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私の中の枠がはずれた【幼年部ホームステイ】


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春日山では先日幼年さんの1泊のお泊りホームステイをやってみました。11人の子供達をそれぞれの家庭で受け入れてもらう。連絡研や仲良し研で出してみて、反応を見ながら決めようと幼年部では考えていました。その気のある人に申し出て貰って、組み合わせもそれから考えよう、としていました。連絡研でも、仲良し研でもこの企画自体の反応はよかったのですが、実際に「では私がやりましょう」という反応が案外にぶかったのです。

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申し込みが締め切り近くになって、何人かの人に声かけてみると『やりたい気持ちはあるんだけど、、、こんな私でいいの?部屋は狭いしきたないし、、、とか、他にもっとふさわしい人がいるんじゃないか?』といった感じが全体に流れていました。

私達って真っ先に手を挙げるってどんな時も案外少ないですよね。まわりを見渡してどうかな?って考える、そのうち、まっいいか、、ってことにもなる。声がかかったら、動き出すみたいな空気。まんざら考えてない訳じゃないから、声がかかればスーッと動いて、事が進むって、けっこう日常的。いつまでもシーンとしていると、無意識のうちになんか全体にけん制しあってるような空気にもなる。
それに『幼年さん』ってなにか特別な存在みたいな感じが一人ひとりの中に案外あるんです。とても大事に氣と心をかけて貰っているのは確かなのですが、、、。

私達って「これはこうあるのが本当」って描いてそれに合わせよう~合わせようとしていつのまにか固まってないかしら、、、。
そんな訳で締切りまぎわに軽く声をかけてみました、そうしたら、申し込み箱に申し込み用紙が何枚も入ってました。ホッとでした。
実際にやってみて、その日は村中により一層の温かな空気が流れ、心地良い緊張感もあってなんとも幸せな時間を共有しました。

【春日山実顕地 平島春美】

私の中の枠がはずれた

春日山実顕地 北村政子

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幼年部のホームスティを受けるにあたって、色々と思ったりした過程がおもしろかったです。ホームスティはやってみたいけれど、うちはお父さんが体調悪くて寝てるしなぁ~、やっぱり幼年さんが来る家は元気な家でなくちゃねー。別室でやるのも生活感がなくっていまひとつだろうしなぁ。そんな気持ちを係りの桃ちゃんに言ってみると「そんなの、ぜんぜん氣にしなくていいです。どんな形でもいいので気持ちのある人にやってほしいです」と、きっぱり言われて腹が決まった。

そうしたら幼年さんとやりたいことがどんどん出てきた。愛和館の片付けも一緒にしたいし、海老カツ・海老フライをたくさん揚げているところも見せてあげたいし、洗浄機の山も見せたいし、厨房にいる人達にも会わせたいし、何より部屋で寝ているお父さんに一番会わせたかった。

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幼年部に迎えに行くと二人とも飛びついて寄ってきてくれた。どうなるかなとちょっと不安だったけれど3人で手をつないで歩き始めるととっても幸せな気持ちに包まれた。
愛和館に行ってもお風呂に行っても家に行ってもスーッとみんなの中に解け込んで話したり動いたりしている幼年さん。歯磨きも二人で向かい会せにすわり、1番~6番まで数を数えながら丁寧に磨いて最後は「仕上げしてください」って言うの。幼年部での暮らしぶりがビンビン伝わってくる。

お父さんの所へ連れて行ったらちゃんと自己紹介もできて似顔絵も描いてもらい、すっかり仲良しになった。
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寝ながら色々お話をした。幼年部ではふたりとも声をそろえて『楽しい!』と言っていた。北条実顕地に遊びに行ってきた事を話してくれて、誰・誰ちゃんがね、、、とほとんどの子の動きをしっかり見ていて楽しそうに笑い転げながらいつまでも話が続く。

とにかく一緒にいてとても楽しくてかわいくって爺~爺・婆~婆の心境を充分味わわせてもらいなごませてもらった。
思い切って村の中へ幼年さん達を放してもらったことで私の中の‘‘幼年さんのホームステイはこんな形で’’という枠がはずれたように思う。
村の中のどの部分をとっても暮らしの一部なんだなぁと実感させてもらった。

北村さん作の似顔絵

北村さん作の似顔絵

幼年さんを村全体で受け入れて行くという事が『私が受け入れて行く』という実感を伴ってあらためてはっきりしたかなとも思った。
幼年さんありがとう、これからもよろしくね!