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自分の信条との約束


スモモ園で収穫後の樹の保養にと天然元気剤を散布していました。葉が生い茂り色も濃くとても樹は元気です。
 作業を続けていると、毛虫の集団が目に入りました。毛虫がお出ましになった! 回りの枝の葉はだいぶ食されています。

私の心に、この毛虫集団を下草の方に落としたいという感情が出ていました。
その次に、スモモの実が未だ青い5月頃にも毛虫が出ていましたがその時は、葉を食べるのは実の収穫が終わったらゆっくり食べてねと言ったことを思い出しました。そして枝を揺すって下草の方に落ちてもらいました。

8月になって収穫後に毛虫が葉っぱを食べているのにノンと言っている心があって、自分の約束が心変わりしているなと思いました。
毛虫と約束した「自分の信条との約束」はどうなんだ。一瞬嘘つきというのが浮かびました。

スモモ園の毛虫

そこで都合よく、凡ては無常です。心も変化です。それはそうだけどねと自問です。ポイントは今の自分です。
今、私は彼らを殺さないということです。ここは自分の生き方としてはっきりしています。長年人間は偉くて虫は害虫として彼らの存在を認めないでやってきました。しかしこれは道理に適っていないと気づいてからはかれらと共生する道に入りました。

そして人間の都合で5月は下に降りてもらったのですが、8月も私の自分欲の考えが先ず出て葉っぱを食べさせたくないというのがチラチラと出たのです。しかしそんな自分の欲心をしっかり見据えられた機会にできました。今の自分の心の動きの観察。その観察力の育成。これが果樹園での仕事の中身です。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