楽園村たとえ噺
柿の木がたわわに実をつけていました。
そこにたくやとすみかの楽園村の子が来ました。
すみか「柿食べたい。採ってお兄ちゃん!」
たくやは木に登って柿の実を採ってすみかに渡しました。
すみか「お兄ちゃんありがとう」うれしそうに柿に実を食べました。
たくやはうれしそうなすみかの顔を見て何ともいえない幸せな気持ちになりました。
たとえ話ですが、内部川楽園村はこんな感じでした。 すみかはたくやの採ってくれた柿の味を一生忘れないかもしれないし、大きくなったら、今度はすみかが小さい子に何かしてあげるかもしれない。 そんなことを願いながら、たとえ思いとおりにならなくとも、村の大人は柿が毎年実るようお世話するだけ。やり続けていくだけ。 ひとりでもふたりでも、楽しかった、また来たいと言ってくれたら疲れなんて吹っ飛ぶよ。来年もまたおいで!
内部川楽園村のお父さん