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昨日の出来事


まな板の上の鯉?

午後になってから突然、泰子さんから

「今日研学生の前でAKB48の『会いたかった』を踊ってほしい。衣装も交流会の時と同じ格好で。と恵美ちゃんから要請があった。」

と声がかかった。

その時間は夕方の一番忙しい時、でも恵美さんの思いを私もやろうと思って、メンバーのゆかりちゃんに
「太陽の家の親研を早めに抜け出してこられないか、その間子ども達を誰かにみてもらう段取りをして」
と頼み、カラオケではAKB48とは違った画面が出るので、その日牛の給餌に入ってくれていた金子さんに頼んで、年末に使ったCDとプレーヤーを部屋まで取りに行ってもらうことにした。

金子さんも給餌の真っ最中。途中で抜け出すのを「清水さんに何て言われるかな…」と言いながらも用意してくれた。そしてカラオケルームで泰子、ゆかり、順の3人で練習をしているところに恵美さん登場。
「この踊りを研学生にみせてどうするの?」
と目的を聞いたつもりだった。恵美さんから無表情にすぐに返ってきた言葉は
「泰ちゃん一人でよかったのに。」
「は!?何て感じ悪い…」
と思ったけど、そこは今のテーマ「心一つでの心」でやろう…というか、「やるべき」みたいな感じで練習を続けることにした。

ところが、恵美さんは
「カラオケでやる」「2番までやる」
と言って、年末と同じように練習していた私たちの意向は無視して独断していく。一人で乗って歌っている。

「はあ!?」

これ以上つき合ってはいられない。
「私は今日は踊りません。恵美さんは自分を何様だと思っているのかと思いました!」
と捨てセリフ(?)を残して去りました。
「こんな私のほうが、自分を何様だと思っている高いところにいるのだろうか…」
という思いもかすめたけれど、
「今日はこれでいい!!」
と思った。

後で知ったことだが、恵美ちゃんは研学生の前で「会いたかった」を思い切り歌いたかったそうだ。そう分かっていたら、カラオケで2番まで歌ってもらったらいいし、バックで踊ったのに。初めに聞いた時にそれを言ってくれたら全く違った展開になったと思う。

研鑽部として
「資料を研鑽していくのに具体例があったらいいのになあ。誰かまな板の上の鯉になってくれないかなあ」
と思うことがあるが、自分がまな板に乗るようなことばかりが起きる。そして、そのことが村の中に伝わっていく時には、内容が180度違ったものになっていることもある。

どこまでいっても「私がそう聞いた。ということなのだろう…。

(春日山実顕地 研鑽部 柳 順)