実習生3ヶ月やってみて 【内田桃子】
実習生の開始から今まで、本当にいろんなことをやらせてもらっています。
毎日肉牛の職場でやる以外に毎週一回ずつ、お茶のお稽古、洋裁教室、愛和館の花道とまだ回数は少ないですが、何事もやりたくて送り出してもらったりして、観音寺の桃交流、春日山での楽園村スタッフ、わくわく合宿、幼年合宿、一志の鶏移動など、他実顕地へ行けることもとても大きいです。
肉牛では、少し前に「桃子にどんどん独立してもらいます」と明美さんに言われて、今は1棟をほとんど私が見るように明美さんと一緒にやらせてもらっていて、そうなってから前よりもっと一頭一頭の牛を毎日気にかけて見るようになりました。
はじめは、気にしてみようと思って見ていたけど、その内に本当に気になるようになってきて、まだまだ見れてないと思うことばかりだけど、任されることでそうやって自然と出てくる意識があるなと思います。
8月からはずっと、スイス実顕地のカスパルや中楽の子、地元の中学生やブラジルのミゲルやアナなど、人を受け入れて作業する機会が多くて、私も受け入れてもらってここへ来るようになったけど、肉牛は本当にいつでも誰でも受け入れられる職場で、来た人たちがほかほかして帰っていく感じがしてて、私も一緒にほかほかしてて、私もそこで一緒に作らせてもらっているんだなぁと思います。
実習生を始める前に研鑽学校に行って、自分にとって大きかった「一体」のテーマで、一体観に立ってやっていきたい。など言ってきて、実際そんなことを意識しながら暮らしてたのだけど、今は何をテーマにして何を考えるか、というより、もっと自分が何を感じてるか、考えたか、など今の自分を見ていきたいなと最近思うようになりました。
自分がやろうとすること、やりたいことがその時々ではっきりしたり、自分のことがよくわかると、人とやっていく上でもやりやすくなるなと思いました。
ただテーマを意識していた中でも、思ったことや気づいたことがたくさんあって、研鑽学校で、一体とは?と考えるときに、木のイメージを浮かべることがあったのですが、例えば牛舎で敷料入れをしている時に、牛がじゃれてるのか突進してくることがあって、ものすごく痛いのですが、牛は私が「やめてよ」って言ってやめてくれるわけでなく、特に考えてそうしてるでもないんだよなと思うと、木が風に揺られて動いたり、枝がぶつかって折れたりするのと同じで、牛もただ私のところに来て、ただぶつかっているだけだと思うと、なんでもないなと最近は思うようになりました。