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那須実顕地は花花花
【全国食部研】


 

 那須実顕地は、生活館に入ると、いたるところに花、花、花。
どの部屋もさっぱりと整理されていて暮らしの隅々まで細やかな心が行き届いているのを感じました。
 あちらこちらに家庭菜園あり。子ども達が植えたとうもろこしが、大きくなってきていました。
椎茸の原木に菌を着けていたり、葉が取りやすい様に整えられた山椒の木。
お母さん達であちこちの家庭菜園のお世話をしているそうです。

 今回の食部研で那須実顕地の人達は、いつも暮らしている倍以上の人数の宿泊や食事のお世話をしてくれて、かつ幾瀬夫妻をタイ実顕地に、村上夫妻を北海道の実家に送り出しているのです。
 それでいて、温かく落ち着いて遠くから来た私たちをほっとさせてくれています。

 そして、男の人達も元気、元気。

「小郷さん、遠くから見たら青年みたいだった!」
との声もありました。

 関東一つの養豚を始めて、気持ちが寄ってきているとのこと。

 那須実顕地、仲良くて元気だなぁ。

 研鑽会では、今、北条Gから雄物川Gに交流に行っている西原敏江さんが開口一番

「今の私の根気とパワーはどこから出てくるんだろう?」
と実に軽やかに話し始めました。

「この食部研にも送り出すから、帰りに車に人を乗せて帰って来い、と言われました。どなたか一緒に雄物川に帰ってリンゴの適期作業をやりましょう!」
とすっかり雄物川の人になっています。(そして、4人この場から雄物川に送り出しました。)

 関東の5実顕地(岡部、那須、榛名、多摩、成田)では、6月に入ってから関東食部研をやったそうです。日頃の交流が主で、送り出してくれた岡部の人達が、

「ゆっくり研鑽しておいで」
と海苔巻きを持たせてくれて、その気持ちがうれしかった、と。

 夜、遅くには、大潟の岩久子さんが到着しました。

 大潟では交流の人を次々に受け入れて、新しい風が吹いている。
「もう寄らないのが当たり前の暮らしをしていたけど、交流の人が来て、出発研やろう、って言われて・・・。寄ることを忘れてた。」
 
 一志では、衣生活と食生活が一つになって動いていて、夕方食の人が足りないと、衣生活の人が何も言わなくても気をかけてくれてさっ、と厨房に入ってくれるって。

 私たち内部川実顕地では、郁子さんを北条交流に、とし子さんを初孫出産のお世話に送り出していて、今回の食部研は参加をあきらめていました。

 しかし美里からの声掛けで美里で内部川の分のおかずを作ってくれることになったのです。そんなことするの、初めてです。
 内部川からも美里に魚菜をしに行きたくなったり。美里の人達にカステラを贈りたくなって、有記ちゃんをカステラ作りに送り出したりして。
 そして昨日と今日は石角真由ちゃんが内部川でのメインの調理にデビューです。
 庶務部の人達が昼食づくりに入ってくれたり、みんなの気持ちがぐっ、と寄ってきて、今まで「無理だ」として止めてきたことが、いとも簡単にするすると動き出しました。

 人を送り出すことで、実に楽しく豊かに毎日を過ごして食部研の日を迎えることができました。

 ずっと聞いていると、どの実顕地の人も「交流に送り出して楽しい」って話ばかりです。
「固定観念がなくなってきたよねぇー」とか、「若手が育ってきた」とか、「何があってもやれるなぁ、って思ったよ」とか。

 明るくて、軽くて、どこまでも拡がっていく。
 
 ここに大輪の花が咲いている様です。

【内部川実顕地 諏訪 花】