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実習生やってみて
【碓井恵理】


 実習生をする前まで「狭くて窮屈なところ」だと思っていた村が、半年間やってみた今、「どこまでも広くて限りの無い」村になりました。

 衣食住の心配もいらないし、やりたいことをやりたいように出来る、何かあればたくさんの頭が寄って、色々考えてもらえる。

 こんなに居心地のいい場所が他にあるんかなぁと思うくらいに、心も体も落ち着いて安心して暮らしています。

恵理さんを囲んで野外食

 周りの人もすっごく温かくて、時にはうっとうしくなるくらい私のこと考えてくれたり想ってくれたり。

 人と人との繋がり合いに触れたり、感じたりして、ここに来れてホンマに良かったーと心から思うのと同時に、私がこれから生きていきたい場所はここじゃないな、という強い気持ちも表れてきました。  

酪農部で

 確かにここは自由な空間。人それぞれ色や形は違えど、「人と共に」だとか「全人幸福」とか、目指してるモノとか根っこの部分が同じだからお互いに引き寄せられるところもあるし、一人一人がそのまんまのひとりひとりでいられる場所な気がします。

 私自身は、「いつでもどこでも誰とでも、そのときそのときを楽しんで生きる」「一体と観る」っていう大きなモノがどーんとあって、それをこれから地域でやっていくと考えると、壁にぶち当たることもあるだろうし、自分の思うようにいかないこともほとんどだと思います。

 でもそんな時、自分はどうするか、どう在りたいかを常に考えながらやっていきたいし、自分とは全くちがったモノを目指している人たちと一つになって生きていきたいなぁとも思います。

 

日曜市で

 小さい小さいと思いこんでいた世界に飛び込んで、実際にそこで暮らしてみて。どこか物足りなさを感じることも多々あったけど、どんな世界も自分の意識次第でこんなにも広がるんかと、ワクワクに似た気持ちで毎日すごく楽しかった。

 自分も周りも遠くでも笑顔だらけでした。

 帰る場所がまた一つ増えたことが一番のよろこびです。

碓井恵理 春日山実顕地実習生