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秋の合同法要に参加して


公人の丘」には良く行きます。
普通の墓地とは少しちがうところが、たくさんあります。その一つが、納骨堂の中です。亡くなられた方のお骨が輪になって置かれていて、お骨箱にはすべて、本名が書かれています。
そして、私はそのことをとても嬉しく思っています。
なので、納められているたくさんの方がそこにいらっしゃるような感じがしていて、「お久しぶりです。会いに来ましたよ。」とひとりひとりに声をかけます。
そして、「そのうち私もここにきますからよろしくね。」声をかけます。
納骨堂の中はとても静かで賑やかです。やがて私も、この輪の中で研鑽会でもしましょう。
時は違っても志を同じくする、同士ですから、さぞかし楽しい研鑽会になることでしょう。
公人の丘に何度も通ううちに 死は悲しい、とか別れというイメージが私の中から払拭されたような気がします。

今回の法要には姫路市から羽渕さんをお連れしました。羽渕さんは初期の頃から、春日山で一緒にやられた方で、久しぶりの来山です。
故人とも会えましたが、それよりかつて一緒にやった人たちが、あちこちから、羽渕さんに会いにと来てくれました。膝が悪く、階段を登るのは困難でしたが、せっかくの機会だからとみんなでなんとかしようとなり、今回の合同法要参加が実現しました。
たくさんの方のお世話になり、本当にありがとうございました。
公人の丘は、池、果樹園、土手など、行くたびに外観が変わっていて、あの絵図の風景がそのまま公人の丘の中にあるような感じです。またこの次も、故人や今いるたくさんの仲間に会える場所として御参りさせて頂きます。

北条実顕地 本田国子