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令和、新時代への幕開け


令和、新時代への幕開け

 

ONE TEAM(ワンチーム)

正月、私の原点に立ち返る

 

印刷⇒令和2年1月

年間テーマ

○令和、新時代への幕開け

 

1月度テーマ

〇 ONE TEAM(ワンチーム)

〇 正月、私の原点に立ち返る

 

あけましておめでとうございます。
2019年の流行語大賞に、日本中を熱狂の渦に巻き込んだラグビー日本代表のスローガンである「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれました。
昨年は、ラグビーワールドカップの日本初開催により、空前のラグビーブームが起きました。それまで、ラグビーに興味がなかった多くの人がいるなかで、“にわかファン”が急増し、連日、日本代表がテレビに映し出され、東京丸之内では感謝パレードが催され、紅白歌合戦ではラグビーがテーマのヒット曲「ノーサイド」をユーミンが歌い大晦日を盛り立てました。
今大会の盛り上がりは、日本が史上初のベスト8進出を果たしたことも大きかったのでしょうが、ラグビーというスポーツのなかにある魅力や、「ONE TEAM」に現れてくる中味が大いに関係しているのでしょう。
日本代表は7カ国15人の海外選手を含む31人で構成され、文化、言語、年齢、体力、体型、性格など様々な背景の違いがあってこその「ONE TEAM」に結束し、快進撃を実現しました。始まりは、ジョセフコーチが「一体感のあるチームを目指そう」と、このテーマを決めたことでしたが、それをメンバーが時間をかけて熟成し、一丸となり、お互いを信頼し合っている姿に、多くの人が肌で感じ共感したのではないでしょうか。これだけ流行した「ONE TEAM」ですが、メンバーは、「言葉を使えば『ONE TEAM』になれるというわけではない。どういうふうに『ONE TEAM』にするかが大事。中身をしっかり考えて使ってほしい」「『個』と『チーム』を対極に捉えたものではなく、共存させることで真のチームは成立する」「みんなが仲良く一緒にやっていこうというということではないのです」彼らが、3年間かけて自らの中に実感してきた言葉が、感動を呼んでいるのでしょう。
私達の村づくりも「ONE TEAM」へ通ずるものがあるのではないでしょうか。そこに流れているものを感じとっていきたいものです。

昨年は、「一致とは?」「一致の前の一致とは?」また、特講という切り口から私の原点とはどんなものか、など探りあってきました。
それぞれの特講体験を出し合う中で、様々な場面が出てきますが、その当時の話、思い出話ではなく、この今に続く共通した原点があるのではないかというふうにも見えてきました。
それらのテーマと並行しながらお正月を描いてくることで、手応えを感じたり、またふり出しに戻ったり、真剣になったり、お腹をかかえて笑ったり、その一つひとつが糧になっていくような機会となったそうです。
日頃の職場や暮らしの中でも、一致の前の一致とは、どんなものかを探り見出していきたいと、具体例などが活発に出されているようです。聞き合う中で、各種研鑽会が重なり合うことで、自分一人では漠然としていたものが、何やらおぼろげながらも浮かびあがりつつあるのではないでしょうか。
昨秋に、来年度幼年対象の親たちで寄って開催された「幼年を考える会」が今月も豊里で予定されています。わが子がどんな人へと育っていってほしいか。何を願って子育てしているか、など親として、想うことや考えることを出し合ってきたあたりから、どんな社会を創りたくて幼年を立ち上げていこうとしているのか、そんなあたりに焦点があたっていく頃でしょうか。若い親世代からどんなものが生まれてくるのか楽しみです。
一年の計は元旦にあり。私の原点に立ち返り、そこからこの一年を大いに描いていきたいものです。
親愛の情に充つる村づくり、今年も明るく楽しく共に進んでいきましょう。

実顕地研鑽部