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村の老蘇さん


老蘇交流研

03-老蘇交流研 (6)
毎月、県内の老蘇さんが寄っての研鑽会。7・8月とお休みして久しぶりの顔合わせで近況や夏の動きを発表しあいました。 ミーティングルームいっぱいの人数ですが、どの人も熱心で、マイクとスピーカーを通しての発言に笑ったりうなづいたり。
今日のデザートはブドウと梨でしたが、季節に併せて手作りのおかしも登場します。寄って仲良く作っている姿もよくみます。

10年程前から続いていて 毎月会報も出しています。録音してテープ起こしは和枝さん、文責佐貝さん、編集、パソコン入力里子さんと、自分達でやり続けています。脱帽<(_ _)>

老蘇交流研便り 第119号

老蘇交流研便り 119号

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【豊里実顕地 喜田栄子】

9月23日追記

春日山実顕地

9/21(土)老蘇さんのお祝いの日を開催しました。
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9月19日追記

岡部実顕地

乾杯

乾杯

内部川実顕地

“敬老の日”をめぐって

――ある日の水沢老蘇研で――

内部川実顕地 吉田光男(81歳)

老蘇の会食

老蘇の会食


 9月になると敬老の日がやってくる。美里でも内部川でも、この日を祝って食事会をやってくれる。そのことを話題にしているうちに、「ところで敬老って何だろう」という話になった。以下は、9月の定例老蘇研での発言録。

「敬老の敬という字は“うやまう”の意味だから、長寿を祝うということかな」
「しかし、長生きしたということだけで尊敬に値するだろうか」
「そう言えば、かつて希望のシンボルのように言われていた新興住宅地が、いまや年寄りだけの住まいとなり、買い物から病院通いまで難儀しているという話が、よくテレビなどで紹介されているね」
「そうそう、長寿を祝うどころか、老老介護や一人暮らしで、人知れずに倒れたらどうしようと、心配している人がとても多いようだ」
「最近中野孝次さんの『犬のいる暮らし』を読んだら、老人だけになったかつての新興住宅地では、犬を飼う人がすごく増えているそうだ。愛情を注げる対象として犬を飼うわけだけど、犬は飼い主の愛情に全身で応えることでペット=愛玩動物という枠を超えて、なくてはならない家族の一員になる、と中野さんは自分の経験を書いている。犬がいることで、自分がまだまだ必要とされる人間であることを自覚させられるというわけだ」

「わかる気がする。だけど実顕地で犬を飼っている人はあまりいないね」
「そう、実顕地では人と人とがつながっているし、つながりによって日々の暮らしが成り立っているから、孤独に陥るということがないからね」
「実顕地にはやること、やれることがたくさんあるし、わしたちも年をとっても自分にできることを何かして暮らしている」
「花壇の草を見れば、一本でも引いてやりたいと思う。だんだん草引く力もなくなってきたけどね」

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「だけど、おれなんかは病気で倒れてから何にもしていない。やりたくてもできないんだ。毎朝散歩していると、ちょっと肩身の狭い思いをすることがある。せめて食事は愛和館でとりたいと思って、足が弱らないように散歩しているわけだけど」
「そのへんが大事なことなんじゃないか。何かするとかいうと、すぐ仕事や作業のことと思いがちだけど、愛和館に行くために少しでも足腰を鍛えようとして散歩することも、立派な行為なのだと思う」
「そうだね、仕事や作業だけが“やること、やれること”だとすると、年をとってゆけば最後には何もできなくなる。その時でも老蘇としての生き方があるんじゃないか」

「そのことでいつも私が思い出すのは、吹田のおじちゃんのことなの。吹田さんが亡くなる5日ほど前なんだけど、おじちゃんの好きな煎餅をもって訪ねた時、おじちゃんがこう言ったのね。『世話係の西山さんから、最近太り気味だから少し食事を少なめにした方がいいと言われている。わしは西山さんの言うとおりやることが大事だと思うので、煎餅は好きだけど遠慮しておこうと思う』と。本当に吹田さんは西山さんの言うとおり素直に実行する。ニコニコしたあの姿は、老蘇の生き方そのものだと思った」

「敬老ということで敬う・敬われるということよりも、一人ひとりが生き生きと充実した生き方をすることが大事なんだね。だんだん体力も記憶力も衰えるのは如何ともしがたいけれども、その中で生き生きと幸福に生きる老蘇の生き方とは何かを、これからも考えていきましょう」

美里実顕地

毎朝の出発研の様子

毎朝の出発研の様子


歌を唱って1日が始まります。

歌を唱って1日が始まります。

北条実顕地

豊里実顕地

毎週日曜日の歌会で

毎週日曜日の歌会で


豊里の文化展では今年、老蘇さんに日頃感じたり、思ったことなどを自分で書いて貰いました。インタビューするよりいきいきした文章が届いたのでそれを紹介させてもらいます。

豊里老蘇さんフォトスライドショー

松井千里さん(88)

朝、目が覚めると今日も元気ですと定年のない懐の深い衣生活部で美しく蘇った衣類たたみ、心一つの仲間に受け入れて戴き、元気に楽しく遊ばせてもらっています。

今日は何枚くらい名前無し衣類が出てお家に帰れないだろうかと気に掛けながら、お互いが見合いながら楽しくたたんでいます。

am10時の出発研に出席して職場連絡研の様子等色々と聞かせて戴き、村の様子を知ったり、若い人達の元気な笑顔に会えるのが
何よりの元気の元かなあ?と毎日楽しんで幸せいっぱいです。

