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いわき市の会員、坂神さんより


坂神さん夫妻

坂神さん夫妻

武井さん、高木さんへ

 昨日は、あんなに沢山の食材を届けて下さり、本当にありがとうございました。やっと落ち着いた気持ちを取り戻しました。

 あの時、車から降りたお二人と抱き合った時、張りつめていた心が「ガクッ」って感じでした。そして涙も出ませんでしたが、食材を降ろしお二人を見送り車が見えなくなった時、嬉しい涙が止まりませんでした。

 水を得る為に6時間も8時間も並び、ほとんど何もないスーパーに2時間も並んだりの生活をしていた私達には、これは「神からの使者」にさえ思えました。

 

 たった一杯のコーヒーを飲んでいただくだけでしたが、この宝物を早くみんなに知らせたくて、7~8時間も掛かった運転の疲れを休めていただけませんでしたが、直ぐに友人・知人ご近所のみなさまや、まだ避難していない会員さんに連絡して、実顕地からの優しい心や励ましを届いた食材に載せて分かち合いました。その時に心境を顕す言葉は今は見つかりませんが、私達夫婦の心には、永遠に消える事のない「村からの贈り物」として残り続ける事でしょう。

 榮子のヘルパーの仕事先、独り暮らしのおじいちゃんの家にも、自転車で届けました。おじいちゃんは、何もお礼出来ませんのにと泣いておりました。その家に梅の花が静かに咲いていて、ボク達の心を癒してくれました。

 

 昨日から水道も出始めて、陶器のお皿で食事出来ると云う事がこんなに素晴らしい事なんだとあらためて感じ、昨夜はお風呂にも入れて幸せ感を満喫しております。まだ水の出ない家族もお風呂に入りにきました。

 なんとか元気にこの時を乗り切れる見通しが戻り始めた今、これは今までに経験した事のない事実ではありますが、大変とか苦しいとかと思うでなく、明るい明日を迎える為の試練として受けていけるようになりました。

 水の有り難さをを知り、運動不足を自転車で解消できる。そして全く知らなかった人達と話しが出来、新しい自分が発見できる。そんな気持ちにさえなってきました。「村からの贈り物」です。

中村さん夫妻

中村さん夫妻

只今夜中の二時。実顕地からの温もりを噛みしめながら、取り敢えずFAXさせて頂きました。

またお会い出来る日を楽しみにしつつ………

2011年3月21日 am2:00

坂神廣親・榮子 いわき市