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和牛オリンピックに出る牛は?


全国和牛登録教会三重県支部は20日、平成29年度に開催される全共の第11回全国和牛能力共進会に出品する候補牛素牛販売会を豊里球場サブグランドで開いた。
前回は松阪の仔牛市場で開催したが、豊里での開催は初めて。
全国和牛能力共進会は和牛のオリンピックと言われ、5年に1度開かれる。第11回は宮城県仙台市が会場となる。
肉牛部ではこの大会に向け準備を進めてきた。昨年9月に人工授精や受精卵移植で100頭近く生まれた中から、去勢19頭を岡本牛舎で別飼いし、ミルク量を増やしたり、出荷まで購入配合飼料をやってみたりと、オリンピックに向け育ててきた。そのうちの9頭を今回出し、7頭が大きな期待と共に新しい肥育農家のもとに引き渡された。

体重を測定し、1頭ごとに売値(直近の東海三県の子牛市場の去勢の平均値などから算出されたもの)が決まった9頭の牛たちを、4軒の肥育農家の人たちが吟味した。欲しい牛の番号を申告し、ダブったら抽選していくドラフト方式で、順番に決まって行った。牛たちは夫々に育てられ、来年夏に三重県代表が選出される。

高橋さんは「候補牛スペシャルが功を奏したようで、健康優良児的な発育がみられ、期待が高まった」と喜んでいた。
農家の方は「責任重大、和牛全共の三重県代表が出てくれるよう丈夫に育てます。場所はこ
れからもここでやってもらえると環境、距離的にもいいですね」と話していた。

豊里実顕地 喜田栄子