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第27期幼年部入学式


第27期春日山幼年部入学

ピッカピッカの新入学生5人。式が始まる前、涙どころか、大きな声で”笑顔ひとつで”を 大合唱していました。 入学前日の夜から、親子が寄って盛り上がったのも異例かもしれません。

別海の武藤慎哉さんは、幼年部に行けるわが子が、めっちゃ、うらやましいと挨拶。 震災を通していろいろ考え、どんなことがあっても前を向いて生きていく子どもに育ってほしいと思ったそうです。

オーストラリアから、久保田夫婦のお祝いのメッセージも届き、幼年部について両親はもちろん、オーストラリア実顕地でも、ほんとによく考えてくれたんだなあ!と胸が熱くなりました。 幼年部を出発したばかりの新1年生2人がお祝いの言葉をしっかり言い、1年間の成長振りに目を見張りました。おじいちゃん、おばあちゃん、初等、中等部の親、春日山の村人も幼年部の子どもたちを受け入れて、自分は何をしていくのかを自らに問う出発になりました。

実際入学したのは5人ですが、 幼年部について一緒に考えた親達 がたくさんいて、入学するわが子は、みんなの代表、身代わりという気持ちで背筋が伸びたという親の話を聞き、これからの世代を考える若い親達が頼もしく、共にやらせてほしいと心から思いました。

【春日山実顕地 福田律子】

オーストラリア実顕地久保田夫婦からのメッセージ

幼年さん幼年部入学おめでとう。

君たちはとてもとても幸せ者だと、私たちは思っています。

春日山実顕地には、牛さん、豚さん、ニワトリさんがいますね。畑には季節の野菜が沢山育っています。いこいの森には、沢山の虫や木々が一生懸命、生きています。 それだけでもすごいのですが、もっともっと凄いのは、ここには、本当の仲良しをしようと、本物の村作りをしている、お兄ちゃん、お姉ちゃん、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんがいます。

そして今日から、幼年部宿舎には、元気でかわいく、かっこいい、幼年部のみんなが来てくれました。

みんなは、「きんてつ」を知っていますか??近畿鉄道ではありません。泥のお団子を、固く固く握って、大事に大事に布で磨いていくと、ピカピカと金色に光る玉の事です。

ここの村のみんなは、毎日毎日、自分の心の中の泥団子を、ピカピカに磨いています。みんなも作ってみたことあるかな?お水をかけたり、さら粉をかけたりして、丁寧にその玉をみて、磨かないと、光らないんだよね?

そんな村のみんなに見てもらって、思いっきり遊んで、感じて、沢山の事を学んでいってほしいなぁと思います。

これから一年間、どんな事が待っているか、楽しみですね! いっぱい楽しんでね☆

入学生の父母の皆さん、お子さんのご入学おめでとうございます。 ここオーストラリア実顕地にも5歳になる娘がいます。 オーストラリアで生まれ育ち、実顕地メンバーでは唯一のオーストラリア国籍の子です。

ここでは日本よりも1年早く、学校義務教育がスタートする為、今年の一月から新一年生になり学校に通い始めています。

そんな中、新入学生さとみちゃんの母であるゆかりさんから、幼年部へのお誘いの手紙が届き、既に諦めていた我が子の幼年部送りを再度考え直すきっかけを貰いました。

祐輝くんの両親である正二郎さんや幸恵さんとも話す機会を設けて貰い、人の一生の中で5歳での一年をどう過ごすかが大事ではないかとか、幼年部送りを通して親同士が繋がって行きたいなど、熱い想いを聞かせてもらいました。

幼年部に我が子を送るからと言う理由だけでなく、幼年部を通して子どもの育つ環境を実顕地に用意していこうとする姿勢に私たちも感化され、我が子に何を用意していったらいいのか議論を繰り返しました。

話し合う中で悠夏子は、我が子という狭い世界の子ではなく、実顕地の子であり、今や国境を越えた世界の子である事が見え、幼年部送りについての研鑽会をここにいる実顕地メンバーと実習生にも入ってもらい全員でやりました。

初めは幼年部に送るか送らないかを決定する目的で設けた研鑽会でしたが、悠夏子を含めた子供達が、真っすぐ育つには何が必要なのか、自分達大人がどんな実顕地づくり目指し、本質的に何を遺そうとしているのかと考えていく中で、オーストラリアで生まれ育った子がここで真っすぐ育つ環境を用意することは、実顕地づくりの本質と直結している事に気づかされました。

実顕地という枠を超えて地域の子ども達も巻き込んだ形での子ども社会づくりを今描き始めています。

我が子の幼年部送りについても短期間で受け入れてもらえる事になり、日本の父母の皆さんとも一つになって、人が育つ環境やその本質について探求し共に描いていけたらと思っています。

直接関われる時間は少ないと思いますが、よろしくお願いします。

オーストラリア ケアンズ実顕地   久保田大河・久保田奈緒枝

TAIGA & NAOE KUBOTA AUSTRALIA CAIRNS JIKKENCHI