ヤマギシのむらnet

キブツの新しい形を目指して


IMG_0886
「スゴイ!」その日、愛和館メニュー板の隣に、小さく置かれた、「仲良く 楽しく」という養鶏法研鑽会のテーマを見て、イスラエルのダニエル・ヤハロム(Daniel Yahalom)さんが、驚きの声を上げました。
ダニエルさんは、 26歳のイスラエル人で、新しいキブツを目指していて、ヤマギシに滞在したいという事で、6月25日から豊里実顕地に滞在中です。
次の時代のキブツをつくろうとしているイスラエルのいくつかの動きのうちの1つである、Tnuat Tarbut(イタリア語 – 古代社会 – 文化社会運動 )に所属していて、小さな共有コミュニティである「Urban Kibbutz」都市キブツの設立を、既存の都市や地域のコミュニティの中で目指している、ということでした。
IMG_5351
豊里実顕地では、肉牛部、太陽の家、養豚部で交流して、夫々味わい深いものがあようです。日本語の習得に熱心で、1年前から勉強されていたようですが、豊里に来た数日間で、とても上達したように感じました。社会づくりを目指している、という事で、実顕地での事を、じっくり吸収されているように見えます。

豊里実顕地  後藤 健

IMG_0880

コメントがあります( 表示する | 表示しない

コメント

  • 実顕地広報部

    豊里で生活体験したダニエルさん(イスラエル人)の感想が後藤さんのところにメールで届いたそうです。英文を訳してもらいました。

    私の名前はダニエル・ヤハロムといいます。私はイスラエル出身で、先月、豊里実顕地を訪れました。
    それは、2つの理由から私にとって非常に特別な経験でした。
    1つ目は、私の父親の両親が過去にキブツを設立したことです。これは、キブツが私の国内の歴史の一部であるだけでなく、私の個人的な「家族歴」の一部でもあるということです。
    2つ目の理由は、私はTnuat Tarbut(Tarbut Movement −文化美社会運動)のメンバーです。これは、都市の中で新しいライフスタイルとイスラエル人の心を大切にした、小さなキブツを作る若いアーティストの組織( “Urban Kibbutz”)です。
    今回は、私の運動についての長い話をする代わりに、私は豊里での私の素晴らしく意味のある経験をここに伝えたいと思います。
    私は9日間、豊里にいましたが、人々の考え方、お互いの接し方、話し方は私にとって非常に印象的でした。
    最初に私は親愛なる後藤健氏に会いました。彼は毎日私に対して気をかけてくれて、いつも彼とミセス・裕子は、私が必要なものをすべて持っていることを確かめてくれました。まずはじめに、私は彼らに個人的に感謝したいと思います。
    豊里実顕地にいる間に、沢山の人と話をする機会があって、その事は、私の忘れがたいものになりました。
    私は、肉牛農場でほとんどの時間を働き過ごしました。そこの農場のスタッフ、メンバーと労働者(モンゴルからの親愛なる友人)の両方が、そこの雰囲気、そこの空気をつくっていました。私は個人的には肉を食べていません。他の動物を食べなければならないのは悲しいことだと思いますが、牛の扱い方や、豊里の人々の日常の仕事に対して献身的で愛情があり、感動的でした。
    本当の印象を言葉にするのは難しいです。共有のライフスタイルを過ごし、心の届く範囲を単純な友情の感情を超えて持続可能な生き方にまで広げていくとき、それはあなたが人と一緒に感じるものです。
    私にとって遠く離れている豊里で、どこへ行ってもこの精神に出会いました。太陽の家でも、愛和館でも、職場での毎日の朝の会話でも、それはそこの空間にあり、人々が喜んで、そして繁栄して一緒に暮らす方法を模索するという意欲を反映していました。
    おもてなしと笑顔をありがとうございました!
    ヤマギシと私たちTarbutの関係は始まったばかりで、これからも続くことを心から願っています。