パク ヂソン君
【実習生】

Posted by 春日山実顕地　平島春美 | 2013年 12月 21日 PM 7時 28分 in 若者

韓国の青年パク・ヂソン君(１７歳)が春日山での3ヶ月の実習を終わろうとしています。
そんな彼に「やってみて」を聞かせて貰いました。

春日山の印象は『平和』だそうです。
彼がこの間よく、表現していたのは「ここは温かいですね~」日本語の語彙がまだそんなに多くないので、そう、表現するしかないのですって。韓国語だったら、もっと色々あるんですが、、、と言ってました。流暢に日本語を操っているようですが今年の3月から日本語をはじめたそうです。5月に韓国で特講を受けて、その後1ヶ月韓国実顕地で養鶏の実習をして、10月から春日山実顕地で実習しています。
日常会話で私のほうはなんの不便も感じません。すごい上達ぶりですね。

彼は最初のころ村人何人かを捕まえては、「毎日目の前のことをやることと、全人幸福はどう繋がるのですか？」と質問していました。聞かれた方も「ウ~ン」という感じでしたねきっと。私達にとっても永遠のテーマですよね。

彼は後半、半日食生活にも行っていて、どうでした？

「食べる事は大好きで、大事なことですから、自分でも、まずいじゃなくて、美味しい！というものが作れるようになりたい、だから食生活の魚菜は楽しかったです」と。
「ヤマギシの食事はホント美味しいです。こんな大勢の人のたくさんの食事を毎日毎日美味しく出せるとところはめずらしいです。きっと他にないです」
(そう感じる彼に私は感動しました)

前日(12/15)の研学３の受け入れにも彼は来ていてどうでした？

面白かったです、言葉は半分位わかりませんでしたが、想像していたのと全然違いました。研鑽学校の受け入れですから「感動しました、、、」みたいな感じかと想像していたのですが、、、。終始笑ってばっかりの愉快な受け入れだったのです。又今回の受け入れは殊の外面白かったのです、なんせ、斉藤(一志)上門由喜子・冨美代・三原さんでしたから。4人の掛け合いがなんともおかしかった！！その雰囲気は充分伝わったようです。

2月に韓国で、研学2(?)を開催する予定があるようで、それに誘われているようです。
こんなことも言っていました

いろんな人に色々聞きましたが答えが僕の中で気にいらない？ＯＫにならないです。
韓国で養鶏を実習しました。やっているおじさんにききました。「ヤマギシズムは養鶏に全部入ってる」韓国ではそう感じました。でも日本で一志のケージ飼いを知るとどうして？と思いました。そのことを光子さんと佐川さんに聞きました、ふたりとも同じような答えでした。「そのふたつはかわらない」鶏の自由とか、幸せがかわらないとは思えない、、、？
話している私もタジタジ、、でも楽しい会話でした。

彼は中学校から学校へ行かない道を選んで、今に至っているのですが、それはどんな感じですか？

それは僕にとっては自然な感じです。メッチャ珍しい道だけど、実は当り前じゃないか？自分がやりたいことをやりながら進むのが当たり前じゃないかと思っています。今までは探し続けていました。今はこの方向みたいなのが見えてきました。だから、どうやったらそこにいけるか？を考えています。

その方向とはどんな感じですか？

僕は小学校の5~６年頃から『死ぬ』ということが恐かったです。そのことが解決できたら他の事はなんでもいい。その時はただ思っただけですが、最近また、考えます。どうして、『死』をそんなに恐がるのか？そこが解決しないと、他へ行けない自分だと最近思いました。それだなーと思いました。ずーと考えたらなぜ自分は生まれたのか、なぜここにいるのか？に繋がります。

なにか考える糸口はみつかりましたか？

特講で『一体』というのにふれました。それをやって、感じたのは、「僕というのはないのかな、、、そうやっていったらなれるのかな、、、頭の世界でなく、頭では全然ですから、、、」
ここから先月からのテーマの『自己』という話に発展しました。「俺がオレがと考えてるけどオレがなかったら死を恐いと思ってるのもかわらないかな？全然ちがうことにならないかな？」と「じゃーいったい何をオレと言ってるのか?・精神?記憶？、、」と17才の青年らしい純粋さで考えていることを語ってくれました。これからどんな風に発展していくのでしょうか？楽しみです。

春日山で冬の楽園村のスタッフをして、お正月すぐ1/2に帰国して韓国の楽園村のスタッフをして、2月に韓国で研鑽学校に行って、自動車の免許(12月に18才になって、取得できる)取って、又来日するかな？日本で研鑽学校を受けたいのだそうです。それにはまずもっと日本語が解るようにならないと、、、ということかしら。

こんな難しい話ばかりではなく、11月に一緒に作ったキムチの話しとか、今夜食べたメニューの「韓国風焼き肉」のなかなかシビアな話とか色々楽しいひと時でした。
どうもありがとう！！

【春日山実顕地　平島春美】