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平成から新しい時代へ


平成から新しい時代へ

 平成最後の新学期ピッカピカの一年生

 

 

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○平成から新しい時代へ

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○平成最後の新学期ピッカピカの一年生

先月開催された養鶏法研鑽会は、その交流研にも大勢の人が全国から一堂に会し、共に研鑽し出発していきました。開催実顕地となった豊里では、今も養鶏法が続いているようで、いろいろな動きが出てきているそうです。新学期に先がけ春休みには、幼年さんから小・中学生、新高1の子どもたちと80人規模の楽園村を、いろいろな形で関わり合いながら共に創ってきました。
子どもたちにとっても新学期、私達大人にとってもピッカピカの一年生、新しい季節、桜の開花とともに新学期が始まることでしょう。

今年に入り、「平成30年の総決算」を出し合うことで、浮き彫りになってきたことがいくつもあるでしょう。先月の実顕地づくり研生活編でも、介護のことや愛和館での暮らし、豊里での大根風呂に思うことなど、話題が盛りだくさんでした。今まで職場としてやってきた衣生活を、女の人で入り合って進めているという話もありました。
例えば、「専門分業」という切り口から、私はどんな実顕地像を描くでしょうか。実顕地が誕生し60年余り、その時々で専門分業のとらえ方も大きく違ってきているようで、あくまで一体の専門分業として、一つになり合っていくことを一番の目的としてやっていた時期や、完全専門分業として、「分業」や「自律(立)」が強調され、ここさえやっていれば目的に向かっていける、としてやっていた時期など。自分がどんな時期に参画してきた
かで、当時の気風から専門分業や職場に対するイメージを今も持ち続けていることもあるのではないでしょうか。
「自分の職場や担当している場に打ち込んで、究めていけば一体の方向へ成り立っていく、私の持ち味も生かされやりがいもある」「今はこの職場でやっているが、いろいろな場へと送り出し合っていきたいし、誰でも受け入れて一緒にやっていける職場にしていきたい」「自分の職場を護り固めていくということでなく、職場と職場の間にあるもの、私とあなたの間にあるものを育てていきたい」など・・・

最近の身近な実例として、ある実顕地の酪農部では、それまでは各ロボット牛舎を担当制で主に一人で観ていたのを、今日はこのメンバーで全部のロボット牛舎をみてみようと発想を変えてみたことで、違う面が引き出されてきたり、一緒にやっている人同士の間に生まれてくるものがあったそうです。また、愛和館の仕組みを変えてみたことで、今まで作る人と食べる人と分けてみていたものが無くなったり、愛和館を食生活の人がみていると
していた感じが無くなり、一段あると感じていた敷居が取れて、フラットな場になれたと感じている人もいるそうです。
今回の養鶏法では、養鶏法メンバー全員で食生活へ出向き食事作りをし、食生活の人たちが他職場へ送り出され、お互いにワクワクした1日を過ごしたことは記憶に新しいことでしょう。
一体の専門分業とは?新しい時代へと移り変わっても、引き続き村づくりの中で探り顕していきたいテーマでしょう。

また、ここ数年で随分と日常や研鑽会でも話題になることが多くなってきた「介護」についてはどうでしょうか。
身近に介護を必要とする人がいて介護をしている人もいるでしょう。同じ家や仲良し班に、介護が必要な人が一緒に暮らしている場合もあり考える機会が増えてきました。
いろいろとある中で、私の思い描いてきた理想や、実顕地像とは重ならないこともあるでしょう。ある実顕地の例では、「自分は直接その人に関わっているわけではないが、〇〇さんのことは、『みている』というのはある」と出した人がいたそうです。
直接関わっているから、関わっていないから、村でみている、地域の施設でお世話になっている、公共の支援を受けているなど、さまざまな状況があるわけですが、どんな場合でも『みているよ』といえるものを、まず、私の中に見出し確かめることができれば、広範にわたる介護のテーマについても、共に明るく進んでいけるのではないでしょうか。

いよいよ新元号が発表され、平成から新しい時代への幕開けです。
平成最後の新学期、ピッカピカの一年生で新しい時代へと共に歩んでいきたいです。

実顕地研鑽部
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コメント

  • 佐々木久江

    昨日の村つくり研
    春日の人と研学スリー出発した人が響きあってるのをきいた。
    ストーブも暖かく心地良い時間だった
    一ノ渡さんのりんご🍎の話はどんなのかきいてないけどそれに感じた辺りを出していた
    春日の村の風景を思い浮かべながら想像してみた

  • 佐々木久江

    愛和館での暮らし方
    先月の実顕地つくり研で、しろうとで愛和館をつくっていく話しが出ていた。自分もそこをやりたいと思った
    エプロンも花柄の綺麗なのを持参して楽しんでいる。
    この前は3人配置されていて立っていたら、ぼーっとしてないで何かしたらと言ってくれた人がいた。
    そうかと思えば何もしなくていいんだよー、ゆったりとねーと声もかかった。
    へぇーー
    狭いカウンターの中に割とデカイ
    人達が3人もいたから、、、
    私達って1年生?

    • 麻野さちこ(豊里実顕地)

      そう、ピッカピカ!見慣れないメンバーが新鮮。

      もう5~6年前の養鶏法交流研で、愛和館のカウンターに入ってみよう!と思った。

      それまで「若くて、背が高くて、気のきく女性」に限るという花道。
      「幸ちゃんは不向きだね~」と言われておりました、が。
      「口紅はつけないの?」と声をかけてもらいながら、始めるとこれが面白い!

      受けてばかりの愛和館から、家族を「迎えるこころ」が湧いてくる愛和館に、
      それが楽しいみたい。