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With(共にやる)


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With(共にやる)

研鑚会って何だろう

印刷 ⇒ 令和3年11月with
◯年間テーマ
With(共にやる)

 
○11月度テーマ
研鑚会って何だろう

 

 

 
コロナ禍において、しばらくの間研鑽会をお休みしていた実顕地もありました。
日々の暮らしの中に、当然のように織り込まれてきた研鑽会ですが、この間無しでやってみたことで、いろいろな味わいや見えてきたこともあるようです。
久しぶりに研鑽会が再開されると、そこへ集まってくる一人一人から研鑽機会に参加できる、みんなと寄れる喜びを感じずにはいられませんでした。早速、いろいろな具体例が出された中から一部を紹介します。

作業更衣室でシャワーを浴びて出た後にシャワー室の扉をどうするか。自分はいつも開けておくようにしているけど、いつの間にか誰かが閉めている。些細なことだしまあいいかーと流していたけど、みんなどう考えるのかなと思い仲良し研で出してみた。
「シャワー室の湿気を外に出したくないから自分は閉めている」「僕も、そうしている」「僕は過去にシャワー室の扉が開かなくなったことがあって、それ以来少しだけ開けておくようにしている」
などなど、思った以上に色々な意見が出てきた。そうかそういう考えでやってる人もいるのかーと思いながら、
「僕は更衣室全体の湿気をシャワー室の換気扇が吸ってくれるかなと思って、開けっ放しにしている」と自分の意見も出してみた。
すると「えええーっ!」「ないない。それはムリでしょ」と思いのほか賛同が得られなかったことにびっくりした。
なるほど出してみるもんだな…と思った。
みんなで出し合ってじゃあ扉は閉めましょうと決めるもんでもなく、ただ出し合うだけで、もう次の日から自分の心が違う。
なるほど、じゃあ今日は閉めてみようかな…今日はちょっとだけ開けとくかな…あれ今日は珍しく開いてるな…と色々と思いながら楽しんでいます。

このようなコロナ情勢の中、朝市などで来客されるお客さんの目につく「カラオケルーム」の表示について
外したほうがいいのではないかという意見がでて、そのことを仲良し研で話し合おうということになりました。
外したい人、付けておきたい人、どちらでもいい人、いろいろ意見がでてきて、外したいと思っていたのにいつの間にかどちらでもよくなっていったり、話し合うなかで、いろいろ変わっていくことも多々出てきました。そして、最終的にどっちでもいいのに、なんでこんなに時間をかけて研鑽してるんだろうとなり、この話はこの位で終わりにしようとなったそうです。

食生活部の人を中心に愛和館改装についての研鑽会が毎週行われている。なにかを検討したり、決めたりするために寄っているのですが、これを続けているうちに、ひとりひとりが今何に重きをおいているかが、垣間見える場面がありました。
ある程度形になってきたところで、仲良し研で今の方向性や考えているあたりを出したところ、ある人はお茶カフェで出しているお茶菓子づくりの道具や材料の置き場を確保するところがほしいと。
ある人は、新しい愛和館になったら、極力片付けをしない愛和館を望むという意見が出された。
あっぱれ 予想外の展開だった。同時になんでもありだなとも思った。
研鑽会はまさにそういう場なのかと思った。材料がいろいろまな板の上にあがってきて、どう調理をするのか、どう味付けをするのか、それともそのまま食材で提供するのか。研鑽会のきっかけは何かを伝えたいとき、検討したい時、意見を出し合いたい時などで始まることが多いように感じるが、その中にある本質をさぐれたり、見合えたりすることに醍醐味を感じる。

昨夜の3班の仲良し研での事です。「今年の年末美化をどうするか亅を出し合いました。ある人から、「ヤマギシの年中行事の一つで、ヤマギシの文化です。出会い作業としてぜひやりましょう亅と出された。文化とまで、思わなかったけど、今まではこんな感じでやってきたのかな、と思った。そして、こんな意見もあった。「時代も変わって、今年は、何も決めないで、やってみよう。やりたい人がやりたい所をやる。〈私の年末美化〉とい
うテーマでやったらどうか亅これに対して、「面白い亅と言う人。「美化をするというより、一緒にワイワイやりたい人もいるんじゃないかな亅とか。これを聞いて、年末美化をどうするかもあるけど、このことを通して、何かもっと他に、やりたい事があるような気がしてきた。そして何より、自分にとって耳よい意見よりも、「えっ」て思う意見がむしろ深い所まで考えるきっかけにしてくれるな~と思った。

こういった実例を通して「テーマ 研鑚会って何だろう」を探っていきたいです。

六川実顕地では、みかん収穫へと訪れた老若男女、子ども達の声が賑やかにみかん山へ響いているそうです。
飯田実顕地では、たわわに実ったりんごの収穫が最盛期を迎えています。大潟実顕地からは新米が食卓に届きました。
秋の稔り、豊かさを謳歌し、日々の村づくりへの活力とし、今月も共に進んでいきましょう。

実顕地研鑽部