衣生活での衣類たたみ風景

衣生活での衣類たたみ風景

今年の夏は猛暑か酷暑なのかなーあ!!
自分は88歳なのに誰よりも汗だくだくで、とにかく暑くて暑くて頭は大変痛くて、こんな事初めてな故、朝早く病院に行き先生より熱中症だと言われびっくりしました。職場も五日間休みました。

後から振り返って見ると、少しだけ遠慮があったのかなあ?
今の自分が体調悪いからと素直に出して休んでいれば、苦しむ事も心配掛ける事もなかったと思いました。

背伸びをしない(はばらない)素直な可愛い老蘇になります。
そして「生涯現役」素直にやって行くことをやりたいです。

一緒にやらせてください。

鈴木里子(80)

豊里に来て1年半位になります。
朝のラジオ体操に誘ってもらって、段々とお仲間も出来ました。

今は衣生活で洗濯物のたたみをさせて貰っています。
ベテランの老蘇さんに教えて頂きながら、大分慣れてきました。

週に一回、日用品のお店番をさせて貰って色々な人に会えて嬉しいです。
今は実顕地生活を味わっています。

新島里子(83)

ラジオ体操

ラジオ体操


健康維持のため、朝のラジオ体操、昼の自彊術体操、頭の体操には俳句と読書、ストレス解消のために、出鱈目なピアノで遊んでいます。

私の夢は、時計もケータイも要らない気ままな暮らし、水の流れに添うような。

愛和館での食事風景フォト

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南出厚子(77)

5月の始めだっただろうか、五十嵐晶子さんと顔を合わせた時、那須の人達で集まりたいねと軽く言ったら五十嵐夫妻が段取りしてくれて、5月の中頃に集まることが出来ました。

高齢で体調不良の佐藤福子さん以外の13人全員が顔をそろえました。

老蘇愛和館で軽い会食をしながら各々が出し合ったり聞きあったりしているうちに、みんながとても和やかで穏やかな雰囲気になりました。

それはきっと那須の地では色々有って各々がトラウマを抱きながら、この豊里の暮らしの中で自分の心の中に浄化作用のようなものが起きつつあって、元気になるのかもしれません。

「又、会いましょうね」と言って別れました。

田中強(90)

今は情報社会。
テレビのボタンを押すだけで世界の動静が分かる。

その中で一番悲しいことが戦争です。
世界のどこかで絶え間なしに悲惨な戦争があって、
罪の無い人達までが命を奪われています。

私は曽ての大戦で戦斗に参加、引き続くシベリア抑留に耐え、戦争の無い幸福社会を求めて
ヤマギシに参画しました。
90歳になり、残り少ない人生を
戦争の無い社会実現を唯々願う この頃であります。

泉きぬ(90)

普段は自分が年寄りということを忘れています。
物忘れは日常茶飯事、動作はぎくしゃく、トイレは近いと老人の条件は完備しているのにです。

ファッション誌を見ては体型を忘れてステキ!!
これ欲しいと憧れるミーハーです。

ボケ防止に縫い物も役に立つと聞いて、今、刺し子をしています。
コースター位ならすぐに刺せますが、少し大きな布になると計がゆかず、取り掛かって4~5日経ちますが、あと金魚を3匹刺さねば完成しません。

佐貝貞夫(89)

ピーマンのヘタとり風景

ピーマンのヘタとり風景


文化展に「最近思っていること」を載せたいと思います。
何か書いてもらえないでしょうか、という提案があって書こうと思って筆を執ったが、なかなかまとまりません。

そんな今の自分でしたが…

愛和館で昼食を終えた後、ふと見ると、フミさん、きぬさんが懸命にピ−マンの中へタ取りをしています。
これを見て、そうだ!!今の瞬間になすべきことは常に「具体的」でとてもシンプルです。という昨夜の毎日研のテ−マを思い出した。

そしてやりたい事はこれだと思い、短時間でありましたが仲間に入れてもらい、一緒にやることが出来ました。

福崎孝(78)

豊里ファームにて

豊里ファームにて


何時もお世話になっています。有難う御座います。

典子が膵臓がんになり、皆様の心温まる気遣い、心から感謝しています。
死亡してから日が経たない為か、眠れない日があります。

でも豊里実顕地の中で職場の中で、土曜日、日曜日はお店行き、皆様の中で動き楽しんで生きていきたいと思います。

78才になり、呆けてきています。
今後共宜しくお願いします。

佐貝のぶ(86)

歌会より

歌会より


毎週日曜日は老蘇の皆さんと歌会を楽しんでいます。
歌っている時思わず「この歌声は世界一だ」と口に出ました。
みんなに笑われたのですが、前にもそう思いました。

一人一人が歌詞を見ながら歌いますが、伴奏に関係なく歌う人あり、途中で変な声が出たり、早かったり遅かったり、今歌ったばかりなのに忘れて、
「これ何の歌だったけ」と聞く人ありで…。

それでも一生懸命です。
1時間に12曲から15曲歌うのですが、みんなで大笑いしながら終わるのです。
本当に楽しいだけの1時間です。

私は老蘇さんたちのそんな姿をみて、世界に一つしかないコーラスだと思い、こんな生活を共にやって行きたいのです。

藤岡加能子(78)

春日山に来た時は、藤岡さん29才、私は23才でした。

このごろ思う事は、研鑽会などで、人の話している事柄が分からない事が多くなってきて、耳が悪くなってきたな~とつくづく思いますが……

皆様と一緒に笑いながら楽しい日々を暮らしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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