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令和、新時代への幕開け


令和、新時代への幕開け

 

『共にやる』を考える

             ・私は聞いていなかった

・全員一致とは

 

印刷 ⇒ 令和2年10月新時代12

年間テーマ

令和、新時代への幕開け

10月度テーマ

「共にやる」を考える
・私は聞いていなかった
・全員一致とは

 

各地から寄って進められた、夕張実顕地でのじゃがいも収穫に続き、大潟実顕地での稲刈りも順調に進み、全国に新米が送られてくるころでしょうか。
先月のテーマ、「共にやる」を考える ではいろいろな具体例を通して考えてきました。今月も引き続きこのテーマから探っていきたいです。
ある実顕地の愛和館でのこと、コロナ対策の観点から、感染予防のためにやれることはできる限り改善したいと、テーブルふきの用意の仕方についてあれこれ出し合い試行錯誤している。
またある実顕地では、駐車場の白線が薄くなっていることが気になり、引き直したいという声もあったが、そのままでよいのでは、となった。
これらの例では、良い方へ良い方へと考える方向になり易く、また、そのことが「共にやる」と思い違いしている場合もあるのではないでしょうか。
ある日突然、ロビーの製氷機が取り換えられることになり、そこを見ている人は「聞いてなかった、知らなかった」となった。よくよく日常を観てみると、暮らしの中でも職場の中でも、自分が知らないうちに決まっていくこと、変わっていくことはたくさんあるが、自分が担当していることや関わりが深いことについては、「聞いていなかった」となりやすいのではないでしょうか。突然のことにびっくりすることはあっても、そんな時にこそ、私の中の「共にやる」が明確になってくるのではないでしょうか。むしろ、私が知らないうちに決まっていくことばかりだ、ということが当たり前ともいえるでしょう。
愛和館のテーブルを一台取り換えてみようとなり、早速取り換えてみた。このテーブルもいいな、と思う人、できれば前のテーブルに戻してほしい人、座りたくなる人、避けている人。一ヶ月が経ち、研鑽会で話題になった。十人いれば十人の感じ方・意見がある。同じ人の中でも刻々と変わっていくものもある。さあ、今日からはどうしようか。共にやるとは?全員一致とは?
日常の中で、多種多様の感じ方・意見がある中で、お互いが納得するまで話し合うことはほぼないし、納得しないでもやっていることばかりで、納得する・しないは、「共にやる」とは関係なさそうだ。そうであれば、この先次の一歩はどこへ進めていったら良いのだろう。
先月の村ネットへの投稿に次の一節がありました。
『そう考えると共にやるというのは納得しているとかしないとかと関係あるのだろうか?共にやるというのは様々な出来事のなかで、どういう状態のことを指しているのか益々興味が湧いてきました』
「共にやるとは、どういう状態のことを指しているのか」この辺りを手がかりに、焦点をあて探っていきたいです。
今月も共に村づくりを進めていきましょう。

実顕地研鑽部