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石巻からサンマが届きました


サンマの絵手紙(谷口民子 作)

サンマの絵手紙(谷口民子 作)

 
 鹿妻食堂で地元のメンバーとして大活躍してくれたYちゃんからサンマが届きました。谷口民子さんと瀬戸千浪さん宛てだったそうですが、愛和館で70歳以上の方に食べてもらいました。

 ピカピカしてきれいなサンマでした。先日別海からの贈り物のサンマを食べたばかりでしたが、「おいしい」「新鮮だ」と味わっていました。

 愛和館でサンマを目にした人も「鹿妻食堂のYちゃんからだ」と心が温かくなり喜んでいました。のぶさんは次の日千浪さんに「昨日はごちそうさまでした」とわざわざ声をかけて来たそうで、千浪さんはなんの事だろうと思っていたら鹿妻からのサンマのことだったそうです。

 みんなに幸せを届けてくれたサンマでした。

【豊里実顕地 喜田栄子】
 鹿妻食堂を引き上げる時に、私達を最後まで名残惜しそうに見送ってくれていたのがYちゃんでした。

 家は水につかって住めなくなったけれども、いつも明るいYちゃん。たくさんの地元のお母さん達の中でもなぜか特に心に残った人でした。

 「お手紙出すからね。又ね!」と言って別れて、絵手紙を2度位出したかな・・・

 返事も無かったので、届いたかなあと気になっていましたが、石巻の夏まつりで再会出来ました。仮設住宅に入れたとか。私が出した絵手紙も届いていて「絵手紙、すごーく嬉しかったよ」と。

 「Yちゃんに会いたくて夏まつりに来たんだよ!返事書かなくていいからね。また書かせてもらうね!」と帰ってきました。

 そうこうしてたら8月の末に初めて手紙が届きました。

夏まつり、ご苦労様でした。終わったらすぐ帰っちゃうんだね。もう少しゆっくりと話がしたかったあ・・・私には 三重県は遠いから。そう、春夏秋冬まつりやりましょう!どうですか?また来てね・・・

と書かれてありました。

 ああ、そうだよね。まだまだたくさん色々とあるよね・・・もう少し時間を取ってくれば良かったのかなあと申し訳ないような気持ちが残った中でのこの秋刀魚の贈り物でした。

 Yちゃんありがとう!  まったくどちらが元気もらっているんだか・・・

 何の力にもなれない私だけれども、Yちゃんのことや皆さんのこと、何が出来るかといつも考えていたい。折りにふれて、また絵手紙も出していきたいと思っています。

 Yちゃん、待っててね。  今度は頂いた秋刀魚の絵手紙、贈りますからね♪

谷口民子 豊里実顕地