ヤマギシのむらnet

美里実顕地交流記


 

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美里実顕地交流記(その3)-お茶工場参観-

 


「今、2番茶作りで、お茶工場が動いているから見においで」と声をかけてもらい、お茶工場の参観に行ってきました。

2番茶とは、ゴールデンウィークの頃に新芽を刈り取って新茶を作った後、再び伸びできた芽を、6月末から7月始め頃にもう一度刈り取って作るお茶の事。
三重県は、刈り取り前の約2週間、茶葉に黒い覆いをかぶせて日光を遮る「被覆栽培」で育てられる「かぶせ茶」の日本一の産地で、かぶせ茶の特徴は、甘味が増して渋味が押さえられ、緑が濃い事ですが、そのかぶせ茶と煎茶をブレンドする事で、それぞれの持ち味を生かしておいしいお茶に仕上げられているのが「ヤマギシのお茶」です。
堆肥と鶏糞を施されて育てられている事も「ヤマギシのお茶」の特徴で、その鶏糞の質もとても大切で、たくさんの人の力が合わさっておいしいお茶が出来上がっているのです。

刈り取られた茶葉を、トラックの荷台に置かれたコンテナに移して工場に運び、出来るだけ新鮮なうちに加工します。生葉が加工され、お茶になると重量は、最初の5分の1になります。工場の中は、お茶の香りと熱気が立ち込めています。


生葉をお茶に加工する工程は、大まかに言うと、「蒸して、揉んで、乾燥させる」です。
工場では生葉が給葉機に入れられてから「お茶」になるまでが、一つのラインでつながっています。生葉が全ての工程を終えてお茶になって出てくるまで、約4時間半、一つのコンテナを仕上げるのには約6時間かかります。その工程の中でお茶作りにおいて重要な「蒸し」の時間は約60~80秒。蒸し時間等は、その日の葉の状態に合わせて人が判断して調整します。そこに熟練の技が活かされます。
「丁寧に手間暇かけて心を込めて作っています。健康にも良いので、もっとたくさんお茶を飲んでほしい。」製茶部の馬場さんからのメッセージです。

参観に行ってみて、初めて見る事、聞く事が沢山ありました。今まで何げなく飲んでいた「お茶」の背景に触れる事ができて良かったです。

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6/22

美里実顕地交流記(その2)

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美里実顕地での交流も1ヶ月になるところです。
滞在していて感じた事の一つは、「色々な果樹があっていいなあ。」という事です。
今、食べ頃を迎えているのは、あんず、びわ、すもも、ラズベリー、ブラックベリー。その他にも、ブルーベリー、いちじく、桃、柿、栗、柑橘類等の樹が植わっています。
収穫された果実は、美里や名古屋ファームのお店に並んだり、愛和館のテーブルに置かれ、皆で味わっています。
今食べ切れない分は、ドライフルーツやジャム等に加工していてヨーグルトに入れて食べたり、そのジャム等を使ってパンやお菓子を作り、お店に出したりと、色々活かされています。


今、「ラズベリーは誰でも収穫しながら食べてもいいですよ。」という事になっていて、 私も朝、畑にラズベリーを摘みに行き、それをヨーグルトに入れて頂いています。畑に行き、たわわに実った果実を見ていると、この果実を活かす為に私も何かやりたいなという気持ちが沸いてきました。中村さんに「朝の時間、果樹のお手伝いを何かやらせて下さい」と申し出たところ、「いちじくの枝をつるすというのがあるよ」という事なので、明朝から行ってみようと思っています。

榛名実顕地 中嶌慶子

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山奥の小さな実顕地で暮らしていて20年あまり、息子が大学進学で家を離れたのを機に、「いつもと違う場所で、いつもと違う人と一緒にやってみたい。」という気持ちが沸き起こり、他実顕地への交流を提案していました。そして、美里実顕地で交流させてもらう事になりました。それも無期限で!!

美里実顕地に着いた日は、運良く持ち寄り野外食でした。部屋や生活面の案内をしてもらった後、外に出ると、久しぶりに会う懐かしい人や、どこかで会った事があるような気がする人が沢山いて、嬉しくなりました。
「慶子ちゃん、こっち、こっちにおいで、一緒に食べようよ。」と声をかけてもらい合流。色々な種類の食べ物と、皆の笑顔を満喫しました。
食事の後はカラオケに誘われて、立派なカラオケルームへ。美里の人のノリの良さにつられて、初日からノリノリで歌ってしまいました。

それから約1週間。生活部を寝枠としながら、ランチのお店を出したり、パン作りをしている所に加わらせてもらったりと、色々な事をやらせてもらっています。昨日は、名古屋ファームへ連れて行ってもらいました。


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生活部やファームでの出発研では、豊里での研学に参加していた人から、研学でのテーマが話題に出され、「実顕地って、何だろうね」と、その場にいる皆で話をしたりしたのも楽しかったです。

こんな風に交流に送り出してもらえて、どこに行っても安心して暮らせる家や食事や仲間があって、やらせてもらえる事がある。そんな実顕地にいる私は幸せです。この後も楽しんでいきたいです。

榛名実顕地 中嶌慶子