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みんなが気になる実顕地運営(8)


みんなが気になる実顕地運営(8)
 

      ○一体の生き方をしようとする気持から来るもの
      ○活かして輝き、活かされて輝く
       60代 70代の新天地、新境地を探る
      ○産業をするための実顕地からの脱却
       農事組合法人は対外的な方便
      ○鶏肉をたくさん食べて暑い夏を乗り切ろう

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この夏も、各地の実顕地で夏の子ども楽園村が開催され、全国から多くの子どもたちが参加しています。
韓国実顕地の楽園村・特講に合わせて、一志から交流へ送り出しています。そんな交流へ送り出す過程や、様子などが村ネットに次々と寄せられてきています。6月に一志で開催された養鶏法研鑽会が毎日続いているようでもあり、一体の生き方をしようとする気持ちから来るものが伝わってくるようです。
毎日の暮らしや職場のなかでもいろいろなことが起こってくるわけですが、私や私の立場からみたり考えたりしている間は、なかなか解決しないことなども、そこからはなれ、一体の生き方をしようとしたときに気が付くと進んでいたり新しい展開が生まれてくることもあるようです。
実顕地当初から「物は一体にするのは楽やけど、自分を一体の中に入れにくい」「一体へ自己を調正する」という言葉もあるそうで、とかく「自分(相手)がやりたいこと」「自分(相手)がやりたくないこと」に合わせる生活になり易いですが、「一体へ自己を調正する」とはどのようなことか、少しでも心においてみることでどんな世界が観えてくるのか楽しみです。

先月の実顕地づくり研鑚会で、次は60代70代の研鑚会をやろうと盛り上がったそうです。実顕地の年齢構成も一般社会と同じ様に60代70代の割合が増えてきました。一般では定年や引退、老後という言葉で表現されがちな世代ですが、実顕地にはそのような言葉はありません。若い人から、90歳になっても、生涯現役で先を行く人であって欲しいとの言葉もありました。
また、長い間同じ仕事に就いてきた人が、若い人に全てを引き継いでいきたいという話もいくつかありました。一般で言う定年とか引退とかでなく、引くのでもなく割り込むのでもなく、活かして輝き活かされて輝くヤマギシならではの新天地・新境地を探っていきたいものです。
一方、若い人から60代70代の人を見ると、「生涯現役=職場・仕事」としている人が多いように見えるようです。例えば海外や沖縄などに、そこでは産業活動をしない新しい実顕地をつくってみたらどうだろうか。という話がでてきました。そんなことも題材や切り口にしながら探り、これからを大いに描いていきたいです。

「仲良しになる以外ないから、その中で鶏でも飼うか」「養鶏が目的ではない」「卵を産まぬのが幸福だ」「実顕地がなくなっても、残るもの」とあるように、産業をするために実顕地をつくったわけではないことは、はっきりしているでしょうし、参画するのも産業をするために参画している人はいないでしょう。
ところが、実顕地で暮らしていると、一般常識や道徳観念からなのか、産業をするために実顕地をつくっているように思えてくることが、多々あるようです。「そもそも実顕地を造るとはどういうことか?」ということこそ、今一番じっくり研鑽したいテーマでしょう。
「今までにない新しい社会を造ろう」と各地に実顕地ができてきたわけですが、対外的な面から、農事組合法人等の法人を設立してきました。
それによって、制度上形式的に採用していることがあっても、それはあくまで対外的な方便としてやっていることになります。農事組合法人等は実顕地の暮らしの中では、虚構の存在で、「ない」といっても良いものです。
「農事組合法人は対外的な方便です」といえるからには、自分の中にはっきりした実顕地像がなくては、いつまでたっても農事組合法人の一般常識的な世界から抜けだすことができないでしょう。
実顕地の話でよく聞く話として、あの人は産業の人か、生活の人かという話題がでますが、私達の実顕地生活にはそういうことは一切関係ないところまで行きたいです。

先日、六川で鶏肉の研鑚会がありました。そこでもっともっと実顕地で鶏肉を食べてもらいたいという話がでて、8月の実顕地のテーマに入れて欲しいという提案がありました。みんなでそこに乗って暑い夏を共に乗り切りたいですね。

実顕地研鑽部