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やること・やらないこと


やること・やらないこと

やってあげたいを考えてみる

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◯年間テーマ

やること・やらないこと

○4月度テーマ

やってあげたいを考えてみる

 

 

先月26日から豊里で、27日からは岡部で春の楽園村が開催され小中学生で賑わいました。

今年も大潟実顕地の米づくりが始まり、毎年恒例の育苗ハウスのビニール張りに交流メンバーと中高生男子が出発しました。

今月も各地から実例が寄せられてきています。

 

2階に住んでいる人が歳を重ね、だんだん足元がおぼつかなくなってきました。住人から見ると階段の上り下りも危なく見え、1階に降りてきてはどうかと何度か声をかけましたが、本人は動く気はないようです。そんな中、その人から「トイレに手すりをつけてほしい」と提案がありました。手すりがないと難しくなってきた様子。えー、それなら手すりもある1階に降りれば?!と思ったり、本人の2階に住みたい意思も尊重したらよいのか…?とも思ったり。どう考えていったらいいのだろう。

 

雪の降る日、職場へ行く途中に滑って転んだ人がいて出発研で話題になりました。その中で雪の日に靴に簡単に付けることが出来る、アイゼンチェーンスパイクを職場に用意しておきたいと盛り上がりました。翌日の出発研では、職場でそこまで準備しなくてもいいのではないか、一人一人がどうしていくか考えていくことも大事なのでは、という意見も出てきたそうです。

 

生活空間に少しの段差があり、段差をなくして欲しいとの声がありました。しかし、段差があることも大事という声も同じくらい。健康のために段差はおいておきたいと考える人と、段差があって困っている人、バリアフリーが良いという考えと、現状に合わせていく暮らし方などいろいろな要素がある中で、どのように進めていくのだろうか。

 

お風呂に、それぞれが入りたい時間に入れるように、昼過ぎから夜中の12時まで用意してきました。今の人数や動きから、光熱費のことや暮らし方を見直して時間を決めてお風呂を沸かすようになりました。

 

病気で倒れた人が退院して帰って来ると聞いて、周りの人から階段に手すりがないから付けたら良いかも、暮らす部屋はどこがよいのだろう、と本人に伝えたら、今の環境がリハビリになるから、と返ってきた。その人は病気を受け入れて、何とか日常生活にもどるという目標を持ち、精一杯生きるとリハビリに取り組んでいました。「考え方ひとつ」と気づかされるできごとで、良かれと思って考えたり、用意してあげたいと思っていることも、本当はどうなのかは分からないな、と思ったできごとでした。

 

入学、進学・進級の季節、共に進んでいきましょう。

 

実顕地研鑽部