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魚収穫【タイ】


 

 24日は魚収穫でした。 この日は夜のメニューにも魚が出るというので、ずっと楽しみにしていました。

 何日か前から、少しずつ池の水を抜いて浅くなった池に、タイ人の人たちが網を持って入り、地引網の要領で、池の端から反対の端まで、網を引いていきます。なぜかヘルメットをかぶって、池に入っている人もいました。私も入れと誘われましたが、ひ弱なもので、遠慮しました。網を引いていくとき、大きな魚がしょっちゅう跳ねていて、当たると皆、痛い?(タイ語なので実際はなんと言ってるか不明)と叫んでました。とげのある魚が多いんです。

 端まで来たら、かごで魚をすくい、氷と一緒に、車に積み込みます。上田さんが、大きい魚を見つけて記念撮影しました。

 魚収穫には、近所の人とかも来てくれているのですが、皆の息がぴったりです。田んぼの種まきのときも、それを感じました。上田さんに聞くと、誰も、ああだこうだと指図する人はいないんだそうです。最初は、こんなんでやれるのかなあというくらいの雰囲気だけれど、仕事が始まると、皆、ぴったしと場にはまって、仕事がすすんでいくそうです。

 今回は車2台に5トン以上の量の魚が積み込まれました。実顕地から一時間くらいの場所にある、淡水魚専門の魚市場へすぐにもっていきました。うちの魚は品質が良くて、もっていくと、いつも高値で買い取ってもらえるそうです。実際、市場に、植松が一緒にいったのですが、他から来る魚に比べて、鮮度がとても良く(まだ、生きてたそうです)着いたとたんに仲買人がよってきて、卸すそばから、値札がかごに入ってきたそうです。

 市場では、いろんな役割の人がいて、まず、車から魚を降ろすと、女の人たちが4・5人よってきて、種類と大きさ別に魚を仕分けてかごに入れていきます。とても手早いそうです。値がついて、今度は出荷のトラックに載せるのですが、かごごと、トラックの荷台に放り込みます。最後に荷台からかごだけ下に投げ下ろすのですが、そのかごが、うまい具合にきちんと重なっていくんだそうです。

 今回は、一回目の収穫だったので、プラニンという魚がほとんどでした。上田さんがかかえてるのは、プラチンベンという名前だそうです。池の水を全部抜いて、最後に収穫するときにはプラチョン(雷魚)もいるそうです。プラチョンが一番高く売れるということでした。

 もちろん、夕食は、プラニンのにんにく揚げとプラチョンのスープでした。料理の写真は、食べるのに夢中で、忘れてしまいました。

 昨夜は、雨が降り、畑のあたりが、水没しかけていました。昨夜、川添さんが、雨季は水耕にしたらいいなあといってた言葉に今朝は納得でした。道には、蟹や魚が歩いてたし・・・・。これから、雨の降った後は、袋と手袋持参で道を歩くことにしました。夕食のおかず一品くらいは集められそうです。

【雄物川実顕地(タイ交流中) 植松ひとみ】