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ピカピカのステンレス


ポリシャーを掛けた泡

ポリシャーを掛けた泡


 
 日曜日の午前はお風呂美化をしました。その日は女風呂をやりました。この風呂掃除で一番楽しみなのは、ポリッシャーを掛ける作業です。浴場が結構広いので時間をかけて丁寧にします。ここで先ず嬉しいとがありました。今までは重曹を使って磨いていましたが、今回からクレンザーになったのです。

 私は嬉しくなりました。これは重曹だとポリッシュしても泡がでないので、作業の確認がし難いのです。それがクレンザーだと磨くと泡が出て、ポリシャーがかかったところがはっきりするのです。

 私が特に楽しみたいのが、ポリシャーを掛けていくときに、五㎝位重ね掛けをするのです。これをどれ位正確にしかも連続的にやれるかを楽しみます。 これにも、事前にクレンザー散布が関係して、その量も距離間も均等にやればやるほど奇麗に泡の模様が出来ていきます。この楽しみがやれるのでとても嬉しいのです。

 泡が徐徐に消えていく様は「無常の世界」を抒情的に味わう時でもあります。ぜんぶ終わって水を掛けて流すとぜんぶ奇麗さッパリです。人生もこうありたいと、実に気持ちがいいです。
 

排水溝 ゴミ取り3点セット

排水溝 ゴミ取り3点セット&ステンレス排水溝


 
 次に排水口の掃除です。これは三カ所あります。仕組みは三層構造になっています。女風呂は髪の毛が多くありますが、その時、妄想が出る時があります。お、おう妄想ですねと観察確認して、気づきの機会にします。続いてそれぞれ器具を外して磨きます。

 そして一番底はステンレスの箱になっているところがあり、ここにクリーム状のサラダドレッシングとも見えるものが全面に付いています。これをブラシで落とします。そこへ水を掛けると、ピカピカのステンレスが出てきます。これがとても気持ちいいのです。

 なんていうかその爽快な気分はこれはもう、ご馳走さまっていうところです。
 特に最近はストレッチで腰が柔らかく曲がるので屈むのはイト易しきことです。体が硬いと、この辺はやりづらい掃除かもしれません。この作業をやるためにもストレッチはかかせません。
 

ピカピカの排水口

ピカピカの排水口


 
 ここはまあ言ってみれば、どのようにでも自分の裁量でやれるのですが、全身を使って、善心を使って磨いて美化します。この静かな誰もいない、どうってことのない場所であり、時間ですが、夜になると、大勢の人が出会い楽しみ、空になる空間として、大家族のみんなが集う場なのです。

 一日のすべてを放し、疲れをとり、リフレッシュゥする場です。そういうところも心の片隅に置いて、そこで今、自分はどのような心境でこの場に居るかを、自分の心をもう一人の私が観ていく。これは冥想実践でもあります。今この一瞬、この排水口で屈んでいる私が人生のすべてなのです。そういう感じです。

 この地球の日本の三重県の津市のお風呂の、排水口の三層のゴミ取り器具の下の、狭い狭いところに、ピカピカのステンレスと出会う瞬間があるのです。この瞬間は、明るい昼の世界の扉を開ける瞬間でもあります。こんな一時の楽しみを味わえるお風呂美化です。

     ~ 私は変わる。 世界も変わる。~

【豊里実顕地 吉田牧生】