『クラシックを聴きながら…』
95歳の南出さんは、2年ほど前から「クラシックを聴きながらコーヒーを飲みたいなぁ…」と時々呟いていたそうです。
その呟きに反応したSさん。
「南出さんの夢を叶えてあげたい!」と、道端で出会ったRさんに声をかけ、また、そこに通りかかったHさんにも声をかけ、AさんやNさんも誘ってみた。
「年が明けてからじゃなくて、今すぐやろう!」と、更に色んな人達の気持ちが寄りあって、あっという間に夢の空間ができあがりました。
暖かな日曜日のお昼時、モーツァルトやショパンが流れるロビーに、美味しいケーキとコーヒーが並びました。
音楽を聴きながら楽しそうにトントンとリズムをきざむ南出さん。
一方では佐渡おけさを歌いながら手拍子するYさん(⸝⸝ ´艸`⸝⸝)
コーヒーを手に微笑ましく見守る人達…。
それぞれが思い思いに、楽しいひとときを過ごしました。
夢を叶えてくれて、うれしい、よくやってくれたねと何人かの人に。
いやいや楽しいばっかりの時間をもらいました。
美味しいケーキとコーヒーをいただきながら、
ちょっと整備不足で中断する「モーツァルト」に、アレ、止まった?という感じ。その反対のコーナーでは、東京音頭やら佐渡おけさの手拍子がはじる。
何とかしようという人もなく、真まん中あたりにいる人が「耳が遠いっていいんだね~」とニコニコ。
まったりと過ぎる昼下がり、こんななかで人生が暮れていくのもいいもんだなぁ~と私。
『あなたの夢を叶え隊』
「モーツァルトをみんなで聞きたい」というMさんの夢、その夢を叶えたい私の夢が叶ったのです。
Mさんの夢を聞いたのは4年前のこと、何人かに話して形にしたかったけどならなかった。
当時、その私の夢を聞いた人から
「ずっと心に残っていた、何年越しかの場の用意💗こんなこともできるんだね♫」とメールが届いた。
今回、CDの装置を用意したNさんも、その一人。
現場作業とせんこう委員と重なるなか、Mさんの夢を叶えたいと動いてくれました。
日曜日の昼下り、穏やかな表情で指でリズムをとっているMさんのを姿は、周りの人たちの「これからの夢」を叶えていたようです。