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食育についての参観



8月18日「津市教育研究会 北ブロック 食教育部会」の方達10名が豊里実顕地に参観に来られました。
参観の目的は、「野菜ぎらいの子供が多いなか、まず自分達が野菜づくりの現場を参観・体験して、子供達に伝えていきたい」というテーマでした。
緑地公園・乳牛・肉牛・堆肥舎と参観し、中尾農場のハウスでミニトマトときゅうりの収穫を体験してもらいました。その後、こちらで用意したヤマギシの循環農法・食育への取組みについてのスライドを見ながら参観してみての感想や、教育現場からの意見、生産現場からの意見を交換し合い、最後は愛和館で食事をされて終了となりました。
津市内の小学校に勤務されている先生や学校給食に携わっている方達でしたが、豊里に訪問されるのが初めての方や、椋本や安濃の小学校に勤務されていた時に遠足で来たことを思い出しましたという方、また高野尾小学校の卒業生で良く遊びに来ていましたという方など豊里実顕地への認識も様々でしたが、皆さん詳しく参観されたのは初めてとのことで、敷地の広さやこれほどの大規模で循環型の農業を営んでいることに驚かれていました。また安濃地域の田んぼに転がっているロールを見かけて「北海道みたいになってきたね」と話していたが、そのロールが牛の餌になると初めて知ったなど、この地域での取組みを知ってもらうにも良い機会になりました。
実際に畑でミニトマトを収穫してその場で食べてみたそうですが、「すごく甘くてスーパーで売っているものとは全然違うと感じた」「実際に自分で畑で収穫したらとても美味しく感じた」と感想を述べられていました。
僕はスライドを用意するところから、懇談会に参加するところまで関わりましたが、「食育」というテーマで自分達が普段やっていることを考えた事がなく、「楽園村」や「学校支援本部の活動」など実顕地でやってきていることがそういうテーマでの取組みに繋がっているんだなと改めて認識する良い機会になったと思います。意見交換の場でも出されていましたが、実際に実物にふれれて体験し、携わっている人から話を聞くことで、より身近に感じ食について関心をもってもらう「実学」はとても大きな経験だな感じました。
懇談会の最後に「どうやったら、どこに連絡したら小学生の参観など受入れてもらえますか?」との質問がありました。これからは、地元の高野尾小学校だけではなく、他の津市内の小学生達が豊里実顕地へ実学に来てくれる機会も増えそうです。

 豊里実顕地 中江秀晃