渡ヶ島に住みたい!(笑)

もし友達にヤマギシのことを伝えるとしたらどんな風に?
一体で暮らしている・無所有・共同体
言葉でいうとそうなるけど、
ちゃんと哲学があってどう生きるか?
人とどうかかわっていくか?ハッキリしている人達
自分の事ばかりでなく人と人とうまくやっていくには、を考えている。
悪い事、嫌なことを思ってもそこに集中しないでいかに幸せにくらすかを考えている人達

参画する気はなくてもここにきてしばらく時間を過ごすのはきっと意味があるだろう。
お金を生み出すことに集中しないで(無関心で)お互いに支え合って社会を成り立たせていく経験をすることは誰にとっても意味がある。
アメリカで働いているときはお金のことばかり考えていて幸せではなかった。韓国に来て、お金は全然儲けず農業ばかりやって、その方がずーと幸せだった。
お金を稼がなくなって人との関わりを良くしていく事、自分の内面を育てていく事を考えた。

韓国では韓国のヤマギシは結構知られている、韓国の若い人は今までと違う生き方に関心がある。友達と話していても日本のヤマギシに行ってみたいという子はいる。
日本の友達はほとんどヤマギシを知らないし、知らせても面白そうとは言うけど行こうという人はいない。現状に満足している?現状の彼等とここがあまりにかけ離れているのかも。

これから、どこへ?
明日、六川実顕地に泊まって、高野山へお礼参り(四国巡礼の締めは高野山だそう)
その後大阪に泊まって韓国の済州島(チェジュ島)へ。
まだまだ旅は続くようです。
まさに地球を風のように吹き抜けていきました。

是非又立ち寄ってください!今度はお友達もつれて。

春日山実顕地  平島春美
韓国実顕地で

韓国実顕地で