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石巻炊き出し報告会【5/29】


 

 現地を出発する時、数人の人から「次はいつ来るの?」と聞かれた。

 今年はやれるかどうかわからないが、鹿妻食堂向かいの公園で、地元の夏祭りがあるそうなので、「もしお店をだせるなら是非やらせて欲しい」と言ってきた。

 その公園は、瓦礫置き場だったのがすっかりきれいになって、子供たちがブランコで遊んでいた。

 ひまわりの種を地元の人がまいていたが、芽が出てきたのを見てうれしかった。

 雄物川Gからのパンジーも、聡君がきれいに植えてくれた。

 テントの中で、魚菜の切り方ひとつでも、いろいろ考えた。千浪さんが、何度も「ここは被災地!」と言っていた。普段、愛和館でいかに用意してもらっていたかを実感した。
 ひたすら1週間、家を4軒くらい、天井・壁・床をはがして泥だしをしてきた。

 美人のしっかりした奥さんが、泥だらけになって一緒にやる姿に感動し、ひとつになってことを行うことを実感した。「絶対に、家をまたきれいにするから、その時は来てくださいね」と言ってもらった。

 現地の状況は、2ヶ月たって大分良くなってきているが、まだガスと下水が復旧していなくて、自分でご飯を作れないと思う。行政も1軒1軒の状況を調査して、次の段階に移る準備を進めているが、形は変わっても引き続き支援が必要と思う。

 テントの外で10時半から待っている人達は、おしゃべりも楽しみにしているのだが、山菜ちらしの時、海苔きりなどに声をかけたら、次の日は「何をやりますか?」と言ってくれた。その感じが自然にどんどん広がっきている。

 ひとつひとつ、次にステップにつながっていけるよう考えてやっていきたい。

 鹿妻地区では、今の形の炊き出しは、一応6/10迄で、その後は、「コミュニティカフェ」に向けて準備を進めている。

 地元の人たちに次の目標ができて元気になっていけたらと思う。

 公園で夏祭りができたら、ぜひ又帰って一緒にやりたい。

【豊里実顕地 萩田喜七郎】