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被災親族受け入れ-佐貝千鶴子さんより


佐貝千鶴子

那須実顕地、岡部実顕地、全国実顕地の皆様

 今回11日の災害で、いわき市も大きな打撃を受けました。私のつとめている学校の子どもたちの家は、津波でもっていかれてしまったり、同僚の人々の中には、全壊してしまった人たちも少なくありません。

 幸い私の家や家族の家、人とも無事でしたが、相次ぐ原発の事故で避難対象エリアから10㎞(原発から40㎞)ということで、中途半端な位置でした。周囲や同僚は、半分以上が自主避難している現状です。残されたいわきでは、断水、ガソリン切れ、食料品の購入不能…と風評被害も受け、とても住める状況ではない悲惨さです。(多くの避難した人を抱えながら、陸の孤島状態)

 私たちも15日に避難を決意し、岡部実顕地の人に声をかけたところ、受け入れを快く引き受けてもらい、12人(家族)で移動しました。途中、大渋滞に遭い(ガソリンスタンドに並ぶ渋滞)身動きできない状況で夜半、那須実顕地に受け入れて貰いました。那須実顕地自身も多くの地震の被害を受けながら、村人総出で暖かい受け入れでした。両親は、涙が出る程、感動し、かつて私が参画したときに流した涙を、今度のことで、すべてが溶ける…という思いを言葉にしました。

佐貝さん-子ども達

いわき市から来た子たちと中等部の子たちで毎日、サッカーやバスケットをやってます。中等部の子たちが学校から帰って来たら、遊びに誘ってます。とっても仲良くなりました。

 子どもたちもお腹一杯食べて、暖かいお風呂に入れる暮らしに、ずっと岡部に残りたいという子さえ出ている次第です。

 今回の災害で、多くの人達からの声援を頂き、心より感謝しています。そして、岡部実顕地の心暖かい受け入れに感謝感謝の毎日です。

 今週末26日(土)には、私たちは、いわきへ戻り、いわきの復旧に全力を尽くすつもりです。今は、心身共に涵養させて頂ける有り難さをバネに新しい力が湧いてきています。

 皆さん本当にありがとうございます。一人ひとりの暖かい声が、胸にしみ、あらためて実顕地の心を深さを感じています。

佐貝夫妻

佐貝さん、千鶴子さんもゆったりと涵養して貰うことで、これからの 復旧に向けての活力が湧いてきているようです。

佐貝千鶴子 岡部実顕地より