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私がこだわっているもの
放すとは・活かすとは

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◯12月度テーマ
私がこだわっているもの
放すとは・活かすとは

2023年も残すところ1ヶ月となりました。

5月にコロナの位置づけが2類相当から5類へと移行し、アフターコロナとして社会は大きく動き出しました。実顕地でも4年ぶりに楽園村や会員研学が開催されたり、会員企画などでたくさんの人を受け入れることができました。

この年末年始は、久しぶりに里帰りの人達を大勢受け入れて、各実顕地で賑やかに新年を迎えられることでしょう。

先月のテーマ「私がこだわっているもの」では様々な例題で研鑚会が賑わっている様子が聞こえてきました。

「私用のミシン」があった。こだわっていることすら忘れていたけど・・・貸してほしいといわれたら、そうとう悩むなぁ。他のひとがどんな風に使うかわからないし、時間ができた時、サッと調子よく使えることが一番。誰のモノでもないとかちらつくけど・・・貸すのはイヤ!
せいぜい、妥協して、機械につよそうに見える人だけ。でも、もっと性能のいいミシンが使えたら軽く手放すなぁ。

私のこだわっているもの、次、次、出てくる!

ア~、私、言い張っているな~。と思った瞬間、やっと、私にピントが合った。これが正しいと私の考えを振り回して、暴れていた!

仲良し研の中でテーマ解説の「宿舎を移って下さいと言われ」というあたりでいろいろな意見が出ました。

「今の部屋、宿舎がとても居心地がいいから引っ越しなんて考えられない!」「でもそういえば一斉に家替えをしてからもうずいぶん経つなあ」「家を移ると荷物は整理されるよね。一度奥にしまってしまうと意識から無くなるけど、移る時に引っ張りだしてみると、これは要らんなあってなったり」じゃあ家替えをするか!とはさすがになりませんでしたが、住んでるところに愛着があるのは結構なことだし嬉しいなと思ったり、それでも出し
合ってみると「絶対移動したくない!」と思ってるわけでもなさそうだったり、面白かったです。

職場や宿舎は絶対変わりたくないとの話から、お風呂は毎日必ず入るもの、愛和館ではレシピ通りに作るもの、ヤマギシ養鶏では草をやるのは絶対線、自分が要らなくなったものは出すが処分はされたくない、誰かに使ってもらいたい、捨てられてしまったらその物を活かすことにはならないのでは?など日常様々な出来事を通して「私がこだわっているもの」の実例がたくさん出ていました。

私がこだわっているものを出すなかで、職場を変わりたくなかった人、宿舎を変わりたくなかった人が、気持がフッと切り替わることもあり、意外と今までとは全く違った新しいものが見えてきたという話もいくつかありました。フッと切り替わった時にこだわっているものが外れて自分から「放す」ことが出来たのでしょうか?

こだわっているものの実例はたくさん出てきますが、そこから更に一歩踏み込んで、フッと切り替わったとき、意識して切り替えたとき、そんな実例も出し合いながら、「放すとは・活かすとは」のテーマを共に探っていきたいです。

実顕地研鑽部
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コメント

  • 麻野幸子(豊里実顕地)

    今日、西愛和館のメニュー板の前で、
    「見て」というので、読んだ、「スパゲティ ナポリタンね」
    「もう一度見て」と声がかかる。
    「ありゃ~、スパゲティ ナポレオン!」
    そして、次の瞬間「あ~、あの人が書いているからね、間違ったんだわ」と発した私。
    ハハハと笑ってお仕舞に。

    メニュー板をカメラで撮って、笑ってくれるかな、と何人かに。
    ほとんどの人は気がついて笑い、書いた人を聞いて、納得。
    ひとりだけ、「今日は、そういうメニューなの?」と真顔で聞く人がいて、私の読み方と随分違うと思った。
    私は、スパゲティ ナまで読んだら、ナポリタン。
    書いた人の名前を聞いたら、間違って書いたんだ、と判断。
    新しいメニューかな?などと思いもつかない。
    「そのまま見る・聞く」 これがやれる人になりたい。
    何かこだわりがありそうだと思う。なんだろう?
    考え始めています。

    • 麻野幸子(豊里実顕地)

      前回参加した全集輪読会で、『自分の物差し』という言葉があった。
      第6巻のp111の辺りを読んで、出し合っているときだった。
      『物差しを外し、現状をありのままでみることやと思う。』
      日頃、素早く理解しサッと反応するのが良いという「自分の物差し」をあてがって暮らしている私?
      そして、割と早い方だと結構な自信をもっている!
      これが「そのまま見る・聞く」を妨げているモトの一つらしい。
      『まず、正しく見、それからどうもっていくか、そういう冷静さ、知性がほしい。』

  • 麻野幸子(豊里実顕地)

    フッと「放す」ところから始まるのかも、と浮かんだ。

    1週間前、西愛和館のコーラスで時ペギー葉山の学生時代を歌ったとき、南出さんがいつになく楽しそうに手拍子。
    「今日の南出さん、ノッてたね~」と言うと、あ~、青春時代のころの歌だったかも、と。
    それを聞いて、ずっと気になっていたことを思い出した。
    だいぶ前のこと、南出さんが自分はクラッシックが好きで、なかでも、モーツァルトはいい、と。
    早速、恵理さんがCDとカセットを用意して、部屋に届けた。
    ら、独りで聴きたいわけでない、皆んなと聴きたいんだ、と返されてしまった。で、「名曲喫茶」に連れて行ってほしい、と。
    探したけれど、もう無い、村のなかでやれたらいいけど・・・
    ちょっと気がかりのままで胸のすみっこに残っていた。

    この話をしたら、「あ、麗ちゃんが、スピーカーあったら、ロビーでCDコンサートやりたいと言ってたよ。」と声があがった。
    麗子さんは即、やろう、南出さんは来年、年男の90歳。早くプレゼントしよう!
    コンポを用意しようと西山さん、ケーキを悦ちゃんが、コーヒーは斎藤さんが、南出さんを誘ってくれる人、トントン~とんと形になっていく。愉快、爽快。
    10日の日曜日、am11:30から1時間、モーツァルトとショパンの『クラッシックの調べ』がロビーで開かれることに。

    「放してこそ豊か」って、聞いたことがあった。
    私の思いで留まっていたのが、放してみると、人とひとを繋げていく、こんなことなのかもなぁと味わっています。
    ひとりでなんとかしようという私のこだわりが溶けていく。

  • 麻野幸子(豊里実顕地)

    5日ほど前、「あら、あれがこうなったのね!」とはずんだ声が。へ?
    出来あがったばかりの私のベストとスカートを見ている人があった。
    その人が大事にしていた生地だけど、今、自分が縫えないので、展示場に放したと。
    私は一目見て、気にいって貰ってきた。
    この布には、このデザインがいいなと新しい型紙を用意して、ワクワクして縫った。
    背景を知って、さらに満たされた感じがあった。
    放す人がいて、活かそうとする私がいた。