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北京から交流中の遥(はるか)さんに聞いてみました。


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先月、特講を受けた後、交流で来ていた友人ドリアンさんの紹介で春日山に3週間滞在している遥さん。(ニックネーム)
中国の上海で生まれ、ドイツのベルリンの都市で育ちました。
今は2年前から北京に住んでいます。

Q なぜここへ来ようと思ったのですか?
A アニメのトトロが好きでドイツで何度も観ました。
その中に出てくる田舎の農家でキュウリやトマトを穫るシーンを見ていて農業を見てみたかった。

そして私は人生について考えるためにここへ来ました。
なぜなら、私は中国で滞在するかドイツへ行くか分からなかったから。
北京では平和を見つけることができなかった。

友人のドリアンさんはこの場所が特別であることを私に言いました。
私は彼のことを信頼しています。
私も少し興味があり来ました。

Q 実際に来てみてどんな感想ですか?

A 日本語が分からない。
目で見て、耳で聞いて、ハートで感じています。
シャイ(恥ずかしがり屋)な人、とてもオープンな人、色々な人がいます。

朝起きて、キーと財布を持たなくてもいい生活が好きです。
北京やドイツでは泥棒がいて…。ここではその心配がない。
そんな生活・人生がここにはある。
(私はカバンから少しのお金の入った財布を出しました。)
えー?!と遥さんは驚く。おこづかいの話をしました。そして、ドリアンさんの友人の永見さんの部屋にマンガがたくさんあった。なぜだか今、分かりました(笑)
Q ベジタ部の職場はどうですか?

A 野菜の仕事はとてもよい香りがします。トマトもほうれん草も。
今日は魚が届き、卓海さんと塩でタコのマッサージ(塩もみ)もしました。
(たくさんの野菜や格外のトマトの写真を見せてくれる。)
私たち人間は知覚にもとづいて判断する。
しかし、小さいのも大きいのも緑も赤も虫食いも、みんな存在する価値がある。
人も同じ。ベジタにも色んな人がいる。

そんな人達と、ブレイクタイム(休憩)にフレッシュな野菜をつまんだり。とりたて野菜を湯がいて食べたり、それはとてもよい時間です。
ソフトクリームも美味しいです(^^*)

最初、ほうれん草ものパック詰めはとても簡単そうだと思いました。
しかし、実際にやってみると根元を揃えてパックするのはとても難しい。
(ジェスチャーで再現してくれる。)
できるようになるまでに3日かかりました。

エブリデー、フレッシュタイム!
毎日が学びです。

トマトについてる白い虫も、バラについているハエも(写真を見せてくれる。)
ここでは全てが可愛く見える。
全てには時間がかかります。
種をまいて、育てて…。それを考えるとすべてがかわいく、愛おしい。

そして、接する誰もが非常に丁寧です。
それは私が日本語を話さないから。
そして、それは私に観察する機会を与えてくれました。
卓海さんは「なぜ遥さんは質問しないのですか?」と聞きました。
質問するのは全てを、理解するのに役立たないと私は考えます。
目で見て、耳で聞いて心で感じてのコミュニケーションを大事にしています。

Q 春日山滞在中に、やってみたいこと等ありますか?

A ベジタ部で続けてやってみたい。
毎日くり返しやり続けることが大事。
初めての毎日が、今楽しいです。
散歩しながら村中の色々な場所を見てみたいです。牛も見てみたいです。
今度、豊里のピザづくりをリッタさんに誘ってもらっています。

可能であれば少し長く滞在したいと思っています。

稲井ゆかり  春日山実顕地